不完全燃焼で生き延びる日々

久しぶりに書きます。

社会人3年目に突入し、はや5ヶ月目。
今の仕事は、いや今の案件は、控えめに言ってつまらない。
1年目の時の方が、しんどかったけど頑張った分だけ身につく何かがあった。
今の案件は頑張っても何も得られない。
案件に最初の頃は、得られると信じて頑張ったし、
実際にやったことのない仕事で得られるものもあったけど、
私の中に蓄積されるそれは虚無に近い感情のみ。
信頼できる友人に相談しても、
それはつまらん、なんて無意味だ、と断言された。
生来優柔不断で己の目利きに自信のない私も、
早々に仕事に見切りをつけて仕事の隙間時間に
資格取得の勉強をすることにした。
新しい案件が来た時か、いつか転職する時に備えて。
でも何となくいいのかな、と思うときもある。
そういうときは、
優秀な人材になることは会社にとってもプラスでしょうよ。
誰にでもできる仕事は誰かができたらいいのでしょうよ。
そう自分に主張することにした。
こうして毎日私はこそこそと自己研鑽に勤しむ。

毎日働いて、資格を取る。
取りたい資格ややってみたい仕事にビジョンはぼんやり浮かぶ。
じゃあそれらを持ってして、どうなりたいか。
それはまだよく分からない。
全くそれらを活かさなくてもいいなら、
京極夏彦の小説に登場する京極堂になりたいと思う。
古本屋の主人として、本を読み尽くして、
世を生きるに不要な知識を大量に吸収して、
商品の本は全て私の手垢がついている。
そうだな、それが無理なら、庭師になりたい。
日本中、いや世界中に、
散歩をすると心が安らぐ日本庭園を造りたい。
これまたなんともでかい夢だ。

なりたいものはあるけど、そこに向かっていく勇気がない。
今の仕事も手堅く生き延びていくために選んだ。
食いっぱぐれることはなかろうと、そして勉強は嫌いじゃないから。
古本屋も造園も、それで私は生き延びられるか。
稼ぎとか、肉体疲労とか、休みがあるかとか、
そういう現実的な生活の条件を私は捨てられない。
そんなに生き延びるつもりなのか、と思うけど。

最近観た『メタモルフォーゼも縁側』が何より刺さるのは
目標に向かって頑張れていない現状があるからだろう。
生活を守り抜く目標に向かっては進めているけど、
心がきらめく目標には、向き合うことすらできてない。

そんなことを考えたのは、先輩の転職の話を聞いたからかもしれないし、
ずっと私の中で不完全燃焼でもやもやしてることだからかもしれない。

直視することから、始めなければ。

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