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思想家の休日

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#軽薄

捻出

捻出

猜疑心が大陸を覆い、君たちの幸福を奪うための規律や、機械的な意思を複製するほどに、歪んでいく正義や、行く末も、惨めなものだからと、絶えず犠牲的なだけの君たちや、対比されるほどに崩壊していく意図や、分離していく日々や、象徴的な悔悟、たちまちに迫る罪の端数や、憎しみを記号化し、それをばら撒くメディアやSNSや、相互互換性を終わらせるための、呪詛を続けては、アンニュイとした感情の交付や、複製される動機や

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共振

共振

軽薄な存在を掲げる君たちの諸悪の根源、現世では、諦めるべきだと、付きまとう妥当な答え、様々なエゴに縛り付けられては、健気なほどに、手なずけられていく子供たち、斡旋されるだけの、堕落した君たちの俯瞰、今にも意味を喪失し、同意を求めるだけの、惰性な厭世観を抱えた、狭い主観がはらむ退屈な答えにより、混沌としている意識や、群像に蕩け、そこで、混ざる事により、今に崩壊して行くだけの秩序を保つための戦争や、そ

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現時点

現時点

点と線をむすび、恋が叶うと促す占い師の殻を破って現れた蟷螂、分散する可能性を分裂させたて行く単細胞生物たる私の教条を、打ち砕くハンマーや、閑散とした商店街に住まう神や、臍帯の果てには、宇宙と交わる穴が繋がっているの、と、カタルシスに至る彼女の虚空、愛を敷衍させ続ける先々での対立や、大罪なんかを用いては、今を引き裂く君たちの焦燥感、託児所に詰まる真理を漁る子猫たちの躁状態、緊迫した理由にかさばるだけ

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逃避

逃避

何も疑う必要が無くて、儚く散り行く現在のしもべになんかなりたくもないし、きっと、自由と名のついたものや、自由と名乗るもののほとんどは、自由じゃなくて、ただ、ひたすらに、承認欲求を満足させるために、嘘ついたり、何かをひけらかし、自らを、満足させるために、誰かを操ったり、引き攣った笑顔で、卑屈になったり、いくつになっても、子供じみていて、徒に過ぎ去る日々に置いていかれて、理由付けられたものに、手懐けら

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通過

通過

原型も留めぬ精神、すべての発露や、世界的な愛の発作や、流動的な初期衝動、汎用される答えや、今にリズミカルに消費される真実を飛び越えて、短絡的な厭世観に騙されずに、ずっと続くであろう喜びを携えて、延々と老化するだけの、忌々しい自分や、絶えず分裂して行く心身や、怠惰な対価に備わる退廃的な呪詛、侵食して行く無数の誤りや、意味の行方や、服用し続ける慈悲による精神内部での大雨、神経質そうな遭難者が徘徊する深

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後光

後光

甘ったるい午後の産気、折れたネジや、司る意味や、奪い合う事により、生まれた欠如、切実さを謳う記録上の君の笑顔、最たる孤独の最中に、紡ぐ意味のようなものや、意識にかかる靄、儀式的なものにより、硬直して行く身体を眺めては、延々と加速して行く動機や、外から齎される闇、病んだ君の教条なんて、聞きたくもないから、耳を塞いで、三葉虫と遊ぶ機械的な午後、遺伝子的な改ざんを続ける傀儡政権や、幼稚な愚民たちがプッシ

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老獪

老獪

この、絶え間ない孤独よ、憤怒と怠惰の狭間で踊らされているだけの君たちの、退廃的な退屈を縁取るための、答えを崇めては、良い気になっているだけの、打算的な私たちの影よ、陰鬱さを謳う情報の隙間から落とされた汚い爆弾、対価を求めて、ひた走る電車の中、装弾された砲弾の数、価値観により、終わらない戦争が、もう何年も続いて、地つなぎの、私たちの世界を破壊したがる指導者や、権力者たちや、痩せた土地の朽ちた植物や、

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犠牲

犠牲

空白を埋め尽くす猜疑心や、正義感を弄る所以や、そこかしこで想起する動機の数々、曖昧な主観から生まれた差異や、たちまちに溢れかえる動機、主体性も無いから、誰かの指図を、そのままに受け取り、奪い合うだけの君たちや、対比する事でしか、価値も見出せないような奴らが、誰かや、何かに罪をなすりつけ、自らの秩序を保つために、崇め奉り、怠惰な道理を枷にし、身動きも取られずに、そこで立ち尽くす君の苦しみや、まやかし

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偶像

偶像

虚しさを捕食する大きな口、あらゆる論理が崩壊した都市で、倫理観を謳う老婆心のようなものが、混沌を生み出し、意思を漁り、忘我で売り捌くルサンチマンたち、あらゆる変化を受け入れられずに、差別的に分別した先で生まれた互換性、静謐な予感に住まう観点が、動機を破棄し、憧憬に至り、何かに浸る事でしか、存在価値を見出せないから、見限られてばかりいるだとか、閉塞的な関係の最中に生み出された退屈を飛び越えるための、

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覚悟

覚悟

熱病に苦しみ君たち、見窄らしい今を駆逐する戦艦、青春の墓場や、物事を修繕し続けるだけの、精神的な悔悟を退け、倦怠感が無慈悲に迫り、倫理観のハサミが、理性をちょん切り、相対的な拷問を繰り返す利己的な正義や、湖心に佇む頼りない手漕ぎボート、散り行く定めが云々と、語りかける暗示的な模倣や、理想的な世界に適応するために、入れられる矯正施設、前頭葉を切り落としてまで、求める普通というものは、退屈なものである

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感触

感触

忙しいだけの今朝を愛撫して、洗濯物がゆらぐことにより、グノーシス主義が死んで、怠惰な化粧を終えた君の背中にも、翼の名残りのようなものが、見え隠れしていて、規範のものや、政治的な発狂や、あらゆる空疎な語源や、かさましされるリビドーや、倫理観も靴底に張り付くガムみたいなものだねと、野良猫から逃げ惑うネズミが、語りかけて来る幻想的な夜、真理なんてものを、打ち破るための、ハンマーとして育てられて来た私だ、

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風景

風景

同じことの繰り返しの先に生まれた静かな愛、筋書きをかき消すほどの風に吹かれて、夢の派生物を拾い集める過去にとどまる君の後ろ姿、紊乱な奴らの屍肉を貪るコンドル、分離して行く水と油みたいだね、と笑う君の角膜に住まう私のエゴ、迎合されるだけの毎日に、正しさなんてものは、死滅したのだと、悲しむ人々の墓地を越えて、延命器具を外し、言葉もわからないままに、彷徨う辺りで得るものなんて、退屈なまやかしであるし、体

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調律

調律

悲劇を、中和させるための役目を果たす、義務的な傷痕、タントラが鳴り響く最中、ドラマチックに回転する座標、天と地は引き裂かれたままであるし、あらがうほどに食い込む絶対的な三角形や、痩せた鹿たちがつかうバジュラや、戦争の跡、タナトスを操る預言者たちや、立場を吸い込む巨大な掃除機に乗る英雄たち、伝説の後に接続される老子的な思想とコントラバス、番号で呼ばれる市民たちに、権利なんてものは、存在せず、ただ、ぞ

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濫費

濫費

乱立する恋情と倫理観を枷にして、セオリーを謳うイチョウの木、陰鬱な世界をフォーマットして、諦めが肝心だと付きまとう、まやかしのセレブリティー、紊乱な教祖が謳う信仰心や、深層心理を掻き乱す傷痕、あらがうほどに、現れる真理、分離して行く不自然な理由や、絶え間ないリビドーを加速させる動機が、歪な侵食を繰り返し、機械的な終末論や、蓄積する理由が浮遊しているクラゲみたいだね、と、泣いている君の近似値、あがな

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