musiker21

藤崎直人。北海道産。自称吟遊詩人(笑)。 東京、神奈川、長野放浪の末、今は神奈川在住。…

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藤崎直人。北海道産。自称吟遊詩人(笑)。 東京、神奈川、長野放浪の末、今は神奈川在住。音楽、本、日本映画、ドラマ好きジジイ。 単身で29年勤めた長野のプリプレス会社を2022年3月退職後、現在神奈川県の印刷会社でアルバイト勤務。 ベートーヴェンとポール・サイモン命。

マガジン

  • 全曲 サイモンとガーファンクル

    解散後50経っても色あせない永遠のデュオ・サイモンとガーファンクルの全曲解説です。 私musikerが2000年代初期に発行したメールマガジン「All Simon and Garfunkel」の記事をベースに加筆しています。記事はまだ少ないですが、徐々にアップしていく予定です。 S&Gの世界を聴く際のお伴にどうぞ。

  • note版 クラシック音楽夜話

    メールマガジン「クラシック音楽夜話」のバックナンバーをベースに一部リライトした文章をNOTE用に掲載しています。 徐々に新原稿を加え、メールマガジンと連動する予定です。 クラシック音楽に限らない気楽な読み物としてお楽しみください。

  • Song, Paul Simon

    2000年代初頭から配信しているメールマガジンをベースに、米国のシンガーソングライター ポール・サイモンの楽曲を解説しています。 往年のファンの皆さんはもちろん、これまであまり聴く機会がなかった全世代の皆さんの、彼の歌の素晴らしさを知っていただきたい一心で書いています。

  • 自作の歌

    私がまだ若かりし時、髪の毛もたくさんあった時に書いた歌の歌詞を公開します。

最近の記事

  • 固定された記事

開演前のアナウンス

本日は「神玉梨県吹奏楽コンクール」中学校の部にご来場くださいまして誠にありが とうございます。開演に先立ちましてみなさまにお願いがございます。 演奏中はドアを完全封鎖しますので入場される方は演奏終了までドアの外でお 待ちいただきます。出がけの化粧に時間がかかったためとか、交通渋滞に巻き 込まれた、地下鉄の路線乗り換えを間違えた、ゴジラが出現し列車がストップしたなどいかなる理由があっても入場はできませんのであらかじめご了承くだ さい。 演奏中の写真撮影や録音はできません

    • 「アメリカ(America)」/サイモンとガーファンクル 「ブックエンド」第3曲

      はじめに…映画「卒業」のこと 映画「卒業」は1967年に公開された米国の映画です。主演はダスティン・ホフマン。 物語は、主人公ベンジャミン(ダスティン・ホフマン)が大学を卒業した後自分の将来を迷いながら成長していく成人していく様子を描いています。彼は、父親や周囲の人々の期待に反し、自分の人生を模索し、時には社会のしがらみに抗しながら生きようとします。 家庭教師として雇われますが、雇い主の妻ミセス・ロビンソンと関係を持ちます。その後、ロビンソンの娘エレインに惹かれていくと

      • 父とラーメン

        父はラーメンが好物 父の好物はラーメンだった。 昭和40年代。ラーメンといえば、今風にいう醤油味、細麺。食堂で出される普通のラーメンだ。 オヤジは、ラーメンをラーメン店で食べてはいない。 家で母親(つまりオヤジの妻)が作るラーメンを好んで食べていたのだ。…と思うよ、私子供だったのでよく知りませんが(^_^) 夕食がラーメンの頻度が高かったのは、たぶんオヤジの好みに合わせていたのだろう。兄や私育ち育ち盛りの息子達には、野菜たっぷり味噌ラーメンを3〜5杯もふるまいながら、母

        • 我が子を救いたまえ Save the Life of My Child/サイモンとガーファンクル「ブックエンド」第2曲

          騒がしい歌です。高いビルから飛び降りようとしている少年を見ながら、大騒ぎする人々の光景を実況生中継するアナウンサーのよう。  腹の底に響く低音部のけたたましいエレクトリック音、べース、そして妙にクリアなアコースティックギターによる伴奏に続き、歌うのは、ポールによるあわてふためいた歌声 早口でポールはまくしたてるように歌う、というかしゃべっているような感じです。 そして、この歌で共通するさびの部はアートと共に妙に美しいハーモニーで天使の歌声のようです。 第2番では、

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        開演前のアナウンス

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        • 全曲 サイモンとガーファンクル
          38本
        • note版 クラシック音楽夜話
          59本
        • Song, Paul Simon
          3本
        • 自作の歌
          11本

        記事

          ヒンデミット作 ヴィオラ協奏曲「白鳥を焼く男」

          ある日、協奏曲の楽章構成について調べていたところ、目を疑うタイトルに遭遇しました。 ヒンデミットのヴィオラ協奏曲「白鳥を焼く男」です。 ショッキングなタイトルで思わず後ずさりしてしまいます。あの白鳥ですよ。神秘的で清楚なイメージの鳥を焼くとは、いったいどんな男なのだ。というかそれがタイトルになるなんて、ヒンデミットという作曲家はひんでいひっと(人)だ…、とさえ思いました。(あの〜、今の微妙なダジャレのつもりですが、わかりました?笑) すぐさま更に調査を継続。調べてみると

          ヒンデミット作 ヴィオラ協奏曲「白鳥を焼く男」

          小澤征爾さんと若者たちの共同作業に感動する

          教育の本来あるべき姿は、こういうことなのではないか? 火曜の夜(2002年3月19日頃)、久しぶりにまともな時間に帰れたので、テレビをつけると、偶然にも小澤征爾さんの番組が始まる間際だったので、着替えもそこそこでテレビに釘付けになった。 昨年夏(=2001年)に行われたタングルウッド音楽祭のドキュメンタリーで、小澤さんが、世界各国から集まってきた若者で構成されるオーケストラとのリハーサルの様子を映していた。 ご存じの通り、小澤さんは、今年でボストン交響楽団音楽監督を退き

          小澤征爾さんと若者たちの共同作業に感動する

          重要なコンセプトアルバムの発表 サイモンとガーファンクル第4作アルバム「ブックエンド」(1968年)

          サイモンとガーファンクル第4作アルバム「ブックエンド」は、1968年に発表されました。 ジャケットはモノクロで、二人がこちらを見ているとても印象的なショットが使用されています。 タイトルもジャケット下部に細めのゴシック体で BOOKENDS / SIMON & GARFUNKEL  と白抜き文字で記載があるのみの。CDで見るとさほどではありませんが、LPレコードジャケットの大きさ(30cm×30cm)で見ると相当インパクトがあります。また、細かいことですが、CD版の写

          重要なコンセプトアルバムの発表 サイモンとガーファンクル第4作アルバム「ブックエンド」(1968年)

          大根畑(Beethoven)君、君の仕業かい?

          君、大根畑という名字なの? 珍しいね。 え? 253歳? 普通生きられないよね。 なのになぜ? ほー。 音楽という魔法が、永遠の命を授けたんだって? ははは。 作り話にしては上等だが…。 そういえば、18世紀に作られた音楽が、現代も流行っていて、熱狂されているな。 ひょっとして君の仕業かい? 大根畑(Beethoven)君?

          大根畑(Beethoven)君、君の仕業かい?

          「7時のニュース~きよしこの夜/7 O'clock News/Silent Night」 サイモンとガーファンクル「パセリ、セージ、ローズマリー&タイム」第12曲

          2000年〜2001年発行メールマガジン「all simon and garfunkel」掲載の記事 これは厳密にいうとサイモン&ガーファンクルの作品ではありませんが、珍しいので取りあげておくべきでしょう。 (※オリジナルの歌はクリスマス・キャロル。S&Gの作品ではありません。しかし、二人の重厚なハーモニーとラジオから聞こえてくるニュースをかぶせるというアイデア自体で紛れもないS&Gのオリジナル作品と言える、と今は思っています) 夜7時のニュース。ラジオ放送ですね。早口の

          「7時のニュース~きよしこの夜/7 O'clock News/Silent Night」 サイモンとガーファンクル「パセリ、セージ、ローズマリー&タイム」第12曲

          「地下鉄の壁の詩」 A Poem On The Underground Wall/サイモンとガーファンクル「パセリ、セージ、ローズマリー&タイム」第11曲

          地下通路を歩く足音を想像させる、ギターの単音によるリズム、そしてスピードのあるアルペジオと二人のハミングという前奏。 私の第一印象は、「独特の雰囲気」、というより「変わった歌」でした。 なにやら怪しげな男が登場。何者なのか?終盤までわかりません。 クレヨンで何をするのでしょうか? メロディは、コード進行に刻み落下する5つの音に合わせ構成されています。歌というより、語りに近いもの。 やがて地下鉄が到着し、人々がドアから流れてくる。しかし彼は人波を避けるように再び闇に身を隠

          「地下鉄の壁の詩」 A Poem On The Underground Wall/サイモンとガーファンクル「パセリ、セージ、ローズマリー&タイム」第11曲

          エミリー・エミリー For Emily, Whenever I May Find Her/サイモンとガーファンクル「パセリ、セージ、ローズマリー&タイム」第10曲

          美しいガーファンクルの歌声が心に染みる歌です。 アルバム版では、アートの声が多重録音されていて、美しくも力強い仕上げになっています。それでいて淡々と歌っているのがとても印象的。 ポールのギターも綺麗で、あのアルペジオを12弦ギターで!しかもカポタスト使用に驚愕しました。 昔何度も真似してみましたが、うまくいかなかったことを覚えています。 愛する恋人と逢うまでのときめき、そして出会った時の感激、一緒に歩く喜び、それらを夢の中の出来事として歌う。本当に美しく。 詩もメロデ

          エミリー・エミリー For Emily, Whenever I May Find Her/サイモンとガーファンクル「パセリ、セージ、ローズマリー&タイム」第10曲

          いつの間にか、青空

          いつの間にか、青空

          雲の隙間に見える青空。憧れ。

          雲の隙間に見える青空。憧れ。

          「簡単で散漫な演説」A Simply Desultory Philippic/サイモンとガーファンクル「パセリ、セージ、ローズマリーアンドタイム」第9曲

          正直に書きますが、メールマガジン「all simon and garfunkel」を始めた頃、書くのに苦労しそうな作品がいくつかありました。それらの歌はみな、S&Gの作品曲中異端的存在で、定番の美しいハーモニー、奥深い詩などの評価をしずらいものだからです。 独断と偏見で結論づけさせていただけば… これらの作品は、S&Gマニアでもなければ積極的に聞きたくない部類、トラックをすっ飛ばしてしまう曲かもしれません。レコードメーカーも十分承知しているようで、ベストアルバムだけでなく、

          「簡単で散漫な演説」A Simply Desultory Philippic/サイモンとガーファンクル「パセリ、セージ、ローズマリーアンドタイム」第9曲

          「夢の中の世界」 The Dangling Conversation/サイモンとガーファンクル「パセリ、セージ、ローズマリー&タイム」第7曲

          相変わらずポール・サイモンの美しい詩がとてもいい。 ギターの前奏に続く、控えめなポールのソロに、アートがハーモニーを付け、伴奏にはストリングスが要所に加わる。 一言で、ピュアーというか、洗練された歌です。 でも、この歌の詩をよく読むと日本語題名と、歌の内容とのギャップの激しさに唖然とします。私はこの曲を初めて聴いた頃からこの文書を書くまで詩の内容を全く理解していなかったのでした…。(歌詞カードの内容を理解していなかっただけですが) 漠然としたイメージは・・・・ 夢の中つま

          「夢の中の世界」 The Dangling Conversation/サイモンとガーファンクル「パセリ、セージ、ローズマリー&タイム」第7曲

          「59番街橋の歌」 The 59th Street Bridge Song/Feeling' Groovy/サイモンとガーファンクル「パセリ、セージ、ローズマリー&タイム」第6曲

          ※タイトル写真はPhotoShopの生成AIで作成した59番街橋(ニューヨーク) 清々しい詩です。 徹夜明けのもうろうとした、それでいてどことなく高揚した気分をうたっているようです。マリファナでハイになっている状態を歌ったという説もあり、そういう雰囲気を察した当時の若者たちの間で大ヒットになったとも。 この作品のサウンドの特徴として注目するのは、ポールのフィンガーピッキング奏法に加え、軽快なドラム、ウッドベース。実に効果的に加わっています。ポールが、他のグループのメンバー

          「59番街橋の歌」 The 59th Street Bridge Song/Feeling' Groovy/サイモンとガーファンクル「パセリ、セージ、ローズマリー&タイム」第6曲