ふろむだ@分裂勘違い君劇場

複数の企業を創業。そのうち一社は上場。作家。 分裂勘違い君劇場の中の人。 https:…

ふろむだ@分裂勘違い君劇場

複数の企業を創業。そのうち一社は上場。作家。 分裂勘違い君劇場の中の人。 https://www.furomuda.com/

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人生を好転させる強力なツールを一つ紹介します

金儲けをしようとして損する人は多いし、 好きを仕事にしようとして人生が辛くなる人も多いし、 人生を好転させようとしたら逆に人生が悪化した人も多いです。 なぜそうなるかというと、人生が好転するかどうかは、かなりの部分、運とか遺伝子とか実家の太さとかの「自分ではコントロールできないもの」で決まるからです。 コントロールできないものをコントロールしようとすることに脳を使えば使うほど、人生を好転させることに成功する確率は下がります。 人生を好転させる確率を高める最も効果的な方法は

    • 親の世代に比べて爆上がりした読書生活の質

      この30年で、読書生活は、想像をはるかに超えて豊かになった。 たとえば『謎の独立国家ソマリランド』を読んでいるとき。 「首都ハルゲイサからベルベラに向かった」とあるので、Google Earthで検索すると、そのあたりの地形がすぐに見れる。 親の世代でも紙の地図で調べることはできたが、手間がかかりすぎて、いちいち調べる気にならなかった。 紙の地図は、ズームアップもままならないし、衛星画像もしょぼいし、3Dであたりの地形を見渡すこともできない。しかも情報が古い。 タイパ悪す

      • 『チェンソーマン』から学ぶ物語の作り方

        この記事は『チェンソーマン』で使われている物語作成テクニックの解説です。 『チェンソーマン』を分析し、自分で小説やマンガを書く際に使えそうなテクニックを取り出しています。 冒頭の10ページほどの解説です。 ネタバレありです。 なぜあのシーンから始まるのか? まず、なぜ、『チェンソーマン』第一巻の冒頭、第一ページは、あのようになっているのでしょうか? 以下に、藤本タツキ『チェンソーマン』第一巻の第一ページを引用します。 なぜ、このシーンから始めたのでしょうか? なぜ、他

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        • 意外と知られてない、すごく効果のある文章上達法

          文章上達法について、「大量に書け」派と「大量に読め」派の人がいます。 「ひたすら大量に文章を書け。文章上達にはそれしかない」というのは書け派の典型。 「まずはラノベを千冊読め。話はそれからだ」というのは読め派の典型。 しかし、大量に文章を書いているのに文章の下手な人はたくさんいますし、 ラノベをたくさん読んだけど面白いラノベの書けない人もたくさんいます。 これはスキル全般に言えることで、 たとえば、アメリカに二十年住んでいるのに英語がいまいちな人なんて、いくらでもいます

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        • 物語の作り方
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          今、ChatGPTの使い方を学ぶのは、効率が悪い?

          今、ChatGPTの使い方を学ぶのって、効率悪くないですか? 今のChatGPTが抱えている問題を回避するためのハックをいろいろ覚えても、そんな問題の大半は、今後のバージョンアップでどんどん克服されていっちゃうんじゃないですか? 初期バージョンの抱えていた問題点の多くが一通り改善した後にChatGPTを使い始めた方が、無駄足を踏まずに、本当に必要なノウハウだけを、効率よく学習できるのでは? また、今、ChatGPTの使い方のWeb記事を読んで学習しても、そこに書かれている

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          ChatGPTのウソ回答に騙されない方法

          ChatGPTから効率よく知識を得られた。 と自分では思っていても、それがウソ知識であることは、よくあります。 そこで、なるたけChatGPTのウソに騙されないようにする方法について書きました。 たとえば、今、僕はガリア戦争(紀元前58~50年)を舞台にしたSF娯楽小説の戦闘シーンを書いているのだけど、ローマ兵の剣の刃渡りの長さがわからないと戦闘シーンの駆け引きの描写がリアルにならないし、挿絵も描けない(プロの方にカラー挿絵を描いてもらうことになっている)。 そこで、以

          ChatGPTのウソ回答に騙されない方法

          肥満はどこまで自己責任か?

          メンタリストDaiGo氏は、以下のツイートに対して「この腹は乱れた食生活が原因」であり、「自分の不摂生を正してから、偉そうなことを言うべきかと… 」とツイッターで発言し、そのツイートに4930人の方が「いいね」した。(ツイートは削除されたが、アーカイブで確認できる)。 続くツイート: 一方で、双子研究の権威ティム・スペクター教授は、以下のように言っている。 「遺伝率」というのは、ある特定の形質がどれくらい遺伝によって説明できるか、ということ。 実は、「遺伝率は60%か

          肥満はどこまで自己責任か?

          すぐ使えて、すぐ心理的安全性が高まるフレーズ集『心理的安全性をつくる言葉55』

          『心理的安全性をつくる言葉55』という本の原稿をレビューしたのだけど、自信を持ってお薦めできる良書だったので紹介する。 この本には、心理的安全性を高めるセリフが55個書かれている。 そのセリフを言うだけで、チームの心理的安全性が高まり、気持ちよく仕事ができるようになり、人間関係がよくなり、チーム全体の生産性が上がる、という、なんとも都合の良い本である。(※1) 「お経を唱えるだけで誰でも極楽浄土に行ける」という、なんとも都合のいい教えが昔流行ったことを思い出した方も多いと思

          すぐ使えて、すぐ心理的安全性が高まるフレーズ集『心理的安全性をつくる言葉55』

          人生の「成功・失敗」や「勝ち負け」を気にして生きる時代は終わった

          学歴・職歴・収入が控えめでも、「いい人生を送ってるなぁ」という人はたくさんいる。 結婚してなくても、子供を作らなくても、自分の人生に満足して、毎日、気分良く、楽しく生きている人はたくさんいる。 学歴・職歴・年収が控えめな方々を「失敗者」や「負け組」であるかのように見る人は今でも多いが、時代の流れとしては、人生の「成功・失敗」や「勝ち負け」を気にして生きるのは馬鹿らしい、と思う人が主流になってきている。 そういう人たちにとって、「成功者になる」などというのは、どうでもいい。 成

          人生の「成功・失敗」や「勝ち負け」を気にして生きる時代は終わった

          感受性が衰えていく人と豊かになっていく人の違い

          多くの若い人たちが絶賛しているマンガや小説を読んで、「まあ、そこそこ面白いけど、絶賛するほどか?」と感じることはよくある。 また、自分が若い頃、夢中で読んだマンガや小説を読み返しても、若い頃ほど面白いとは感じないことが多い。 我ながら、すっかり感受性が衰えたなぁ、と思う。 感覚的には、以下のような感じ。 しかし、そういう自分の漫然とした黄昏気分に流されるのをやめて、分析的に自省してみると、「若いときに楽しめなかったけれど、中年になってから楽しめるようになったもの」もたくさん

          感受性が衰えていく人と豊かになっていく人の違い

          不安をなくし満ち足りた気持ちになる方法8個

          不安があると、無意識のうちにその不安から逃げようとして、ダラダラと無駄に時間を過ごしてしまったり、ついつい夜更かししてしまって睡眠の質が悪くなったりする。 そうすると、仕事も勉強も趣味も質が低下し、人生全体の質が低下してしまう。 この問題を解決するには、不安をなくし、満ち足りた気持ちになればいい。 基本的には、以下をやると効果がある。 …… と言うだけでは抽象的過ぎて良くわからないと思うので、 それらを実行するための具体的な方法を8つ紹介する。 これら以外の方法を知っ

          不安をなくし満ち足りた気持ちになる方法8個

          現状を打破できるアイデアを思いつく方法

          アイデアにはたいした価値はない。 とよく言われますが、 ただ単に「思いつく」かどうかで勝負が半ば決まってしまう、というケースはけっこう多いです。 たとえば、iモードにJavaが搭載されたとき、「テトリスのように、誰もがやり慣れたシンプルな定番ゲームをiモードJavaで提供する」というアイデアで会社を作って爆速成長、2年後にはJASDAQに株式の店頭公開をしてしまった人がいます。 これ、「誰もがやり慣れたシンプルな定番ゲームを提供する」というアイデアを思いついた瞬間、勝負は

          現状を打破できるアイデアを思いつく方法

          商業出版は需要が枯渇するまで掘ってしまうけど、同人誌出版は持続可能な収入源になる?

          商業出版と同人誌出版を両方やってみたら、売れ方のパターンが違いました。 僕の当初の予想とかなり違っていました。 一般化できる法則かは不明ですが、ご参考までに、その体験談を書きます。 僕が商業出版したのは『人生は、運よりも実力よりも「勘違いさせる力」で決まっている』という本で「錯覚資産本」と呼ばれてます。 同人誌出版したのは『最新研究からわかる 学習効率の高め方』という本で「学習効率本」と呼ばれてます。 ここで言う「同人誌出版」の定義は「出版社も編集者も通さず、自分で作って

          商業出版は需要が枯渇するまで掘ってしまうけど、同人誌出版は持続可能な収入源になる?

          ほとんどの上司は「自分は“えこひいき”していない」と思っているが、実際にはしている

          僕、頭が悪いんです。 僕みたいな人間は、どうやって生きていけばいいのでしょう? こんな相談を、ときどきネットで受けます。 いや、だったら、頭で勝負しなけりゃいいだけです。 頭が悪いなら、好感度で勝負すればいいんです。 実力が低く、成果をあまり出せない人でも、 好感度が高ければ、実力も成果も、実際以上に高く知覚されるからです。 これは、感情ヒューリスティックという認知バイアスが作り出す、思考の錯覚です。 もちろん、逆もあります。 それなりに実力があって、成果もそこ

          ほとんどの上司は「自分は“えこひいき”していない」と思っているが、実際にはしている

          エビングハウスの忘却曲線の実験を根拠にした勉強法がインチキである理由を丁寧に説明する

          ヘルマン・エビングハウスはドイツの心理学者です。 記憶に関する実験的研究の先駆者で、忘却曲線を発見した人です。 このため、エビングハウスが忘却曲線を発見することになった実験を根拠にした勉強法を提唱するYouTube動画、Web記事、ツイート、本がたくさんあります。 たとえば「エビングハウス」でググると、検索結果上位に『エビングハウスの忘却曲線で分かる、最適な復習のタイミング』というWeb記事が出てきます。 この記事には、以下のように書かれています。 この記事で紹介したベス

          エビングハウスの忘却曲線の実験を根拠にした勉強法がインチキである理由を丁寧に説明する

          「なぜ人を殺してはいけないのか?」に対するニーチェの答えが「すごい」と騒がれているが、実はもっとぶっ飛んですごい

          『たまたま「これがニーチェだ(永井均)」を読んでいたら「なぜ人を殺してはいけないのか?」という問いにニーチェがどう答えたかという話があったので一部引用してみます。』 という小野ほりでいさんのツイートに対し、「ニーチェの答えがすごい」というコメントがいくつも寄せられています。 その小野ほりでいさんのツイートで引用されたのは永井均『これがニーチェだ』の以下の部分です: もちろん、これは「永井均先生の理解するところのニーチェの答え」です。 僕自身は哲学研究者ではないし、ドイツ語

          「なぜ人を殺してはいけないのか?」に対するニーチェの答えが「すごい」と騒がれているが、実はもっとぶっ飛んですごい