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棚草子【20世紀、21世紀】
2年目の教員生活が始まり、春から季節がゆっくりと過ぎていく(変化の激しさにはうんざりしてしまうこともあるけれど)。
まだまだ経験が浅い私に、教育実習生がやってきていた。教科の指導を行うのは別の先輩で、私はホームルームの担当になった。
「私に、伝えられることはあるのだろうか…?」
不安がありながらの3週間は、あっという間(忙しすぎて)に終わってしまった。終わってみて、去年からの経験は私の力になっていることや、日々の仕事に意味や目的を見つけていることができていたことに気がつけた。勉強にもなり、よい経験だった。
もう一つ、新たな気づきだったのは、歳も育った文化もほぼ同じであるはずの年下たちが「なんか私たちとは違う…気がする…?」と思ったことだった。この気づきは、友人と久しぶりに会って食事をしているときに確信した。
ものの考え方や、仕事や上司との関わり方、上手くいかないときの対処方法など、良く言えばのびやか。なんだか1~2年生まれたときが違うだけなのに、ここまで変わるのだろうか…と、20世紀最後の年に生まれた私は思うのだった。
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