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私のために生きること、できるかしら

まだまだ、失恋をしたことを引きずっている。

時間が解決してくれるものなのだろうか。通勤中も、ひとりでぼーっとしているときも、ぽとぽと涙が落ちるときがある。早く穏やかに過ごしたい。

私は、何より不安なのだと思う。今までぼんやり見えていた未来が、さあっと崩れて風に運ばれていった。大きな穴がぽっかり口をあけて、すーすーしている。まだ、悲しさを掬いあげて、抱きしめてあげることはできていない。

翌日は寝不足で出勤した。腫れあがって一センチほどあった二重幅をそのままに、立ちながら寝そうになりつつ、退勤まで踏ん張った。トイレで、ちょっとだけ泣いた。

新しい章がはじまる、そう思える私も心の中にいる。コリが恐ろしい肩をマッサージしてもらい、髪の毛を少し切った。今日のうちに、もらったアクセサリーなどを一度仕舞おうと思う。

私のためだけに、前向きに生きることはできるのだろうか。


友人がいて、SNSで気にかけてくれる人がいて、家族がいて、私を受け入れてくれる存在がたくさんいる。

好きなことをして、まだまだ学ぶことの多い仕事を頑張って。そうしたら、ぼんやりとした大きな不安は、少しでも和らいでいくだろうか。

私のために費やす時間やお金、心がとつぜん増えたことに、まだ戸惑っている。これまで、家族や恋人や、仕事のために生きていた時間が多かった。自律した自由が、目の前にある。でも、どう使ったらいいかわからない。

わたしにもできるかしら?

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