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思想家の休日

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#過去

流動

流動

あらがう先々で、現れる観念、磔にされた自らを崇める、乖離した自分、理解するよりも早く乖離してしまい、忌々しい自分を羽交締めにする利己的な自分、分裂して行く自分というものすら、引き裂く自らの鋭利な爪、今に迫る窮屈な理想や、理性すらも損なわれ、煩わしい自らにそぐう価値などを謳う奴らの仕組みに反し、監視されるだけの社会や世界を超越して、タオイズムと踊り、流れるままに、手なずけられずに、苛立ちを抑えて、抵

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共振

共振

軽薄な存在を掲げる君たちの諸悪の根源、現世では、諦めるべきだと、付きまとう妥当な答え、様々なエゴに縛り付けられては、健気なほどに、手なずけられていく子供たち、斡旋されるだけの、堕落した君たちの俯瞰、今にも意味を喪失し、同意を求めるだけの、惰性な厭世観を抱えた、狭い主観がはらむ退屈な答えにより、混沌としている意識や、群像に蕩け、そこで、混ざる事により、今に崩壊して行くだけの秩序を保つための戦争や、そ

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風景

風景

同じことの繰り返しの先に生まれた静かな愛、筋書きをかき消すほどの風に吹かれて、夢の派生物を拾い集める過去にとどまる君の後ろ姿、紊乱な奴らの屍肉を貪るコンドル、分離して行く水と油みたいだね、と笑う君の角膜に住まう私のエゴ、迎合されるだけの毎日に、正しさなんてものは、死滅したのだと、悲しむ人々の墓地を越えて、延命器具を外し、言葉もわからないままに、彷徨う辺りで得るものなんて、退屈なまやかしであるし、体

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比重

比重

プラスチックの海を泳いで、疾しい過ちきより、不規則に迫る病や、後先考えずに、行動をして来た事を、糾弾する奴らの私利私欲や、屈折した普遍性を振り回す連中が示唆するものが、今を支配し、モニターから現れた天使や、服用する真理により、絶えず現れる思想により、複製される嘘が、世界を、うやむやにしては、脊髄を走り抜ける電車や、ささやかな幸せを伝播させるために、産まれてきたのであるし、虐げられても尚、健気に今を

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教唆

教唆

原始的な過去を保管するための、過激な信条を守り、摩耗した精神を保護するための、物質を体内に補完させるための、ウイルスと真理の戦争を続け、機械的なエネミーたちが燃やす敵愾心や、産気に帯びたリビドー、あらゆる顛末を揺らす揺籠の中なのに、未だに恨んだり、企んだりしながら、萎びた正義を崇めるための、打算的な革命を攪拌するためのミキサーに詰め込まれた未来、攻撃され続ける視野や、苛む記憶をかき写すためのドライ

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境目

境目

憎しみでいっぱいの日曜日、ぬくもりすらない、くぐもった声が絡みつく部屋、絶望をも突き抜ける知己と愛を格納し、不埒な現実に立ち向かう蟻一匹の様子、死の切片や、取り除かれた悪、肥大化する右脳や、フレキシブルな細胞、神の息吹や、破れた服、ブランド物で満たされた脳内をクラッキングして、勘繰るだけの人々の構造的な妄想に囚われているだけの、打算的な意識を改ざんして、新たな創造主として、世界を救済するとか、云々

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日常

日常

旋回する自由を歌う海鳥たち、群青色に解けていった夏が散りばめた喜び、再利用されるだけの過去が裂けて、不安定な今を圧縮する機械に詰め込まれた放課後や、ほろ苦い思い出の犀利さや、蛹から聞こえる囁き声、泡沫を嬲る強大な権力や、跡形も無く消えてしまった蟷螂、スーパーセルに巻き込まれた旅客機、単調なニヒリズムを加工する工場、メタファーが沈殿する池や、喪失感で揺らぐブランコ、舞台裏で眠る早熟な双子や、バルコニ

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対抗

対抗

退屈な世界で、腐敗して行くだけの面影、かけがえのないものですら、賭け事に使われ、その場で消え去るだけの思いも、惰性に引き延ばされ、悲観的に至るだけの毎日を切り開く執刀医や、異物感を抱えている胃の底から現れた、がんじからめになった日常を縫い合わせる母の手や、この、傷だらけの旅の最中、多様性や、多目的なだけで、目的すら見失っているだけの、忌々しい現実に虐げられ、健気さも損なわれ、そこかしこで素っ気ない

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引っ掻く

引っ掻く

一喜一憂している暇も無いからと、引きずる身体、痩せ細った原因に水を与える因果、初期衝動だけで動くオモチャたる私は、蝉蛻を繰り返し、終わらぬ生を数億年続けて来たし、虐げられても尚、従う事は無く、儚げに散って行った愛していたであろう面影が囀る夕暮れに、ひっそりと佇む過去の自分のような靄を、ぼんやりと眺めては、懈怠しても尚、おざなりな感情を携え、鮮明なものほど、見え難くもなってしまうのよ、と、告げる彼女

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飛翔

飛翔

因果を突き抜けるほどの爽快感、紅蓮に悶える夕焼けに弄ばれた彼女が抱える疎外感、家出ばかりを繰り返して来た過去や、火傷した肌、海辺で寝そべる君の高尚さや、奥底に眠るヒエラルキーやエントロピーの海、君の視線から見るものすべては、私とは、違うわけであるし、そのようなしがらみすら取り外して、君と融合して、恒久的な夢を捕食してみたいし、怯懦を抱えた季節を押し込んだ学校から生まれた気配や、レジスタンに浸るだけ

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囁き

囁き

ワームホールを進むウサギたちの群れ、弛まぬ努力が云々と、細胞まで破壊された君たちの精神論のようなものが、進化の邪魔をし、今に虐げられて行くための動機や、転落して行くための過去を寄せ集める詩人や、同化するために、現れた値や、そこでねじ伏せられ、紫外線の海を越えて、能動的に夏を捕まえて、冬になれば、君とさよならして、支配されるための結婚やら、被害者意識を加速させるために通う銀行や、擬態化する虫たちや、

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同調

同調

ラクシュミーが羽化させた宇宙、銀河の銀行で下ろした数千円で、旅を続け、拙い永遠から解き放たれ、度重なる苦しみを翻し、やがて来る絶対的な希望により、磔にされた人々や、互い違いになってしまった君たちのジレンマや、夜通し紡ぐ真理などなどが、衝突する原理原則が通用しない宇宙の交差点、緩慢な身体へのログアウトを終えて、電脳世界へと旅立ったマクロな精神、飢餓し続けるだけの、堕落した世界から超越し、短絡的な厭世

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みずみずしい夜明け

みずみずしい夜明け

どこにいるかもわからないし、君はどこにだっているのかもしれないし、ここでのさばるものが、兵器利用されたり、横柄なシステムにより、改竄された世界を位置付けては、あらゆる答えを手懐け、これが普通なのだと、応用される真理や、真意を持たぬ真実や、神経質そうな猫たちが、強迫的に毛繕いを続けては、拙い忘我では、胡散臭い答えを崇め、あらゆる悲劇を弄び、卑屈になるほどに増して行く苦痛から逃れるために、偶像崇拝に浸

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価値

価値

倦怠感を抱えた行方を貪る貪婪なカラス、道筋に蓄積するカオスや、核の残留物、腐敗した心情から戻って行く過去の形相、重用される論理や、使いパシリの君の起源、このままどこまでも、龍のように昇り、誰も何も届かぬところまで、このまどろみに現れる永遠の頼りなさを突き抜け、意識の発射台から飛ばされるミサイルを避けながら、定めるものもないものすらない場所で、星座が残した言い訳のようなものをかき集めては、幾らかの取

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