kiri

読書、食べること、日々のこと (アイコンはきのね堂の「まゆげとり」を写しています🍪)

kiri

読書、食べること、日々のこと (アイコンはきのね堂の「まゆげとり」を写しています🍪)

マガジン

  • 棚草子

    棚の奥底に突っ込んでしまいたくなるような、ありのままの言葉を書き留めた文章です。

  • 美味しいもの

    美味しいものについて書いたnoteをまとめています。

  • 私のお気に入り

    好きなもの、大切にしているものを紹介していくnoteをまとめました。

最近の記事

  • 固定された記事

棚草子【夜深まり、パクチーラーメンを食す】

日曜日の夜、電子レンジで加熱しているのはパクチーラーメン。だんだん、爽やかなパクチーと、カップ麺特有の揚げた香りが部屋に漂ってくる。 友人と過ごした後、夕方に軽食を食べてしまっていたので夕食を摂らなかったせいでお腹が空いていた。本来であれば、さっさと寝る準備をしてしまえば良いのだけれど、来週の教材準備がまだ終わっていない。つまり、しばらく脳みそを働かせてパソコンとにらめっこをするのである。逃れられない。 夜に糖質や脂質の多く含まれるものを食べることは、たまらない背徳感と罪

    • 棚草子【私の髪を愛せよ①】

      黒とは言い切れない深いこげ茶色、前髪は内側だけがくせっ毛、全体的に中途半端な縮毛。太い毛。親戚にはおハゲの方がいる(このため、私も将来おハゲになるリスクが高い)。これが私の髪の毛である。 小学生になり、見た目に気を遣いたい欲が出てきたときから、私の髪の毛は「直すもの」だった。中途半端なくせっ毛はどうあつかっても真っ直ぐにはならないし、ヘアオイルで落ち着かせようとしても毛が太いため元気にくるくるしているのだった。 私の中でのきれいな人は、髪がさらさらで真っ直ぐだった。テレビ

      • 棚草子【20世紀、21世紀】

        2年目の教員生活が始まり、春から季節がゆっくりと過ぎていく(変化の激しさにはうんざりしてしまうこともあるけれど)。 まだまだ経験が浅い私に、教育実習生がやってきていた。教科の指導を行うのは別の先輩で、私はホームルームの担当になった。 「私に、伝えられることはあるのだろうか…?」 不安がありながらの3週間は、あっという間(忙しすぎて)に終わってしまった。終わってみて、去年からの経験は私の力になっていることや、日々の仕事に意味や目的を見つけていることができていたことに気がつけ

        • 棚草子【風邪をひいた】

          小さなころから、病院に行くことは少なかった。おくすり手帳を見返せば、簡単に幼少期までさかのぼることが出来る。 決まって体調を崩すのは、季節の変わり目。春から夏へ、夏から秋へと自然が変化していく時期に身体が慣れず、風邪をひいてしまうようだ。 先週は私の職場でも、風邪の症状につらそうにしている生徒が複数いた。欠席を増やしたくないので、多くは発熱が無ければ登校するが「みんなも疲れがたまっているのだなぁ」とぼんやり考えていた。 加えて、この季節は、教育実習生が実習をする。なかな

        • 固定された記事

        棚草子【夜深まり、パクチーラーメンを食す】

        マガジン

        • 棚草子
          5本
        • 美味しいもの
          5本
        • 私のお気に入り
          4本

        記事

          棚草子【ほめてほしい】

          私自身のことを客観的に分析できているわけではないけれど、過去と比べてみて、少しずつ大人になってきた。 欲求を、以前よりは冷静に見つめられるようになってきたから。承認欲求がやや強い私は、同時に、『見てほしい』欲求から行動することがあった。 頑張りすぎる、ストレスがたまると過食する。誰かに助けてと伝える勇気がないくせに、見てほしいと思う気持ちだけで自分を追い込んでしまう。誰かに止めてもらわないと、外から認められたと感じられない。 もう一つ、精神的に成熟してきた欲求は『ほめて

          棚草子【ほめてほしい】

          しあわせのカレーパン記録

          しあわせのカレーパン記録

          棚草子【眠】

          春はまだ終わらないようだけれど、日ざしが強くなったり、湿度がぐーんと上がったり、肌寒くなったり、かなりの気分屋さんらしい。 ころころ変わる天気と、怒涛の仕事にゆるゆる心が弱ってきたのを感じる。いくら寝ても疲れは溶けていかず、甘いお菓子ばかり欲している。だんだん悲しくなってくるけれど、慣れていくまでじっと待つ。 冬を一緒に越したポトスとサボテンは、暖かくなり元気になってきた。ひとり暮らしに少し慣れてきたこともあって、ベンジャミンとアイビーも仲間になった。のびやかに育ってね。

          棚草子【眠】

          棚草子【春の詩】

          すこしだけ肌さむくて 羽織りの下はタンクトップ 今日が穏やかに始まる 山づみの仕事を端に寄せ 本棚から友を持ち出す 窓から見える木々はいつの間にか 青くのびやかに葉を広げた 十二時間働きづめでいるわたしと そのあいだに少しずつ成長する木々は 何ら変わりなく 同じ時間を生きており 等しく変わっていくのだった 外へと伝えられぬ変化は 攻撃されず 確かに強い どうか健やかであれ

          棚草子【春の詩】

          ほろよい棚草子(文章のこと)

          棚の中に仕舞っておく草子(紙)のように、誰にも読まれないような中身かもしれない。かの人たちがつれづれなるままに、心を書き留めていたように言葉をのせていく。 今日はほろ酔いで文字を打っている。初回がこれで良いものか、という気持ちはふわりと放り投げる。虹のようなアンダースローをかます。 書きたいことは「これ!」と言ったものはなくて、なんだか楽しいのでキーボードを浮上させた。お酒とピザとポテトでお腹いっぱいである。 綺麗な言葉を残したくて、noteを動かしていたのだけれど、パ

          ほろよい棚草子(文章のこと)

          私に不幸は似合わない

          恋人と突然別れて、もうすぐ3週間が経つ。 以前のnoteで「恋人を待つ」と決意をしていたけれど、この場で前言撤回をさせてもらう。 もう、昔の恋人を待つのはやめようと決めた。 お別れしても、精神的に支え合いたい(友人として関係を続けたい)。好きな気持ちを抱えたまま、このリクエストに応えるのは非常につらかった。 明らかに、あちらも「別れた」ということを引きずっている様子だった。 私はもう大切な人でも、特別な人でもないのだから、必要ないよね? 私の精神は振り回されて、どん

          私に不幸は似合わない

          kokoro no kotoba 1

          好きな言葉、今の私に必要な言葉の写経。 (いろいろな本や歌からちょこちょこ引用しています。) かなしみは洗練されてゆくだろう胸にしまえる鈴のサイズに (オールアラウンドユー 木下龍也) わたしには言葉がある、と思わねば踏めない橋が秋にはあった (ヘクタール 大森静佳) ささやいてください春の光にはまだ遠いけどきっと遠いけど (回転ドアは、順番に 穂村弘×東直子) 怒りつつ洗うお茶わんことごとく割れてさびしい ごめんさびしい 運命線のない手のひらに落葉をこんもりと乗せ「

          kokoro no kotoba 1

          私のために生きること、できるかしら

          まだまだ、失恋をしたことを引きずっている。 時間が解決してくれるものなのだろうか。通勤中も、ひとりでぼーっとしているときも、ぽとぽと涙が落ちるときがある。早く穏やかに過ごしたい。 私は、何より不安なのだと思う。今までぼんやり見えていた未来が、さあっと崩れて風に運ばれていった。大きな穴がぽっかり口をあけて、すーすーしている。まだ、悲しさを掬いあげて、抱きしめてあげることはできていない。 翌日は寝不足で出勤した。腫れあがって一センチほどあった二重幅をそのままに、立ちながら寝

          私のために生きること、できるかしら

          一度別れる、大切な人。

          3年間と少し、交際していた恋人とお別れすることになった。 もう一度、一緒に過ごせる日を願って、私は待つことにした。 晩秋に彼の勤務先が変わった。異動があったことで、これまでの働く時間や休みの日が変わり、仕事内容もより一層忙しくなった。 1か月に2回会えていたのが、1回でも会えればマシと思えるくらいになった。ときどきの電話はしなくなった、仕事の話をLINEで話すと怒られた。彼の心の余裕が全くない状態だと、はっきりわかった。 会ったときは、疲れているけれど、お互いを大切に

          一度別れる、大切な人。

          ひとり暮らし、借りぐらし

          お久しぶりです。 いつの間にか2024年になりました。 やっと心がゆるやかになってきて、のんびりnoteを書こうという気持ちになりました。 6畳の古いアパートに荷物を送りこんで、ひとり暮らしが始まった。 去年の秋から物件を探し、年末にやっと生活が始まった。 働きながら新しい生活の準備をするのは大変だ、そしてお金がかかる…。 12月に賞与があってよかった。 社会人一年目のボーナスは家電や家具へ溶けていった。 この暮らしは新しくて、自分のものだけれど、借り暮らしでもある

          ひとり暮らし、借りぐらし

          やっぱり生理はつらい

          毎月、やって来る。 身体に必要なことだけれど、歓迎はしていない。 人によって症状や状況は異なる。 それでも、やっぱり、生理はつらい。 毎日の生活を「頑張らなきゃ」と思いながら過ごす一週間だ。 私は、低用量ピルを服用している。 以前よりはPMSも出血する量も軽減されたように感じる。 相変わらずなのは、一日中まとわりつく睡魔と、ぐぐぐ…と痛むお腹。 身体にも負担なのだろう、エネルギーが欲しくて食欲を抑えられなくなる。 中学生時代、こんな状態でも運動部で活動していた…当時

          やっぱり生理はつらい

          +4

          夏と秋の真ん中、曇り空のお出かけ。

          夏と秋の真ん中、曇り空のお出かけ。

          +3