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私にとって大事なこと

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#エッセイ

“毒親”への感謝と、“毒母”という言葉について思ったこと

“毒親”への感謝と、“毒母”という言葉について思ったこと

毒親、という言葉に思うこと「私の親は、毒親でした。」

こう言葉にし、書けるようになるまで、ずいぶんと時間がかかりました。

「私は虐待被害者です。」

これだって、今なら書けます。

けれどどちらの言葉も、口に出して言うことはまだできません。
それでも私は、かつて自分のおかれていた環境を、あらわすことができるようにはなりました。

数年前、20代の終盤。
ツイッターで「うちの親は毒だった」と書け

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絶対に成功する方法を教えましょう

絶対に成功する方法を教えましょう

世の中には色々なうさんくさい誘惑があるけれど、だいたいみんな「絶対」とか「確実」とか言ってくる。

そしてそれらは大抵がコンプレックスを突いてきて、成功したい、お金持ちになりたい、痩せたい、病気を治したい、モテたい、痩せたい、なんかの欲望にすり寄ってくる。

あれ?いま痩せたいって2回言ってない?深層心理?

まぁ、いいや。

僕も35歳だしこれまで色々と自分の中で暴れる欲望と戦ってきたし、なんな

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『ユニクロ潜入一年』&『この地獄を生きるのだ』

『ユニクロ潜入一年』&『この地獄を生きるのだ』

(born webマガジンに寄稿した記事と同一の内容です。)

以前、ブラック業界で働いていたことがある。

最もひどいときには1日の労働時間、という概念が無かった。24時間、仮眠と食事、トイレ以外はすべて仕事、という生活を送っていたのだ。
仕事場の床か移動中のタクシーの中で、ジャンパーにくるまって30分とか、1時間といった細切れの睡眠を取る。1日につき計3時間眠ることができればラッキーなほうだ。

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寺山修司【永遠に続く問い】

寺山修司【永遠に続く問い】

唐突だが、まずは以下のふたつの命題をご覧いただきたい。

①「問い」は、「答え」を導くためにある。

②「答え」は、「問い」を導くためにある。

このふたつのうち、あなたがどちらに共感するのかを、考えて欲しい。少し補助線を引いてみよう。①については、たとえばあなたがどこかの会社の株を持っているとする。「明日の株価はどう変動するのか?」と問うあなたは、これまでの株価の推移や、識者の展望、あるいは勘と

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昨日話してた人から「あなた、『どろろ』の百鬼丸のようだ」生まれた時から身体が百八箇所奪われてて取り返してくっていうアレ。「ああ……そのものですね……」

肉塊って何回も言われたけどキニシナイ。

それより読むのにはどうかなあ。しんどいかな。Kindleに有りそうだが。

そのうち「レジリエンス」について書きたいなあ。

それは、世界中の海が繋がっているのと同じこと

それは、世界中の海が繋がっているのと同じこと

前回の投稿で、「インプットとアウトプットの連鎖」について書きました。
「インプットしたことに刺激を受けて私がアウトプットをすると、それがまた誰かのインプットになり、その誰かがアウトプットをして……」
と、世の中にどんどんインプット&アウトプットの連鎖が起きていく、という話です。

また、昨日は『イライラ撃退法」という投稿にコメントをいただきまして、私からこういう趣旨のお返事をしました。
「ちょっと

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イライラ撃退法|中川千英子(脚本家)|note(ノート)https://note.mu/kotoritori/n/n1e71dac4920a

コチラ素晴らしい。

ココには書いてない言い方だと「まず自分を幸せにしなさい」という、英国では子ども育てる時に言い聞かす当然の言葉だと言うのを思い出した。

イライラ撃退法

イライラ撃退法

何となく、周りの人に対してイラついてしまう日、ありませんか?
約束したことをいつまで経ってもやってくれない人があっちにもこっちにもいるぞ、と思ったり、「私のこと軽く見てるよね?」という態度を人からとられてしまったり……。

「やるべきことをやってくれない人」に関しては、催促したらうるさがられるかな?と遠慮するのを止めて、リマインドの回数を増やすぐらいしかできることはないと思います。
こういう時は「

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逃げ道として何かを盲信すること

逃げ道として何かを盲信すること

傍から見るとすごく怪しげなものに、なぜかどっぷりハマってしまう人、あなたの身近にいませんか?(怪しげな新興宗教にのめり込むとか、そういう話です。)
「なんであんなの信じるわけ?」と見下すことは簡単ですが、きっとそうなってしまうのには、それぞれの事情があるんだろうと思います。

何人かのそういう人たちを見て、私が感じる共通点は「理不尽な目に遭い過ぎていること」です。
例えば、身勝手な人から長年振り回

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ネガティブ王の教え

ネガティブ王の教え

「ポジティブ教には染まらない男」という投稿にも書きましたが、夫が筋金入りのネガティブシンキング王です。

ポジティブばかりが持てはやされるこの世の中に逆行する人の言い分を聞いていると、目から鱗がぽろりと落ちることもあるので、今日はそれを一つご紹介したいと思います。

ポジティブなことを考えていると良いことが引き寄せられ、ネガティブなことを考えていると悪い結果がもたらされる!
だからいつも前向きなイ

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オレたちはただ、やりたいからやってる

小学一年生のころ、担任の先生が「龍の子太郎」を読み聞かせしてくれて、夢中で聞いていました。
読み終えると、先生は次に「ちいさいモモちゃん」を読んでくれて、私は、この二つの面白いお話はどちらも松谷みよ子さんという人が書いたのだと知りました。

時は流れて、物書きになった私は今、児童向けの物語を作る仕事に取り掛かっています。
この仕事に着手するにあたって、最初に頭に浮かんだのは、松谷みよ子さんのことで

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ほどほどとか、言ってる場合じゃない

私のような無名脚本家でも、「脚本を書いた映画が公開されます!」といったお知らせをSNSでしていると、
「調子よく、うまいことやってる」
と人から思われていることがあるんだな、と時々感じます。

ですが実際、調子よく物事が進んでいる時なんて、そうそうありません。
映画やドラマが制作され、上映、放送されるまでの道のりは長く、色んなハードルがあります。
その中で脚本家にできることは、少しでも面白いホンを

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新人クリエイターの「お金を払ってもらえない問題」に、私はこう立ち向かった

新人クリエイターの「お金を払ってもらえない問題」に、私はこう立ち向かった

【はじめに この記事を書こうと思った経緯】ありがたいことに、今はプロフィールに「脚本家」と書くことにためらいがなくなりましたが、デビューして間もない頃は「駆け出しの脚本家です」のような、言い訳がましい書き方しかできませんでした。
というのも、当時私がしていた仕事の多くは、脚本家ではなく、「プロットライター」としてのものだったからです。

プロットライターという言葉、多くの方にはなじみがないと思いま

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