プレジャー・マシーン The Big Bright Green Pleasure Machine/サイモンとガーファンクル 「パセリ、セージ、ローズマリー&タイム」第5曲
こんなマシーンがあれば、私も買いたいものです。この「大きな明るい緑色の快楽マシーン(日本語に訳すと元もこもない名前になってしまいますね、、、)」というものを。
忙しそうなドラムのリズムにのり、ギターが不安げなメロディを引っ掻くように弾きます。そして、ポールとアートの歌。
マイナス要素を、あれこれ例をあげた質問。まるで巧妙なセールスマンみたいですね。
いつもは美しいハーモニーでとてもクールな歌声の2人が、どこかせわしなく、声質も別の色合いを感じます。おもしろい!
さて、たちが悪い印象のこのセールスマンですが次の一言に私たちはつい乗ってしまいます。(ポール・サイモンは一流の商業コピーライターとしても通用する?!)
このjust fineのあたりのフレーズ、ハーモニーが、絶妙でセールスマン的でいい。プレジャーマシンを買いたくなります。(^_^)
歌はその後も、どんどんマイナス要素の質問を投げかけます。
いつの時代も人々は疲れていてストレスだらけなんでしょうか?
この不思議なマシーン、皆さんはどんなマシンを想像しますか。実は私は具体的なものは全く思い浮かばず漠然としていました。
試しに、「プレジャーマシン」で米国のyahooを検索していたところ、いくつかバイク関係のサイトが出てきました。膨大な英文の中にbright pleasure
machineという言葉が断片的に出てくるものなので、詳細は調べていませんが、歌を書く時ポールはバイクを想像していたのかもしれません。あるいは、逆で、ポールが書いたこの歌がきっかけで、その後、この名称をバイクにつけたのかもしれない。いずれも私の想像です。
美しいハーモニー、疎外感をテーマとした奥深い詩の世界だけが注目されがちなサイモン&ガーファンクルの歌ですがこんなユーモラスで楽しい歌もあります。映画「卒業」でも使用された「プレジャー・マシーン」は、そんな別の一面を見せてくれる興味深い作品です。
聞くと爽快な気持ちになります。今(2000年代初頭)テレビで癒しの定番エンヤの歌が流れていますが、これも一種の「癒し」的歌(=ストレス解消?)と考えられるかもしれません。
そうか、どんなマシーン? などと考える必要はない、この歌そのものが、「プレジャー・マシーン」だったんですね。
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