untitled.
この人と長く続かないかも、と感じたのは実父が亡くなったその日だ。仮通夜の夜にどうしても斎場にひとりで(ひとりではなかったがひとりきり、だった)居られなくて、帰ろうとするあの人にお願いだから今日は傍に居てくれないかと頼んだのだけど、そのまま帰ってしまって。まさかここまで頼んで(わたしは普段、こういう事を滅多に言わない)帰ってしまうと思っていなかったので本当に寄る辺なさで一杯になってしまったのを憶えている。
その足で彼は海岸線で車を事故って(大した怪我ではない)、この人は肝心なと