マガジンのカバー画像

思想家の休日

1,542
運営しているクリエイター

2024年7月の記事一覧

散り散り

散り散り

群像に蕩けるあらゆる色、大気圏を突き抜ける余韻や、因果律を無視する鳥たちの化合物が降り注ぐ汚れた大地、ジレンマの外側に広がって行く宇宙空間の網目、酩酊を繰り返すだけの、自ら生み出すものが、倦怠感を唾棄して、制限を酷使する夜、時代的な猶予に挟み込まれた永遠や差異、分裂して行く思念に送るプレゼントが、意識上の靄と化して、全てを見えにくくなってしまうまでの距離や、数多の自分を乗り越えて行き、虚偽の波形や

もっとみる
囁き

囁き

ワームホールを進むウサギたちの群れ、弛まぬ努力が云々と、細胞まで破壊された君たちの精神論のようなものが、進化の邪魔をし、今に虐げられて行くための動機や、転落して行くための過去を寄せ集める詩人や、同化するために、現れた値や、そこでねじ伏せられ、紫外線の海を越えて、能動的に夏を捕まえて、冬になれば、君とさよならして、支配されるための結婚やら、被害者意識を加速させるために通う銀行や、擬態化する虫たちや、

もっとみる
断裂

断裂

ここで揺らぐ過去、仮想的なカオスを食べ尽くすジャバウォックやミルワーム、無垢な今朝を愛撫する誇大妄想と夢、倫理観なんてものは、はなから欠如されているものであるのに、善悪などと、うるさい輩が媒介し、徘徊するネットワークこそが、リアルワールドなどと、謳う奴らの嫉妬心なんかに加担したくもないから、簡単に、今を飛び越えるのですと、自作自演を続ける女たちが売る身体や利己的で、傲慢な男たちとのゲームに参加した

もっとみる
膨張

膨張

天国で羽化する羽虫たちが揺蕩い、統合される理由付けのようなものが、押し付ける本質や、五次元で透過して行く瞬間による雨、信用を謳う君たちの希望、分散する可能性や、制限をもたらし、今に食い込む罪や闇、仮想現実に囚われた子どもたちの行末や、荘厳な日々を詰る動機、構造的な廃屋に住まう哲学者たちの進路、絶えず巻き込まれて行くだけの生き方を舐るアリクイの様子を、観察する学者たち、延命器具を外して、外に飛び出す

もっとみる
偽装

偽装

大義を捨てた日常の悪夢、猜疑心が孕んだ子を産む運動的な彼女への治療、賃貸の身体を放棄して、真理への旅路を急ぐ僧侶たち、数多の憎しみをドーナツに変え、美味しくいただく辺りから、治外法権になってしまう今朝の旋律、偶像崇拝に腰掛け、アンニュイとした創造の高温により、焼け爛れてしまった肌や、カスタムされる意思や、去り際に輝く君の翅や、暗澹とした道理が生み出す絶え間ない痛みや、互い違いになる意思が、鈍麻なま

もっとみる
進化

進化

夏は、定めもなく飛び交う蝉のような恋の応酬、原始的な回路により、巻き戻されて行く世界の端々に響く君の泣き声を聞き、手助けしたく、参上した私の翅にまとわりつくゴミやホコリの数々を掌握し、新たな原理を携え、利己的な答えが透過させる今、猜疑心を抱えた鳥が飛び交い、陰鬱な焦土を練り歩く不機嫌そうな君たちの原理や、利便性ばかりを求めては、とめどなく溢れる感情を抑え込むために、ためらわずに、傷つけ合う人々を尻

もっとみる
浄化

浄化

延焼する恋人、浮かぶ旋律の橋を渡る野良猫たちの群れ、カットアップされる標本たる私の端々に響く常々、帰路を失い、記録上に謳われている歴史に慟哭し、刹那に入り混じる醜い報いや、幸福論を食べて、大きく育った、資本主義の豚や、不規則な予感を放つ、磁気嵐や、全ては可能であるから、全てを解放し、全てと繋がるまでの軌跡こそが、歴史であると、バラバラになるだけの感情にがんじがらめになって、感覚を鈍らせるための教育

もっとみる
衝動

衝動

この夏を終わらせないためのダンスを続ける思春期のコード、高圧的な余韻に打ち付けられた罪、全体主義的な理想のために、磔にされている亀や羊たち、暗澹とした思考を晴れさせるために、この屈辱に耐え、対価なんかを謳う奴らの奴隷にはならずに、ただ、与えられたものに蝕まれる前に、リリカルに、この、瞬間から昇華し、超越を繰り返す事により、ここでの、救済なんかに騙されずに、絶えず理解を謳うような奴らの道具にはならず

もっとみる
終焉

終焉

猥雑な座標に噛み付く狐、遠退く観念を追い続けるレジスタンスや、時代に責任転嫁したり、環境のせいにしたりと、ルサンチマンたちは、自らの罪を、誰彼構わずに、覆い被せ、あたかも、誰かの罪みたいに装うカメレオンなんだと、胡散臭いカルトたちが、噂話をしている頃、もたらされるものに、もつれるばかりの木々を助けるために働き続ける友人や、人工的な横隔膜にしがみつく孤独な君や、横柄な王や、絵画の中に住まう娼婦たちや

もっとみる
律動

律動

君たちの傀儡として終わるよりも、セオリー無視して、暗黒物質の海を泳いでいたいし、肉体を捨ててからが、本当の始まりであるし、あらゆる方法から、飛び出すのが、生きるという事であるし、生かされているなどと、謳う原理から解き放たれ、生きたいから、生きるという幻想からも逃げ出し、あらゆる価値観を超越して、ガムシロップの大河を越えて、モスキート音が犇く森で、太陽を抱いて、泡沫を凌ぐための優劣や、ためらわずに入

もっとみる
同調

同調

ラクシュミーが羽化させた宇宙、銀河の銀行で下ろした数千円で、旅を続け、拙い永遠から解き放たれ、度重なる苦しみを翻し、やがて来る絶対的な希望により、磔にされた人々や、互い違いになってしまった君たちのジレンマや、夜通し紡ぐ真理などなどが、衝突する原理原則が通用しない宇宙の交差点、緩慢な身体へのログアウトを終えて、電脳世界へと旅立ったマクロな精神、飢餓し続けるだけの、堕落した世界から超越し、短絡的な厭世

もっとみる
原理

原理

ふくよかな感情に噛み付く柔らかい牙、ダンサブルな予感に降り注ぐ黒い雨、排斥された愛が転がる裏通り、ニヒリズムに吸い込まれた嗚咽やら、汚穢やらの住処、感染症により、敷衍して行く苦しみの跛行、遠退く意識が、やがて、システマチックなものを厭う限り、翳って行く値や、縋るだけの君たちの威厳や、陰鬱な焦土を彷徨う空虚な意味の波形、マカロンで出来たタイヤで走る未来の車や、規制されるための原理に寄りかかる女たちが

もっとみる
矯正

矯正

純粋に理想に腰掛け、理性もなく、ふやけて行く実情の面影、下賤な奴らの皮肉が飛び交う末路、痩せた環境から生える草、耽溺を繰り返す俯瞰から見る感情、排斥する理由や、解析される過ち、暗澹とした思念に降り注ぐジレンマや、ニューロンを走る新幹線、加速して行くだけの季節を尻目に、現前で沸る真理、思い出す事により、時間や空間をも超越して、あたかも、その場にあった光景を再現し続ける事が出来る脳こそが、宇宙なのだ、

もっとみる
敷衍

敷衍

全ての主義から解き放たれ、淡々と揺らぐ命の波動や、収斂し続けるシステマチックな脳内の保管場所や、ちぐはぐな動機を加工する奴らの理想なんかから飛び立ち、たちまちに現れる空腹や空白や、蓄積される苦悩や、誰かの原理を加工し、簡単に消費されるだけの、煩わしい日々や、たゆたう理想や、孕む罪などに偏りが生まれ、乱立する正解や、軽快な理想や、優生思想なんかに騙されては、手懐けられるだけの、君たちの傲慢さや、あら

もっとみる