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旅と暮らしの交わるところ

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OLから転身し、写真の道へ。結婚・妊娠・出産を経て、女性がライフステージや環境に左右されずに(もしくは、変化に応じて自由自在に形をかえて)はたらくことや暮らすことについて考えてき… もっと読む
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#写真

あなたが見てるのはあなただけの映画(クリエイティブディレクター千原徹也さん×映画監督犬童一心さんのトークライブを見た夜のこと)

あなたが見てるのはあなただけの映画(クリエイティブディレクター千原徹也さん×映画監督犬童一心さんのトークライブを見た夜のこと)

週末に、クリエイティブディレクターの千原徹也さんと、映画監督の犬童一心さんのトークライブを見に行った。
その中で出てきた話で、「ああ、このメッセージは、今年一年を通じて何度も受け取っているものだなあ」と思ったので、メモがわりに書いておきます。

最後の質問コーナーの時、ある参加者の方が「映画を撮っていて一番面白いことはなんですか?」と言う質問をした。犬童監督がそれに応えて話したのはこんなことだった

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「私なんて」の罠

「私なんて」の罠

「自分よりすごい人がたくさんいるから、私がやる意味なんてない…」

そんな声をよく耳にする。

のだけど!

実は、私も、そんなことを思うことがある。
(写真に関していえば、私よりすごい人がいるのは重々承知の上で、それでも私がやりたいと思うのだから、この差はなんなんだろう…単純に経験値なのかな?)

そうだなあ、考えてみれば、新しいチャレンジをしようとしている時に、感じることが多いかもしれない。

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楽に生きるためならがんばれる

楽に生きるためならがんばれる

今日は、こんな話をしてみようと思う。

私は、楽になことが大好き。
がんばることができない。

それはもう、ちびまる子ちゃん並みなのだ。
「えーー、面倒くさいーーー」
なんて言葉は日常茶飯事だし、
体力がないからすぐ疲れる。
お腹が空いたら、省エネモードだし、
ロングスリーパーでいつだって寝ていたい。

なのに不思議なことに、周りからは全く正反対の評価をもらう。

「いつも忙しいでしょ」
「体力あ

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私の自己投資遍歴

私の自己投資遍歴

今日は、あまり表立って書いたことのないことを書いてみようかと思う。

それは、私の自己投資について。

振り返れば、留学や写真学校、スタイリングのスクールやカリグラフィーなどなど色々投資してきたことはあれど、ここ数年で特に投資して良かったなと感じている、マインドについての話をすることにする。

初めて、マインドの講座に参加したのは、2016年。私の暗黒期。産後で身体の変化についていくことができず、

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どうしたら、しあわせで充実した日々を送れるのか

どうしたら、しあわせで充実した日々を送れるのか

正直言って、昨年1年間は、ほとんど何も思い出せない。
色々やってはいたし、成果だって上がってはいたものの、充足感がなかった。なんて悲しいことなんだろう…!
そして、ぐるぐると同じことを考えては抜け出せずにいて、仲良しの友達と会うと、同じようなタイミングの子が多くてそんなモヤモヤを話したりした。「停滞というのは最も不安を引き起こす」らしいのだけど、まさにそんな感じ。

いいかげんそんな自分から抜け出

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「肩書がない自己紹介」 山より海が好きです。

「肩書がない自己紹介」 山より海が好きです。

昨日、「肩書がない自己紹介」という記事を見つけて、とても素敵だなと思ったので、やってみたいと思う。

ちなみに私は、昨日、もう一段高みを目指すにあたって「写真家としてやっていきたいの?」と聞かれて、「清水美由紀としてやっていきたいんです」と答えたくらい(そしてこう答えたのは初めてでない)、肩書きではないところで生きたいと願っている人間です。そして、今松本に住んでいるので誤解されがちですが、山より断

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表現するための下地をつくる。
清水美由紀の散歩の心得5箇条

表現するための下地をつくる。 清水美由紀の散歩の心得5箇条

毎朝散歩をするようになって1ヶ月。
たまたまの成り行きで始まったこの習慣だけど、朝身体を動かすことで、体が温まって血行が良くなったり、思考の整理ができたり、新しい発見をしたり、すっきりとした前向きな気持ちで1日をスタートできることが気に入っている。

そんな中から選りすぐられた、大切にしたいこと5つ。

①カメラは持たないこの散歩で得たいものの第一優先は、心と身体が爽やかな感覚になること。
なので

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私が写真という表現を選んだ理由 続

私が写真という表現を選んだ理由 続

数年前、私の強みはこの辺にありそうだと、と教えてくれた友達がいる。

その子が少し前、さらに私の強みとして核心にせまったことを伝えてくれた。それが、「私が世界を見る視点」

その子は言った。
「新海誠監督って、東京の街をすごく綺麗に描くじゃん。あれって、美しく誇張して描いているっていうより、本当にそう見えてるんじゃないかって。うりちゃんも同じ目を持ってるんだと思う。」

この言葉を聞いたとき、うん

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時代感覚とクリエイティビティ

時代感覚とクリエイティビティ

やっぱりアーティストと呼ばれるような人たちは 時代の感覚を日々捉えているんだろうなと感じることがある。

例えば、ある人はこう言ってた。

「コロナが落ち着いたら〇〇したい」と言うのをよく聞くけれど、コロナは落ち着いてるんですよ。コロナによって落ち着かないのは人間の方。

私はアーティストとは程遠いけれど、 こう言う感覚の方がストンと理解できる。アーティストは自然とともにあることが多いからかも

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条件を外したら、願望はシンプルな一文になる

条件を外したら、願望はシンプルな一文になる

先月から絵を描きはじめた。

OLの頃は、銀座のアートスクールに通って、週末に絵を描くことを楽しみにしていた。初めての社会人生活で無意識に「ちゃんとしなきゃ」を発動させていた私にとって(とは言えきっと社会人標準なんてものがあったら全く適合できてなかったと思う)、会社にいる時に比べたらスケッチブックの上で私は自由だったけれど、誰に見せるわけでもない絵を描きながら、それでもどこかに他人の評価軸を感じて

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もう失わない。

もう失わない。

「一度出会ったら、人は人をうしなわない。」

江國香織の神様のボートに出てくる一説をつぶやいた。口に馴染ませるように、何度か。

厳密に言えば、私と彼が出会ったのではない。
私が彼に出会ったのだ。

あれは、渋谷のライブハウス。
別のバンドのライブを見に行ったら彼が歌ってたのだ。

オレンジや赤に染まるステージの中で、彼は静かに(音は大きいけれどその姿は静かとしか言い表せない)歌っていた。すーっと

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絶望は、殻を破って新しい自分になるチャンス

絶望は、殻を破って新しい自分になるチャンス

「先行きの見えない時代」
そんな言葉をこの数ヶ月で何回聞いただろう。

この先どうなるか分からない。
不安定で、確証もない。
自分が宙ぶらりんな気がする。
不安を打ち消そうとしても、
もやもやが残る。
楽しいこともあるけれど、
その根底に流れているのは言い知れぬ恐怖。
日々心配が募る。その気持ちに侵食される。
早く元に戻ればいいのに、そう焦る。

そんな気持ちの断片が、SNSやメールから日々発せら

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指の間をさらさらと流れ落ちてくのは記憶(2020/6/15-21の日記)

指の間をさらさらと流れ落ちてくのは記憶(2020/6/15-21の日記)

2020年6月15日(月)春先に蒔いたパクチーの種。今は5cmくらいの高さになり、少しづつ葉を摘んで食べようかなという頃。鉢の縁に蟻と蜘蛛がいる。蜘蛛は縁の真ん中に居座り、蟻の行く手を阻んでいる。蟻は蜘蛛から逃げたり、回り道を探したり蟻同士で触覚を触れ合いながら何かを伝えている。

それを見た娘は、枝を拾い、蜘蛛をどかした。「これでありさんとおれるね」と。どうやら私たちの心の中には、弱い者を助けた

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庭や散歩道で見つけた花を食卓に(食べる花の話)

庭や散歩道で見つけた花を食卓に(食べる花の話)

いつも忙しく西へ東へ動き回っていた私だけど、この春夏は松本にもう3ヶ月もいる。自然に囲まれた環境の中で、ハーブの種を蒔いて芽が大きくなるのを愛でたり、庭で摘んだ花を部屋に飾ったりしていたわけですが、この春はそこから一歩進んでやってみたかったことにいくつかトライすることができました。

それは、花を食用として使うこと。

エディブルフラワーを使ったお菓子も巷では増えています。初めて見たときは私も感激

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