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Notionへの道:一度は疑問に思ったが使うようになった理由とその効果

Notionへの道:一度は疑問に思ったが使うようになった理由とその効果

本日は、わたしがかつて「Notionって本当に必要なのか?」と疑問に思いつつ、結果的にはそれを日常的に使うようになったエピソードとその利点についてお話ししようと思います。

Notionの存在に対する疑問みなさまの中にも、Notionというツールが存在することをご存知の方は多いかと思います。このアプリケーションがはやるようになってからというもの、私自身「わざわざ情報をまとめる意義はあるのだろうか」

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ストーリーを作る力

ストーリーを作る力

来し方行く末を貫くものある程度の年齢になると、新しいことを始めることを躊躇したり、自分には何かをやり遂げる力がないと思ってしまったり、ということが多いということを漠然と感じているけれど、中には、年齢がうんと上がってもやりたいことをやって結果を出す人がいる。やりとげる力にはいろいろな要素がからむと思われるけれど、長年やってきた仕事の中で一貫したテーマがあるなら、それに沿ったストーリーが出来るはず。簡

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小澤征爾さんと若者たちの共同作業に感動する

小澤征爾さんと若者たちの共同作業に感動する

教育の本来あるべき姿は、こういうことなのではないか?

火曜の夜(2002年3月19日頃)、久しぶりにまともな時間に帰れたので、テレビをつけると、偶然にも小澤征爾さんの番組が始まる間際だったので、着替えもそこそこでテレビに釘付けになった。

昨年夏(=2001年)に行われたタングルウッド音楽祭のドキュメンタリーで、小澤さんが、世界各国から集まってきた若者で構成されるオーケストラとのリハーサルの様子

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書き残し 朝日新聞デジタル 小澤征爾さんを失って 村上春樹さん寄稿2024/2/11 4:00

書き残し 朝日新聞デジタル 小澤征爾さんを失って 村上春樹さん寄稿2024/2/11 4:00

 朝日新聞デジタルに寄稿された小澤征爾はんへの追悼記事がとても良かったので、個人的に見返したくて書き写しました。

亡くなってしまった小澤征爾さんのことを思うと、いくつもの情景が次々に頭に蘇ってくる。様々な思いももちろん胸に去来し、それなりに渦巻くわけだが、それより前に浮かび上がってくるのはいくつかの断片的な、具体的な情景だ。そしてそれらのエピソードのほとんどにはユーモラスな要素が含まれている。

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貧乏神

貧乏神

ここ3年半、ほとんど出張もせず、旅行もそれほど出ていなくて。まして、自分で手配して宿泊することも、とんと無くなっていたので、こういうクーポンについては無頓着になっていた。

心の中の、リトルkojuroが、ボソリと、呟いた。

さっちゃん(注1)の、最重要こだわりポイントなのに。

8月末に、福岡に出張の機会があり。その時の宿泊費分について、ある日同僚から、手続きすればクーポンがキックバックされる

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老後に金がなくても楽しく暮らすために今から準備しておくべきこと

老後に金がなくても楽しく暮らすために今から準備しておくべきこと

老後のためにコツコツ2000万円貯めていても、リストラされたり、転職に失敗したり、病気をしたりして、貯金がみるみる減っていき、ろくな貯金がないまま老後を迎えることになるかもしれない。

これに対し、「カネを使わずに人生を楽しむスキル」という資産は、たとえ不運が重なって生活保護で暮らすようになったとしても、がっつり残る。

「カネを使わずに人生を楽しむスキル」は、これ以上ないくらい、安全で確実な資産

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第4回 少女マンガ家 石井きよみ

第4回 少女マンガ家 石井きよみ

長井勝一の創設した貸本屋向けの流通をメインの販路とした出版社「日本漫画社」から発行された凡天太郎の単行本で存在が確認できているものは、

 はちまんじろう『悲しきさくら貝』
 はちまんじろう『なみだの星空』
 はちまんじろう『続 なみだの星空』
 石井きよみ『小雨ふる街』
 石井きよみ『母のロケット』
 石井きよみ『なみだの校庭』
 石井きよみ『涙の十字架』
 石井きよみ『星ひめさま』(今回のヘッ

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第1回「ガロ」編集長 長井勝一

第1回「ガロ」編集長 長井勝一

凡天太郎の画業の始まりは、戦後すぐの街頭紙芝居までさかのぼります。特攻隊から復員した凡天太郎は当時18歳。当時上野と京都にしかなかった美術学校を受験。上野は不合格となり、昭和22年3月に京都絵画専門学校(京都芸大の前身)に入学。洋画・日本画・図案・彫刻の四科のみうち、洋画を専攻。

この絵画学校の学費使い込み分の穴埋めに手掛けた仕事が紙芝居で、当時の大ヒット作『黄金バット』の作者であり紙芝居業界の

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 「これって哲学だったんだ。」池田晶子の本のこと。

 「これって哲学だったんだ。」池田晶子の本のこと。

「小説以外の本は本ではない」と10代の頃は本気で思っていました。
 中くらいの読書好きとして、本は少々読んでいたけれど、小説以外の本を一切受け付けていませんでした。物語こそ読書であると、なぜか強固に思い込んでいました。

 20代前半で子どもが生まれてからは、読書をする時間も心の余裕もない生活でした。やっと少しずつ活字を読めるようになった時、リハビリ的にエッセイを読み始めました。短くて生活に直結し

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no+e感想文#2

no+e感想文#2

no+e感想文に結構スキが付いたので続編です。

Twitterの代替今週(2023年7月2日~8日)は、Twitterが大騒ぎになり代わりのSNSに登録する動きが多くあったようです。以下の記事が切っ掛けでMastodonに登録しました。

私の場合、Twitterはno+eの初心者案内で始めた宣伝用アカウントとイラスト鑑賞用のアカウントだけだったので、幸いにも繋がりを失う問題は生じませんでした。

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プチ幸せを抱きしめて束にして生きていきたい

プチ幸せを抱きしめて束にして生きていきたい

長い人生の中でふとした「一瞬」で「生きててよかった~」とか「私結構幸せだな~」思う瞬間がある。今日は思いつくまま人生を振り返り、私のプチ幸せな瞬間・幸せな1ショットをプレイバックしていきたい。

①猫とはじめてお昼寝をした午後二時
私の家には2匹の保護猫がいる。およそ二年前、幼少期からずっとずっと恋焦がれ憧れていた「猫」との生活を自分の手でスタートさせた。転職で名古屋の1Kの生活から、田舎の何L

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フリック入力が好き/嫌いを決めている

フリック入力が好き/嫌いを決めている

【パソコンやスマホの使用が、あなたの中の言葉の印象を、少しずつ変化させている。例えば、日本人の大半は「うるおう」という言葉を徐々に嫌いになっており、「とまどい」という言葉を徐々に好きになっている。】

ーーなどと言われても、にわかには信じがたいだろう。

スマホ普及率 88.6%
パソコン普及率 69.8%
(2021年 日本国内)

文字のやり取りによる他者とのコミュニケーションは、いまや、膨大

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耳が2つある理由

耳が2つある理由

今回は、耳はどうして2つあるのかという話。眼でもいいのだが。

耳はどうして2つある?バカバカしい問いだと思うだろうか。たしかに、そうかもしれない。知らなくても耳は2つあるのだし、知ったところで耳は3つになったりしない。

それでも気になった人は、続きをどうぞ。

生物のさまざまな特徴は、それぞれの進化の結果なのだが。大前提、進化とは何なのか。

遺伝子(物質ではない)
・生物の体の設計を決める

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『ひとりでいる時の淋しさより二人でいる時の孤独の方が哀しい』

『ひとりでいる時の淋しさより二人でいる時の孤独の方が哀しい』

孤独には2種類あるという考え方がある。
機能的孤独 と 構造的孤独 があると。

機能的孤独:自らの状況を孤独であると認識しているかどうか。主観の話。
構造的孤独:友人はいるか結婚しているかなど、社会から見た判断。客観的な話。

この話をしていくために、少し寄り道が必要。

以下はどれも、日本でではなくアメリカで行われた研究だが

①50歳以上 約7,500人 の孤独を調査

孤独でない人の死亡率

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