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『哀れなるものたち』鑑賞記録
2024年のアカデミー賞で11部門にノミネートされて話題沸騰中の『哀れなるものたち』を先日鑑賞してきました。
ヨルゴス・ランティモス監督作品は『女王陛下のお気に入り』『聖なる鹿殺し』『ロブスター』を鑑賞したことがあって、個人的なヒット率で言うと6:4ぐらいの期待感で公開を待っていましたが、鑑賞後10:0!!圧倒的怪作!!最高!!という気持ちでふわふわしながら劇場を後にしました。
予告編やポスター
『ひまわり』鑑賞記録
1970年に公開されたヴィットリオ・デ・シーカ監督の『ひまわり』を観ました。
修復されて映画館にかかるという噂を聞いて、映画館で観る気満々でしたが、呆気なく公開終了してしまい、配信サービスで鑑賞。
映画の冒頭から、あの音楽とひまわり畑が映し出されて、一気に惹き込まれました。
主人公は強気で美しいジョバンナ。
アントニオと出会い、勢いでの形だけの結婚式をあげる。
それでも共に過ごすうちにお互いへの
『言えなかった小さな秘密』(短編小説)
田代早紀は紙袋から取り出した本の見覚えのある表紙を見つめながら、驚きと申し訳なさと喜びで溢れかえった心をなんとかなだめた。そして「ああ、ほんとうにありがとう」と何とか絞り出した言葉のあまりにも空虚な響きに更に申し訳なくなっていた。
田代早紀は3月に誕生日を迎えた。今年で25歳になる。社会に出て3年が経とうとしていた。仕事にも慣れてきて4月からの新人研修にチューターとして参加することが決まっていた
いくつになっても「好き」との出会いは素晴らしい
久しぶりにまた書きに戻ってきました。
今回のテーマは「好き」について。
恋愛の話ではありません。
皆さんは「好き」なもの、何かありますか。
本当になんでもいいです、食べ物でも本でも人間でも事象でも、とにかく何でも…それについて考えずにはいられなくて、毎日たとえ数分であってもそれについて思いを馳せる時間が意図せずともできてしまうような「好き」。
それについて考える内に脳がオーバーヒートしてくるよ
『ねじまき鳥クロニクル』感想(ネタバレあり)
久しぶりに本を読みました。それもかなり短期間に、かなりの集中力でがーっと。こんなに面白い本を読むのは久しぶりです。なので感想の文字起こしをしておきます。ただ今の私はかなり興奮状態で見境なくネタバレしていくかもしれないので、これからこの作品を初めて読むと言う機会に恵まれた方はこの先を読まない方がいいかと思います。
さて物語について入る前に、私がこの本を読むことになったきっかけも書き残しておきましょ
どうしようもない気持ちはどこにいくのか
今日はちょっとコロナのことで、怒りと諦めと虚無を味わったのでそんな話をします。
職場でコロナ陽性反応者が出ました。
こればっかりはもう仕方のないことなんです。
かかった人は私が1番お世話になってる先輩で大好きな人です。
私の知る限りかなり慎重な先輩なので、きっとこれはもう本当に仕方のないことなのです。
私はその先輩と同じ会議に出席しました。
会議は2時間弱。
しかしこの会議、本来なら私は特に参