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考え事(各論系?)

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老齢年金をなくしたい

老齢年金をなくしたい

老齢年金をなくしたい。
これは「現役世代の負担が〜」「負担と受益の世代間格差が〜」「社会保障の持続可能性が〜」「平均寿命の違いによる男女格差が〜」というのもあるのだが、それ抜きでもそう思う。

遺族年金や障害年金については、不測の事態に対してみんなで備えていこうということで一応理念が理解できはする。
しかしながら、事故や病気とならともかく、「加齢」は急に・不意に・予想外に訪れるものではなく、全くも

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縛りプレイとしての女子スポーツ

縛りプレイとしての女子スポーツ

女子スポーツについて、「性的な関心などから選手の容姿がやたらと注目されている(のはよくない)」といった意見が、選手からもそれ以外からもみられる。
しかし個人的には、メディアでの取り上げられ方に思うところがあるのは分かるものの、女子スポーツにおいて選手の容姿が注目されるのは半ば当然ではないかと思う。

身体能力の差がある以上、女子スポーツは男子スポーツよりどうしてもレベルが低くなってしまう。
仮に棒

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【新型コロナ】個人的な振り返り・論点整理

【新型コロナ】個人的な振り返り・論点整理

新型コロナウイルス感染症について、これまでに自分が考えたことを整理してみた。
まあ後からなら何とでも言えるし(後出しジャンケンなのに間違っているかもしれない)、以前から考えていたことについても時系列の証明はできないのだが。

◆「コロナはただの風邪」関連・そうなってきてはいるが

「コロナはただの風邪」系の言説に自分は割と否定的だ。

様々な感染対策や人々の努力でようやく「コロナはただの風邪」に近

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下駄を履いている方の性別

下駄を履いている方の性別

……タイトルから男女どちらを想像しただろうか?

個人的には、タイトルの「下駄を履いている方の性別」は女性であり、男性は「下駄を履かなくなってきた方の性別」であるという認識だ。

自分のような意見に対しては、「女性活躍推進は女性に下駄を履かせるということではなく男性が履いていた下駄を脱いでもらうだけ」という趣旨の反論がされているものと承知している。

しかしながら、自分が言いたいのは「男性に下駄を

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内閣の国会召集義務(憲法第53条)

内閣の国会召集義務(憲法第53条)

日本国憲法第53条では、内閣の国会召集義務が定められている。
(厳密には内閣が行うのは召集の「決定」であり、国会を召集するのは天皇の権能とされているが、実質的に内閣が召集しているようなものであり本記事では便宜上そのように記載する)

しかし、野党が要求した際にすぐさま内閣が国会を招集しているかというと、そんなことはない。
なんでも、自民党の某政権では「要請があれば召集を決定しなければならないが、召

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リベラル側の不祥事にとりわけ批判的な理由

リベラル側の不祥事にとりわけ批判的な理由

リベラル側・現野党側の不祥事をアンチリベラル側・現与党側が批判している際に、「政権側の不祥事にはダンマリなのにリベラル側のことばかりあげつらっている」といった反駁を見かけることがある。

自分は(政権側の不祥事に対して思うことはありつつも)どちらかというとリベラル側の不祥事にとりわけ批判的なことが多いのだが、これに関しては明確な理由がある。
端的に言うと、公平な、フェアな社会を望むからだ。
もう少

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「多様性に配慮した作品」VS「作品の多様性」

「多様性に配慮した作品」VS「作品の多様性」

↑多様性とはこういうことらしい。

ここ数年、あるいはもっと前から、「多様性に配慮」ということで作品がポリコレ(ポリティカル・コレクトネス=政治的正しさ)の基準を満たすことを求める人たちと、それに反発する人たちの対立が見受けられる。

前者はよく「多様性を履き違えている」、「多様性ではなく一様性だ」などと言われるが、(それも一理あると思いつつ)自分はこの対立を「多様性に配慮した作品」VS「作品の多

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ステレオタイプを助長しない表現

ステレオタイプを助長しない表現

※この記事における「表現」は「広告や公共の場、公的機関における表現」のことを言う。

ステレオタイプとは、特定の文化によってあらかじめ類型化され、社会的に共有された固定的な観念ないしイメージのことである(コトバンクより)。

これまでにあったジェンダーの観点での炎上騒ぎなどで言われるように、近年は「ステレオタイプを助長しない表現」が求められているらしい。
なんでも、女性が性的に強調されていたり家庭

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「雑用は女の仕事」という風潮

「雑用は女の仕事」という風潮

◆はじめに日本に昔からあるとされる「雑用は女の仕事」という風潮。今も完全にはなくなっておらず、男尊女卑の典型例のひとつとされている。
この風潮に男尊女卑を感じるのは無理もないし自分もそう思うのだが、個人的には擁護の余地もあるのではないかと考えている。

というのも、男女の身体的な差によって力仕事は男性に割り振られがちだし、後述するようにそれが成果の最大化にもつながると考えられるからだ(力仕事も雑用

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【ルッキズム】人の容姿を評価する≠容姿で人を評価する

【ルッキズム】人の容姿を評価する≠容姿で人を評価する

「ルッキズム」という概念について、世間での扱われ方に違和感がある。

ルッキズムについて自分は「容姿で人を評価すること」だと考えている。
しかし、世間ではそれに加えて「人の容姿を評価すること」もルッキズムとされているようなのだ。

◆ルッキズムルッキズムは外見至上主義とも言われる。
しかし、実は外見というのは外から見えるのだ。重視していなくたって目に入る。
別に外見至上主義でなくとも、相手の外見・

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中絶の配偶者同意

中絶の配偶者同意

2023年3月現在、日本では人工妊娠中絶に配偶者の同意が必要とされている。

そのような国は世界の中でも珍しいらしく、女性の自己決定権、リプロダクティブ・ライツの観点から、日本でも配偶者の同意を不要とすべきとする論調がある。

そういった論調について、自分は多少モヤモヤしつつも「まあ、そうなるのもしょうがないか……」と考えている。

◆「モヤモヤ」の部分男性のリプロダクティブ・ライツ

率直に、「

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「憲法改悪反対」と「戦争反対」、そして「軍靴の音」

「憲法改悪反対」と「戦争反対」、そして「軍靴の音」

「憲法改悪反対」と「戦争反対」。
これらが「改憲派-護憲派」、「好戦派-反戦派」それぞれにおける後者の立場として扱われるのには違和感がある。

・憲法改悪反対「憲法改悪反対」って、当たり前。
改憲派は憲法を改善して日本をより良くしたいのだ。改憲派だって憲法改悪には反対だろう。

自分はどちらかと言うと改憲派寄りだが、憲法改悪にはもちろん反対だ。
それが改善だと考えるから改憲を志向する。
改憲したい

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「私たちは買われた」⇔「私たちは買わされた」

「私たちは買われた」⇔「私たちは買わされた」

本記事では、売春防止法における「売春」だけでなく、援助交際、パパ活、風俗等も広義の売春として扱う。
また、売り手:女性、買い手:男性の場合について述べる。

「私たちは買われた」「私たちは買われた」。

自主的に売春しておきながらこのようなことを言って被害を訴える人を見ると、自分としては当然「あなたたちは売った」と思ってしまう‬。
「彼女たちは買われた」などと言って被害者扱いする者についても同様。

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風評自害(福島第一原発の処理水)

風評自害(福島第一原発の処理水)

福島第一原発(1F)の処理水について、海洋放出の方針は決定しているが、未だに反対も根強い。

自分としては「科学的に安全なのだから海洋放出すればいい(それもできるだけ早く)」と考えているものの、漁業関係者らが海洋放出に反対するのはよく分かる。
いくら安全だとしても消費者に買ってもらえなければ困るからだ。

ところが、どうもその「反対」によって問題が悪化している節がある。
というのも、「漁業関係者ら

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