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読書、食べること、日々のこと (アイコンはきのね堂の「まゆげとり」を写しています🍪)

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マガジン

  • 棚草子

    棚の奥底に突っ込んでしまいたくなるような、ありのままの言葉を書き留めた文章です。

  • 美味しいもの

    美味しいものについて書いたnoteをまとめています。

  • 私のお気に入り

    好きなもの、大切にしているものを紹介していくnoteをまとめました。

記事一覧

固定された記事

私に不幸は似合わない

恋人と突然別れて、もうすぐ3週間が経つ。 以前のnoteで「恋人を待つ」と決意をしていたけれど、この場で前言撤回をさせてもらう。 もう、昔の恋人を待つのはやめようと…

kiri
4か月前
30

棚草子【20世紀、21世紀】

2年目の教員生活が始まり、春から季節がゆっくりと過ぎていく(変化の激しさにはうんざりしてしまうこともあるけれど)。 まだまだ経験が浅い私に、教育実習生がやってき…

kiri
1日前

棚草子【風邪をひいた】

小さなころから、病院に行くことは少なかった。おくすり手帳を見返せば、簡単に幼少期までさかのぼることが出来る。 決まって体調を崩すのは、季節の変わり目。春から夏へ…

kiri
9日前
2

棚草子【ほめてほしい】

私自身のことを客観的に分析できているわけではないけれど、過去と比べてみて、少しずつ大人になってきた。 欲求を、以前よりは冷静に見つめられるようになってきたから。…

kiri
1か月前
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しあわせのカレーパン記録

kiri
1か月前

棚草子【眠】

春はまだ終わらないようだけれど、日ざしが強くなったり、湿度がぐーんと上がったり、肌寒くなったり、かなりの気分屋さんらしい。 ころころ変わる天気と、怒涛の仕事にゆ…

kiri
1か月前
2

棚草子【春の詩】

すこしだけ肌さむくて 羽織りの下はタンクトップ 今日が穏やかに始まる 山づみの仕事を端に寄せ 本棚から友を持ち出す 窓から見える木々はいつの間にか 青くのびやかに葉…

kiri
1か月前
3

ほろよい棚草子(文章のこと)

棚の中に仕舞っておく草子(紙)のように、誰にも読まれないような中身かもしれない。かの人たちがつれづれなるままに、心を書き留めていたように言葉をのせていく。 今日は…

kiri
2か月前
4

kokoro no kotoba 1

好きな言葉、今の私に必要な言葉の写経。 (いろいろな本や歌からちょこちょこ引用しています。) かなしみは洗練されてゆくだろう胸にしまえる鈴のサイズに (オールアラ…

kiri
4か月前
1

私のために生きること、できるかしら

まだまだ、失恋をしたことを引きずっている。 時間が解決してくれるものなのだろうか。通勤中も、ひとりでぼーっとしているときも、ぽとぽと涙が落ちるときがある。早く穏…

kiri
4か月前
4

一度別れる、大切な人。

3年間と少し、交際していた恋人とお別れすることになった。 もう一度、一緒に過ごせる日を願って、私は待つことにした。 晩秋に彼の勤務先が変わった。異動があったこと…

kiri
4か月前
21

ひとり暮らし、借りぐらし

お久しぶりです。 いつの間にか2024年になりました。 やっと心がゆるやかになってきて、のんびりnoteを書こうという気持ちになりました。 6畳の古いアパートに荷物を送り…

kiri
5か月前
4

やっぱり生理はつらい

毎月、やって来る。 身体に必要なことだけれど、歓迎はしていない。 人によって症状や状況は異なる。 それでも、やっぱり、生理はつらい。 毎日の生活を「頑張らなきゃ」…

kiri
9か月前
3
+3

夏と秋の真ん中、曇り空のお出かけ。

kiri
9か月前
2

okaimono training

実家暮らし22年。 社会人になり、一人暮らしへの準備を少しずつ始めている。 運動部で毎日のように学校に行っていた中学時代、友人と一緒に過ごす時間ばかりになった高校…

kiri
9か月前
3

夜ごはん

「ごはんが美味しくなくなったら、ちゃんと休んでね!」看護師をしている友人と春に会ったとき、もらった言葉。 疲れが溜まっていくと、食べる楽しみを感じられなくなって…

kiri
9か月前
6
私に不幸は似合わない

私に不幸は似合わない

恋人と突然別れて、もうすぐ3週間が経つ。

以前のnoteで「恋人を待つ」と決意をしていたけれど、この場で前言撤回をさせてもらう。

もう、昔の恋人を待つのはやめようと決めた。

お別れしても、精神的に支え合いたい(友人として関係を続けたい)。好きな気持ちを抱えたまま、このリクエストに応えるのは非常につらかった。

明らかに、あちらも「別れた」ということを引きずっている様子だった。
私はもう大切な

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棚草子【20世紀、21世紀】

棚草子【20世紀、21世紀】

2年目の教員生活が始まり、春から季節がゆっくりと過ぎていく(変化の激しさにはうんざりしてしまうこともあるけれど)。

まだまだ経験が浅い私に、教育実習生がやってきていた。教科の指導を行うのは別の先輩で、私はホームルームの担当になった。

「私に、伝えられることはあるのだろうか…?」
不安がありながらの3週間は、あっという間(忙しすぎて)に終わってしまった。終わってみて、去年からの経験は私の力になっ

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棚草子【風邪をひいた】

棚草子【風邪をひいた】

小さなころから、病院に行くことは少なかった。おくすり手帳を見返せば、簡単に幼少期までさかのぼることが出来る。

決まって体調を崩すのは、季節の変わり目。春から夏へ、夏から秋へと自然が変化していく時期に身体が慣れず、風邪をひいてしまうようだ。

先週は私の職場でも、風邪の症状につらそうにしている生徒が複数いた。欠席を増やしたくないので、多くは発熱が無ければ登校するが「みんなも疲れがたまっているのだな

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棚草子【ほめてほしい】

棚草子【ほめてほしい】

私自身のことを客観的に分析できているわけではないけれど、過去と比べてみて、少しずつ大人になってきた。

欲求を、以前よりは冷静に見つめられるようになってきたから。承認欲求がやや強い私は、同時に、『見てほしい』欲求から行動することがあった。

頑張りすぎる、ストレスがたまると過食する。誰かに助けてと伝える勇気がないくせに、見てほしいと思う気持ちだけで自分を追い込んでしまう。誰かに止めてもらわないと、

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棚草子【眠】

棚草子【眠】

春はまだ終わらないようだけれど、日ざしが強くなったり、湿度がぐーんと上がったり、肌寒くなったり、かなりの気分屋さんらしい。

ころころ変わる天気と、怒涛の仕事にゆるゆる心が弱ってきたのを感じる。いくら寝ても疲れは溶けていかず、甘いお菓子ばかり欲している。だんだん悲しくなってくるけれど、慣れていくまでじっと待つ。

冬を一緒に越したポトスとサボテンは、暖かくなり元気になってきた。ひとり暮らしに少し慣

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棚草子【春の詩】

棚草子【春の詩】

すこしだけ肌さむくて
羽織りの下はタンクトップ
今日が穏やかに始まる
山づみの仕事を端に寄せ
本棚から友を持ち出す

窓から見える木々はいつの間にか
青くのびやかに葉を広げた
十二時間働きづめでいるわたしと
そのあいだに少しずつ成長する木々は
何ら変わりなく
同じ時間を生きており
等しく変わっていくのだった

外へと伝えられぬ変化は
攻撃されず 確かに強い
どうか健やかであれ

ほろよい棚草子(文章のこと)

ほろよい棚草子(文章のこと)

棚の中に仕舞っておく草子(紙)のように、誰にも読まれないような中身かもしれない。かの人たちがつれづれなるままに、心を書き留めていたように言葉をのせていく。

今日はほろ酔いで文字を打っている。初回がこれで良いものか、という気持ちはふわりと放り投げる。虹のようなアンダースローをかます。

書きたいことは「これ!」と言ったものはなくて、なんだか楽しいのでキーボードを浮上させた。お酒とピザとポテトでお腹

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kokoro no kotoba 1

kokoro no kotoba 1

好きな言葉、今の私に必要な言葉の写経。
(いろいろな本や歌からちょこちょこ引用しています。)

かなしみは洗練されてゆくだろう胸にしまえる鈴のサイズに
(オールアラウンドユー 木下龍也)

わたしには言葉がある、と思わねば踏めない橋が秋にはあった
(ヘクタール 大森静佳)

ささやいてください春の光にはまだ遠いけどきっと遠いけど
(回転ドアは、順番に 穂村弘×東直子)

怒りつつ洗うお茶わんことご

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私のために生きること、できるかしら

私のために生きること、できるかしら

まだまだ、失恋をしたことを引きずっている。

時間が解決してくれるものなのだろうか。通勤中も、ひとりでぼーっとしているときも、ぽとぽと涙が落ちるときがある。早く穏やかに過ごしたい。

私は、何より不安なのだと思う。今までぼんやり見えていた未来が、さあっと崩れて風に運ばれていった。大きな穴がぽっかり口をあけて、すーすーしている。まだ、悲しさを掬いあげて、抱きしめてあげることはできていない。

翌日は

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一度別れる、大切な人。

一度別れる、大切な人。

3年間と少し、交際していた恋人とお別れすることになった。

もう一度、一緒に過ごせる日を願って、私は待つことにした。

晩秋に彼の勤務先が変わった。異動があったことで、これまでの働く時間や休みの日が変わり、仕事内容もより一層忙しくなった。

1か月に2回会えていたのが、1回でも会えればマシと思えるくらいになった。ときどきの電話はしなくなった、仕事の話をLINEで話すと怒られた。彼の心の余裕が全くな

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ひとり暮らし、借りぐらし

ひとり暮らし、借りぐらし

お久しぶりです。
いつの間にか2024年になりました。

やっと心がゆるやかになってきて、のんびりnoteを書こうという気持ちになりました。

6畳の古いアパートに荷物を送りこんで、ひとり暮らしが始まった。

去年の秋から物件を探し、年末にやっと生活が始まった。
働きながら新しい生活の準備をするのは大変だ、そしてお金がかかる…。

12月に賞与があってよかった。
社会人一年目のボーナスは家電や家具

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やっぱり生理はつらい

やっぱり生理はつらい

毎月、やって来る。
身体に必要なことだけれど、歓迎はしていない。

人によって症状や状況は異なる。
それでも、やっぱり、生理はつらい。

毎日の生活を「頑張らなきゃ」と思いながら過ごす一週間だ。

私は、低用量ピルを服用している。
以前よりはPMSも出血する量も軽減されたように感じる。

相変わらずなのは、一日中まとわりつく睡魔と、ぐぐぐ…と痛むお腹。
身体にも負担なのだろう、エネルギーが欲しくて

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okaimono training

okaimono training

実家暮らし22年。

社会人になり、一人暮らしへの準備を少しずつ始めている。

運動部で毎日のように学校に行っていた中学時代、友人と一緒に過ごす時間ばかりになった高校時代、アルバイトとボランティア・勉強にがむしゃらになった大学時代を経て、私には生活力が少々欠けていた。

日常的な家事はできている、と思う。(言い切れるほどの自信はない…)
コロナ渦でオンラインの講義を受けていた大学2年生・3年生のと

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夜ごはん

夜ごはん

「ごはんが美味しくなくなったら、ちゃんと休んでね!」看護師をしている友人と春に会ったとき、もらった言葉。

疲れが溜まっていくと、食べる楽しみを感じられなくなっていくらしい。私が自覚をしていなくても、しんどいときは身体のどこかに変化が現れる。

過ぎていく時間ばかり気にしてしまって、食事が「胃に栄養を取り込むだけ」のものになってしまいそうになる。その度に、私は彼女の言葉を思い出す。

心を無視しな

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