フォローしませんか?
シェア
水木三甫
2022年12月28日 13:49
誰でもが人材になれる時代って、誰にでも代えられる人材ばかりいる時代ってことだよね?辞められても困らない人材ばかりいる時代ってことだよね?優秀な人のことを人材って呼ぶ時代は、とうの昔に終わったんだろね?今じゃ誰もが人材だから、逆に生き残れない時代なんだろね?会社に都合がいい人ばかりが人材なんだろね?だから、人材に個性なんていらないんだよただ、会社の命令に従って、上司の命令に従って
2022年12月24日 12:46
流行の服で身を固めているだけで、個性派を気取っている人たちよ流行の服を作るのが個性であり、流行の服を着るのは個性でもなんでもない同一の個性の集まる街で、同一の個性を持つ人々がこれ見よがしに闊歩する流行の追っかけ単細胞の再分裂寄生ウィルスの拡大人類の進歩なあんだ、どれも同じことじゃないかみんな個性派を気取っている
2022年12月22日 10:20
一日一日一日一日一日一日一日そして一週間が過ぎ去る悩み事を二つ解決したのに、新しい悩み事が四つ増えた。一日一日一日一日一日一日一日一週間は繋がっているようで、途切れ途切れに分断される一週間一週間一週間一週間そして一か月が過ぎ去る悩み事は足し算引き算では解決できなくなり、掛け算や割り算も必要になるそれでも計算ならばコンピューターがすべて答を出してくれる
2022年12月16日 09:57
赤い水玉模様の三角帽子と、パジャマのような衣装を身につけ、手と足にはそれぞれ黄色の手袋と靴を履き、顔には赤鼻を付け、まゆ毛は山のように丸く、口紅も口の両端をやや持ち上げて、笑顔を作る。鏡で見ても完璧なピエロ。ただ、舞台には私だけ。観客も誰一人いない。笑ってくれる人は誰もいない。私は孤独なピエロ。楽屋に戻り、もう一度鏡を見る。笑っている自分が見えた。でも、これは作り笑い。
2022年12月15日 13:17
待ち人来たらず。今日もまた。昨日もおとといもその前の日も、待ち人来たらず。いったい私は誰を待っているの?待ち人すらわからずに、もう半月が過ぎ去った。誰も私に声をかけてくれない。まわりにはたくさんの人たちがいるのに、なぜ?もしかしたら待ち人はもう来たのかもしれない。私自身が待ち人を知らないから、あきれて帰ってしまったに違いない。待ち人に謝りたいけど、待ち人が誰かわからない。手が
2022年12月14日 11:18
坂を登っている。坂の頂上に何があるのかはわからないが、坂の頂上を目指して、足を一歩一歩前に持ち上げている。広い坂道を何人もの人々が登っている。知っている顔もあれば、まったくの他人もいる。誰もが挨拶することもなく、必死に坂を登っている。道端には赤子の屍体が幾人も転がっている。きっと坂を登りきることができなかったのだろう。坂道はどこまでも果てしなく続いているように見える。うしろを振
2022年12月12日 16:29
心が壊れそうなのに誰も助けてくれる人はいない自分を助けられるのは自分だけなのにそんな気力がまったくわかない胸の上に大きな岩が乗っかっているみたいに胸が痛くて苦しいこれじゃあ、生き地獄だよ死んでしまえば楽になれるそんな考えがもう何十回と頭を巡るでも、死ぬ気力さえないベッドに寝て、布団を頭からかぶり、寝ようと努力する睡眠薬はとっくに飲んだのに、眠りが訪れない脱力感と倦怠感今、
2022年12月8日 21:26
小学生の頃、朝顔の花がいつ咲くのかを見たくて、朝まで起きていようとしたことがあったっけでも途中でいつも眠ってしまい、起きたときには朝顔は花開いていた悔しくて何度も挑戦したけれど、どうしても眠気に勝てず、結局朝顔が花開くところは見たことがないそんなことをふと思い出したとき、あれ、これってもしかしたら人生と同じじゃないかって考えた人も眠っているあいだに成長を続け、ある朝起きてみたら花
2022年12月7日 14:28
心は柔らかで傷つきやすい。精神は鋭利な刃物でギンギンに切りまくりたい。その餌食は心で、心は切り裂かれ、血だらけになって、傷つき、体に助けを求める。体は仲介役となり、精神を諭すが、精神は自分が一番偉いと思っているので、体も切り刻もうとする。心も体も傷ついて、身動きできなくなったとき、精神は一人では何もできないことに初めて気づく。心と体が丈夫だから、精神は強くなれたことに、やっ