マガジンのカバー画像

生い立ちや過去の振り返り

16
脊髄性筋萎縮症という難病になった話や病気を抱えた上で大人になるまでを中心に書いています。
運営しているクリエイター

#寝たきり

電動車椅子に乗るのに実は試験がある話。

皆さんどうもウッディです。

先日車椅子を新しくしました。
ここ数年で手が動きづらくなった事もあり
電動車椅子を引退致しました。

電動車椅子は歩けない人が自分の意思で自分の行きたい方向に行ける素晴らしい乗り物ではあるものの、それと同時にとても気を使う乗り物でもあります。

指一本で100kg近くある物体がまあまあのスピードで動くのです。安易に動くと人を傷つけてしまったり事故になってしまう可能性も

もっとみる
寝たきりが初めて投げたドッジボール

寝たきりが初めて投げたドッジボール

皆さんどうも、ウッディです。

昔電動車椅子サッカー選手になりたかった私。

身体が全く動かないくせに運動とかスポーツは割と好きな人間だったんです。

でも自分は絶対にできない
それは今も思っています。

幼い頃に一度だけ。
もしかしたら…自分みたいな人間でも希望を抱いても良いのかな…と思った出来事がありました。

健常の世界で育つ私は小学三年生までは地元で暮らしてたもののそこからのち、地元を離れ

もっとみる
「こんばんは」たったそれだけで始まった夏休み。

「こんばんは」たったそれだけで始まった夏休み。

皆さんどうもウッディです。

もう最近めちゃくちゃ暑いですね。
カレンダー的な季節感はありません。
もう真夏です。

毎年夏が来るたび思い出す事があります。

いや正式に言えばその出来事自体は夏に起きたのではなかったものの。

これから話すことは紛れもなく実話です。
いつも実話で何も誇張していないけど今回の話は少し現実感が薄いですが実話です。

大して壮大な話ではないけど僕にとっては大切な話。

もっとみる
人生の恩人は…ある映画とアイドル⁈

人生の恩人は…ある映画とアイドル⁈

皆さんどうも。ウッディです。

今回は僕の人生の恩人について綴っていきたいと思います。

タイトルだけ見たら、は?って話だけど本人なりにはちゃんとした話なので最後まで見てくださいね!

人生最大の岐路今のところ26年間生きてきた僕の人生の中で最も大きかった出来事と言えば間違いなく

一人暮らしを始めた事

そんな僕が一人暮らしをしようと思ったきっかけは以前にも書いています。↓特に一人暮らしの生活が

もっとみる
「桜見に行こう」あの看護師さんの言葉に救われた。

「桜見に行こう」あの看護師さんの言葉に救われた。

皆さんこんにちは。ウッディです。

今回書く内容は病院入院時代の話。

今まで書いたnoteの中で小3の終わりから高校卒業まで入院していたことはよく話していましたが

今回はその病院生活の中でもより印象に残っている出来事について書いていきたいと思います。

3年間毎日泣いていた僕が入院したのは9歳の頃。
入院した病院は地元と離れている県外の病院で知り合いもおらず病棟に同じ年代の子達も少なかった。

もっとみる
会社員だった寝たきり。

会社員だった寝たきり。

今回は私が高校を卒業して社会人として働いていた時期の話をしたいと思います。

紆余曲折も紆余曲折な時期でしたが今の自分にとってはかなり人生の土台となっている時期です。

それでは書いていきます。

「働く」という道をくれた先生僕が働けるようになったのは間違いなく高校時代に学校の先生方が様々なことに動いて環境を整えてくださったから。

まず高校一年生の一学期の最終日。
学校自体にもようやく慣れたかど

もっとみる
母に鼻で笑われた時、僕は夢の話をしていた。

母に鼻で笑われた時、僕は夢の話をしていた。

うちの家庭は父しかいません。
今は私も一人暮らしをしているので別々で暮らしていますがずっと二人で暮らしていました。

と、言うと「お母さんもしかして…」と思われるかもしれませんが生きています。多分、知らんけど。

文章を見てあからさまに出ているように私は母が嫌いです。離婚する前から好きじゃなかったけど大人になってからは特に嫌いです。

今まであまり書いてこなかった母との話ですが今回は覚えてる出来事

もっとみる
寝たきりが育った教育方針

寝たきりが育った教育方針

今回はうちの父の話を中心にどんなふうに育てられて私のような変わり者が爆誕したかをお話ししていきたいと思います(笑)

(父が見ることがないのを願いますw)

今の僕より若かった父僕は父が25歳の時の子供なので今の僕(26歳)の年にはもうすでに親になっていました。

今自分がこの歳になって父は当時どんな気持ちだったのか最近ふと思う時があります。

25歳で子供ができて、その子供に障害がある。しかも周

もっとみる
あの日人生が終わる予定だった

あの日人生が終わる予定だった

それなりの障害を抱えて生きてる僕。
そしてメンタルが昔から強くはない僕。
日々病んだり凹んだりして生きてきました。

そんな僕は高校生の時に一度だけ。
生きる事を本気で諦めようと思ってた時期があります。

今日はその時のお話をしていきたいと思います。読まれてる方が気持ちがいい話でもないしなんの情報もない話にはなるけど。

これも含めて僕の人生なので良かったら聞いて頂けたらと思います。

病院生活以

もっとみる
寝たきりが初めて人に勝てる事ができた日

寝たきりが初めて人に勝てる事ができた日

僕は脊髄性筋萎縮症という難病。

病気の進み具合で動ける範囲は変われど歩いた事もなければ運動をした事もない。

輝いてる努力を見るのが苦手だった僕は昔から人と競ったり何かを努力した事がありませんでした。だから子供の頃は頑張ってる人を見るのがあまり得意ではありませんでした。

もともとスポーツを見るのが好きだったけど甲子園でガムシャラに頑張る球児や24時間テレビで目標に向かう人を見ると感動はするとと

もっとみる
引きこもり不登校児だった僕は病院で育った(前編)

引きこもり不登校児だった僕は病院で育った(前編)

僕が今住んでいる場所は愛媛県。
生まれ故郷も愛媛です。ですが学生の間大半の時間を香川県で過ごしました。

時間で言うと約9年間。
家族と離れて生活をしていました。

今回は僕の子供時代の話をしたいと思います。 

物心がつく前の話まず幼少期の話。親が僕の体の異変に気づいたのは一歳を過ぎた頃。ハイハイと掴まり立ちまではするものの一向に歩く気配がない為、不審に思い、病院に連れて行ったそうです。

最初

もっとみる