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何度でも読みたい

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何度でも読みたいすてきなnoteたち。
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#コラム

100%の生と死としての情報

100%の生と死としての情報

※センシティブな内容を含んでいる可能性のある記事です。

惨劇が起こる。メディアはセンセーショナルな最新映像と人々の興奮や混乱を流し続ける。そこに何の意味があるかどうかなんておざなりにして。評論家たちは惨劇の背景を探って口々に語る。そこに仕事があるからだ。

犠牲者は数万人以上。数字が増え続けても、映像が更新されても、リアリティは増すどころか希薄になっていく。新しいSFX映画のプロモーションかと思

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問題を排除するのが本当に解決なんだろうか

問題を排除するのが本当に解決なんだろうか

なんとかを二度と買いません。なんとかの利用をやめました。

最近多いけど今年は特に多かった気がする。まあ、これ書いてるnoteもそうだったし。

一年の終わり、大みそかに読むような楽しいnoteじゃないので、そういうの嫌な人はここでそっとタブを閉じるの推奨です

こういうこと書くと、まじでめんどくさい(本質的ではないという意味で)のが飛んできそうなんだけど。

いちいち説明するけど、一連の事象(や

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炎上しないために、今できること

炎上しないために、今できること

SNSを利用していると、「炎上」という現象をよく目にします。

ぼく自体はこれまでに「炎上」に対して、何か言及してきたことはありません。騒ぎが収まっていく光景を静かに見つめてきました。「関心がない」ということではなく、また、自分の中に考えがないというわけではありません。関心もあれば、考えもある。ただ、何かを発言する際には、できる限り慎重であろうと努めます。そこで燃え上がっている炎は、たまたま自分で

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noteの記事タイトルの付け方について、コピーライターが真面目に考えたら、13の技にたどり着いた。

noteの記事タイトルの付け方について、コピーライターが真面目に考えたら、13の技にたどり着いた。

記事タイトル。
そいつは、今日もどこかで誰かを悩ませている。

一ヶ月かけて綴った渾身の10,000文字も、記事タイトルがイマイチだとあっけなくタイムラインの底なし沼に沈んでしまう。記事タイトルが優れていればスキ数やビュー数が大きく伸びることもある。すべてのnoteは記事タイトルに命運を握られていると言っても過言ではないだろう(敢えて大袈裟に言う)。

noteは、会員登録者者数500万人(202

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SNSの距離感について思うこと

SNSの距離感について思うこと

SNSの距離感については先日あきらとさんが書いていたが、私自身が距離感について感じていたことがあったので、私も書いてみようと思う。

私自身は、どちらかといえばフランクに声かけてもらえると嬉しいと思っているが、たぶん想像するにあたりSNS界隈では「おねえさん」であり、はっきりとした年齢はここでは明かしていないけれど、成人した息子がいるといった段階で想像できるわけで、フランクに声をかけることをためら

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Gyre(思考の環流)

Gyre(思考の環流)

エチュード

毎日更新をしています。

今で70日を超えました。文章が上達しているのかはわかりませんが、「考えること」は以前より上手になったような気がします。思考や感情を言葉に収斂していく。そこから新しい問いが引き出され、感情が湧き起こり、思考が泳ぎ出す。それをまた言葉に落とし込んでいく。その往復の中で思考力はしなやかになっていきます。

成長を実感している具体的なポイントとしては、〝落としどころ

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ネタ切れしないために必要なこと

ネタ切れしないために必要なこと

先日、メンタルつよつよ回を開催した。

そのあと、登壇者ふたりときっかけを作ってくれた嶋津さんで反省会という名の二次会をやったのだが、その中でこんな話題になった。

あさみさんの「わたしは書くネタに困ったことがない」という話はとても興味深かった。どのnoteも書こうと思った時に一筆書きのように書いてるだけなのだと言う。書き手に求められるのは観察力と感受性なのだ。「おいおい、この話も配信しようぜ」と

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採血の針が教えてくれたこと

採血の針が教えてくれたこと

ケチな先輩がいた。
いや、コスト意識の高い先輩といったほうがいいだろうか。

こんなにガーゼいらない!
このサイズの傷なら2枚4つ折りで十分でしょ。

とか

どうして2ccの薬液を吸うのに、5ccの注射器を使うの?
2.5ccの注射器で吸えるでしょう?

とか

エンゼルケアのコスト、ちゃんととった?
エンゼルケアは保険適応外の処置。
病院の純利益になるんだから。

といった具合だった。

新人

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生存戦略〜回復の道のり編〜

生存戦略〜回復の道のり編〜

 前編で、マリナさんの悪の護身術について延々と勝手な解釈を述べさせていただきました。

 で、護身術について語ったはいいのだけど、改めてマリナさんの疑問を振り返ってみると

”でもこれは悪の護身術だから、精神医学・心理学的に推奨されるべきなのか分からない。精神医学・心理学的にどう位置付けられるのか、これらはのちのち心に悪影響を及ぼさないのか”

はい、後半に答えていないですね。
「これらはのち

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生存戦略〜生き延びる編〜

生存戦略〜生き延びる編〜

「怒りの下にあるのは、もっと柔らかい感情なのよ」
 大学院で心理を学んでいたとき、先生が言っていた言葉。

 傷つき、悲しさ、寂しさ。
 怒りの前には、それらの柔らかい感情があるのだから、目の前の怒りにばかり囚われていてはだめですよ。

 とても心に響いた言葉だった。

 *

 先日、ひょんなやり取りで読むことになった、マリナさんのこちらの記事。

 要約すると、

”死にたいほど辛いあなたには

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だからこそ生き抜く #手書きnoteを書こう

だからこそ生き抜く #手書きnoteを書こう



へたくそな字で申し訳ありません。でも、書かずにはいられませんでした。



先週末、職場の新年会がありました。体調不良でこういう場にくるのは久しぶりだったので、普段なかなか会うことのない別部署のかたと楽しく話していました。

会もまもなく終わろうという時、会場の隅がなにやらざわつきはじめました。事務局の男性の具合が悪くなっているようでした。その男性は以前、脳の重い手術から回復されたひとでした

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君の心はその手に宿っている

君の心はその手に宿っている

それを探り、形にするまでにどれだけのものを抱え込んできたのだろう。
あるいは吐き出してきたのだろう。

遠ければ、それは憧れとして咲き誇り
近ければ、それは嫉妬として蝕まれる。

覚束ない声色と、少し震えた手。

決して綺羅びやかな光を纏っているわけではない。
傍から見ればあるいは輝かしいのかもしれない。
けれども僕には酷く弱々しいものに見える。
そしてその光が解き放たれないように、
他の光に飲み

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わたしは【選ぶ側】になれない。

わたしは【選ぶ側】になれない。

わたしはどうしてわたしでいられるのでしょう。

真夜中にアイスを食べたくなる。
これがわたしの生きる本能だとしたら、くだらない。花に水をあげる毎日。君はわたしがいるから生きていられるのよ、って。

君はわたしが選んだの。
わたしがこうして毎日見離すことなく、愛で続け、水を与える。君はすくすくと育っていったね。光も欲しい?じゃああげるよ。

カーテンを思い切り開ける。
台風が過ぎ去った空は、今までが

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短編小説「ゆなさん」 あとがき

短編小説「ゆなさん」 あとがき

 前回掲載した作品『ゆなさん』をお読みいただきました皆さま、本当にありがとうございました。

 また現在、体調面からコメントやり取りを控えているのですが、それにも関わらずお言葉を寄せてくださった方々にも、心より御礼申し上げます。

 ふだん作品のあとがきは書かないのですが(単に面倒臭がりなだけなんですが)、この作品については少しだけ書かせていただきます。

 この作品を書きはじめた時、主人公の女性

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