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全曲 サイモンとガーファンクル

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解散後50経っても色あせない永遠のデュオ・サイモンとガーファンクルの全曲解説です。 私musikerが2000年代初期に発行したメールマガジン「All Simon and Gar…
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記事一覧

「老人の会話」Voices of Old People/サイモンとガーファンクル「ブックエンド」第5…

この作品は歌でなく、老人たちの会話を録音し編集された作品です。英語ですし、よく聞き取れな…

musiker21
3週間前
4

「オーヴァーズ」Overs/サイモンとガーファンクル「ブックエンド」第4曲

耳を澄まして良く聞くと、冒頭数秒後にマッチの火を付けたような音、そして、かすかな息づかい…

musiker21
1か月前
4

「アメリカ(America)」/サイモンとガーファンクル 「ブックエンド」第3曲

はじめに…映画「卒業」のこと 映画「卒業」は1967年に公開された米国の映画です。主演はダス…

musiker21
2か月前
5

我が子を救いたまえ Save the Life of My Child/サイモンとガーファンクル「ブック…

騒がしい歌です。高いビルから飛び降りようとしている少年を見ながら、大騒ぎする人々の光景を…

musiker21
4か月前
3

重要なコンセプトアルバムの発表 サイモンとガーファンクル第4作アルバム「ブックエ…

サイモンとガーファンクル第4作アルバム「ブックエンド」は、1968年に発表されました。 ジャ…

musiker21
6か月前
4

「7時のニュース~きよしこの夜/7 O'clock News/Silent Night」 サイモンとガーフ…

2000年〜2001年発行メールマガジン「all simon and garfunkel」掲載の記事 これは厳密にいう…

musiker21
7か月前
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「地下鉄の壁の詩」 A Poem On The Underground Wall/サイモンとガーファンクル「パセリ、セージ、ローズマリー&タイム」第11曲

地下通路を歩く足音を想像させる、ギターの単音によるリズム、そしてスピードのあるアルペジオと二人のハミングという前奏。 私の第一印象は、「独特の雰囲気」、というより「変わった歌」でした。 なにやら怪しげな男が登場。何者なのか?終盤までわかりません。 クレヨンで何をするのでしょうか? メロディは、コード進行に刻み落下する5つの音に合わせ構成されています。歌というより、語りに近いもの。 やがて地下鉄が到着し、人々がドアから流れてくる。しかし彼は人波を避けるように再び闇に身を隠

エミリー・エミリー For Emily, Whenever I May Find Her/サイモンとガーファンクル…

美しいガーファンクルの歌声が心に染みる歌です。 アルバム版では、アートの声が多重録音され…

musiker21
8か月前
5

「簡単で散漫な演説」A Simply Desultory Philippic/サイモンとガーファンクル「パセ…

正直に書きますが、メールマガジン「all simon and garfunkel」を始めた頃、書くのに苦労しそ…

musiker21
8か月前
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「雨に負けぬ花」 Flowers Never Bend With The Rainfall/サイモンとガーファンクル…

短い4小節の前奏がとても印象深いです。   「ポール・サイモン・ソングブック」でもギターの…

musiker21
2年前
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「夢の中の世界」 The Dangling Conversation/サイモンとガーファンクル「パセリ、セ…

相変わらずポール・サイモンの美しい詩がとてもいい。 ギターの前奏に続く、控えめなポールの…

musiker21
8か月前
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「59番街橋の歌」 The 59th Street Bridge Song/Feeling' Groovy/サイモンとガーフ…

※タイトル写真はPhotoShopの生成AIで作成した59番街橋(ニューヨーク) 清々しい詩です。 徹…

musiker21
8か月前
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プレジャー・マシーン  The Big Bright Green Pleasure Machine/サイモンとガーファ…

こんなマシーンがあれば、私も買いたいものです。この「大きな明るい緑色の快楽マシーン(日本…

musiker21
8か月前
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早く家に帰りたい Homeward Bound/サイモンとガーファンクル「パセリ、セージ、ローズマリー&タイム」第4曲目

ギターとスーツケースを携え街から街へ旅をするシンガー。 移動には列車を利用しているらしく、駅のホームのベンチに座って孤独に物思いにふけっている。 邦題「早く家に帰りたい」(原題の意味は「帰り道」あるいは「家路」だろうか)は、ポール・サイモンが英国でクラブ回りをしていた頃の心情を歌ったことで有名な作品。アコースティックギターの短いシンプルな前奏で始まる。 主人公の心は、今夜のコンサートにある。何にも心配してはいない。受け入れ場所ではいつも充分な準備がなされ、彼はそこでただ気