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山間部にある比較的小規模な病院で院長をしています。専門は脳神経内科です。 日々勉強にな…

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山間部にある比較的小規模な病院で院長をしています。専門は脳神経内科です。 日々勉強になった病院経営や日常診療に関することを紹介していきます。

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    脳神経内科に関することをまとめています。

記事一覧

★僻地に民間病院はあるか?
某勉強会で改めて認識しましたが、僻地に民間病院はありません。人口が少なく、採算がとれないからです。僻地は不採算医療であり、公立病院が繰入金をもらっていながら担っています。民間病院はこのゲタをはいてない上に赤字だと潰れてしまうので存在しません。

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3日前
3

★地域医療の醍醐味!?
学生時代に知られてない僻地医療の醍醐味として"嫌でも病院の運営に関われる"ということがあげられる。もっとアピールしてもいいかもしれない。経営に興味のある学生にはいいぞw

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5日前

ローカルファクター

地域によって、細菌ごとの抗菌薬の感受性率は異なり、ローカルファクターとよびます。特にグラム陰性桿菌は重要です。そしてその抗菌薬の感受性率をまとめた表のことをアン…

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6日前
8

★院長の心得2
某勉強会で何か新しい試みをしたければ、リーダー/院長自身が汗を流す必要があると学びました。防空壕の中に隠れて命令するようなリーダーは誰もついてこないと。気が引き締まりますね。

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6日前
2

★子宮留膿症
高齢女性で子宮に液体貯留があり、読影で子宮留膿症疑いと返ってくる場合がある。Up to dateみてもあまりわからず、産婦人科の先生に2回くらい相談したけど、破裂しないと感染症を起こさないので治療適応あまりないらしい。

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7日前
6

★隙間の仕事術2
”トイレに行く前に数分でできる仕事をする”
数分でできる仕事はトイレの前にしています。短期集中しないとトイレが我慢できなくなるので集中力が高まります(笑)。集中力の短い人におすすめです。

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8日前
8

★隙間の仕事術1
"公共交通機関で移動する"
移動中にミニ仕事できる
PC使用は難しい場合多いのでスマホでできる作業に向いています。
時間制限あるので集中しやすい!

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10日前
10

★病院の宣伝方法2
”看護学校に挨拶に行く”
新卒看護師に就職してもらいたい→看護学校に挨拶に行く→ついでに看護学校の授業の依頼を受ける→看護学生に直接PRできる&授業の準備をすることで自分の頭が整理される
といった具合に、一歩外に足を踏み出せば、いい仕事につながります!

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10日前
6

★病院の宣伝方法1
市民公開講座を行うことで、地域住民に病院を知ってもらい、親しんでもらうことができる。

まぼ
11日前
6

★脳神経内科のすすめ
脳神経内科と地域医療/総合診療は非常に相性がいい。神経疾患はほぼ問診だけで、診断を推測できるから。特殊な検査もあるがあくまで補助診断だ。よく神経学的所見が難しいという声を聞くが、脳神経内科の真髄は問診力だと思う。問診力で戦えるのでどこでだって活躍できる!

まぼ
12日前
1

主治医制とチーム制

当院はこれまで、日中の入院患者を主治医制でみていました(夜間は当直医が対応)。 今年度に入って主治医が日中、院外の施設で勤務する時間も増え、入院患者に適応できな…

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2週間前
8

★NSTのミニ知識
●エネフリード
ビーフリード+脂肪乳剤+ビタミンで末梢から入れられるので栄養学的にはよいが、混注できず感染に注意しなければいけないのがデメリット。

●イノラス
少量で、高カロリー、高たんぱく、必須微量栄養素を補給できる医療用の半消化態栄養剤。

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2週間前
6

Drop boxを使った動画付きマニュアル作り

今年度に入って、外来や当直にバイト医師が入ることが多くなりました。 一人一人にカルテの操作方法やローカルルールを伝えるのは非常に手間がかかるのでマニュアルを作る…

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2週間前
9

職場でも使える「妻のトリセツ」

職業柄、他人と会話をすることが多いのですが、どれだけ理屈を説明してもわかってもらえないことがあります。 こんなときに”傾聴”、”共感”を意識するとうまく機会が少…

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2週間前
15

★タスクシェア
昨今、タスクシェアの重要性が強調されています。院内で取り組んでいることを紹介します。”いつ自分が死んでも、職場が回るように”を意識しています笑
①行政に提出する書類内容の共有
②drop boxを用いたファイル共有
③院内の中心メンバーでのLineグループ作り

まぼ
2週間前
8

★一般内科に求められていること
最低限の救急医療の知識と経験に加えて、、、

× 知識
⚪︎ 知識の引き出し方

学生時代はテストでいい点を取ることが求められますが、仕事では答えをみてもいいから高得点を出す技術が求められます。

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2週間前
8

★僻地に民間病院はあるか?
某勉強会で改めて認識しましたが、僻地に民間病院はありません。人口が少なく、採算がとれないからです。僻地は不採算医療であり、公立病院が繰入金をもらっていながら担っています。民間病院はこのゲタをはいてない上に赤字だと潰れてしまうので存在しません。

★地域医療の醍醐味!?
学生時代に知られてない僻地医療の醍醐味として"嫌でも病院の運営に関われる"ということがあげられる。もっとアピールしてもいいかもしれない。経営に興味のある学生にはいいぞw

ローカルファクター

ローカルファクター

地域によって、細菌ごとの抗菌薬の感受性率は異なり、ローカルファクターとよびます。特にグラム陰性桿菌は重要です。そしてその抗菌薬の感受性率をまとめた表のことをアンチバイオグラムとよびます。
急性胆嚢炎・胆管炎のガイドライン(TG18)にも「耐性率が 20 %を超えている場合には,耐性菌に対する初期治療を開始することを推奨する」と記載されていることからもアンチバイオグラムを知っておくことの重要性がわか

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★院長の心得2
某勉強会で何か新しい試みをしたければ、リーダー/院長自身が汗を流す必要があると学びました。防空壕の中に隠れて命令するようなリーダーは誰もついてこないと。気が引き締まりますね。

★子宮留膿症
高齢女性で子宮に液体貯留があり、読影で子宮留膿症疑いと返ってくる場合がある。Up to dateみてもあまりわからず、産婦人科の先生に2回くらい相談したけど、破裂しないと感染症を起こさないので治療適応あまりないらしい。

★隙間の仕事術2
”トイレに行く前に数分でできる仕事をする”
数分でできる仕事はトイレの前にしています。短期集中しないとトイレが我慢できなくなるので集中力が高まります(笑)。集中力の短い人におすすめです。

★隙間の仕事術1
"公共交通機関で移動する"
移動中にミニ仕事できる
PC使用は難しい場合多いのでスマホでできる作業に向いています。
時間制限あるので集中しやすい!

★病院の宣伝方法2
”看護学校に挨拶に行く”
新卒看護師に就職してもらいたい→看護学校に挨拶に行く→ついでに看護学校の授業の依頼を受ける→看護学生に直接PRできる&授業の準備をすることで自分の頭が整理される
といった具合に、一歩外に足を踏み出せば、いい仕事につながります!

★病院の宣伝方法1
市民公開講座を行うことで、地域住民に病院を知ってもらい、親しんでもらうことができる。

★脳神経内科のすすめ
脳神経内科と地域医療/総合診療は非常に相性がいい。神経疾患はほぼ問診だけで、診断を推測できるから。特殊な検査もあるがあくまで補助診断だ。よく神経学的所見が難しいという声を聞くが、脳神経内科の真髄は問診力だと思う。問診力で戦えるのでどこでだって活躍できる!

主治医制とチーム制

主治医制とチーム制

当院はこれまで、日中の入院患者を主治医制でみていました(夜間は当直医が対応)。
今年度に入って主治医が日中、院外の施設で勤務する時間も増え、入院患者に適応できない時間が増えました。

そこで日中、部分的に病棟チーム制を導入しました。
基本的に主治医がいる日は、主治医が対応しますが、不在日はチームメンバーの医師が回診することにしました。基本的には責任の所在は主治医にあり、そのバックアップをチームメン

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★NSTのミニ知識
●エネフリード
ビーフリード+脂肪乳剤+ビタミンで末梢から入れられるので栄養学的にはよいが、混注できず感染に注意しなければいけないのがデメリット。

●イノラス
少量で、高カロリー、高たんぱく、必須微量栄養素を補給できる医療用の半消化態栄養剤。

Drop boxを使った動画付きマニュアル作り

Drop boxを使った動画付きマニュアル作り

今年度に入って、外来や当直にバイト医師が入ることが多くなりました。
一人一人にカルテの操作方法やローカルルールを伝えるのは非常に手間がかかるのでマニュアルを作ることにしました。

マニュアルの中身としては
①カルテの操作方法
②院内でよく行う業務の説明
③こんなときどうする!?フローチャート作り
④CT撮影方法(当院は夜間休日は放射線技師不在のため医師が撮影する必要があります泣)
基本的にWord

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職場でも使える「妻のトリセツ」

職場でも使える「妻のトリセツ」

職業柄、他人と会話をすることが多いのですが、どれだけ理屈を説明してもわかってもらえないことがあります。
こんなときに”傾聴”、”共感”を意識するとうまく機会が少なからずあります。大事なことですが、つい忘れがちになります。完全に私見ですが、特に医師は忘れがちになっているのではないでしょうか(笑)
これは医師はカンファレンスや学会発表でロジカルな考え方が求められるからではないかと思っています。
患者の

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★タスクシェア
昨今、タスクシェアの重要性が強調されています。院内で取り組んでいることを紹介します。”いつ自分が死んでも、職場が回るように”を意識しています笑
①行政に提出する書類内容の共有
②drop boxを用いたファイル共有
③院内の中心メンバーでのLineグループ作り

★一般内科に求められていること
最低限の救急医療の知識と経験に加えて、、、

× 知識
⚪︎ 知識の引き出し方

学生時代はテストでいい点を取ることが求められますが、仕事では答えをみてもいいから高得点を出す技術が求められます。