まぼ

山間部にある比較的小規模な病院で院長をしています。専門は脳神経内科です。 日々勉強にな…

まぼ

山間部にある比較的小規模な病院で院長をしています。専門は脳神経内科です。 日々勉強になった病院経営や日常診療に関することを紹介していきます。

マガジン

  • 病院経営

  • 脳神経内科

    脳神経内科に関することをまとめています。

  • 一般内科

最近の記事

★病院の宣伝方法1 市民公開講座を行うことで、地域住民に病院を知ってもらい、親しんでもらうことができる。

    • ★脳神経内科のすすめ 脳神経内科と地域医療/総合診療は非常に相性がいい。神経疾患はほぼ問診だけで、診断を推測できるから。特殊な検査もあるがあくまで補助診断だ。よく神経学的所見が難しいという声を聞くが、脳神経内科の真髄は問診力だと思う。問診力で戦えるのでどこでだって活躍できる!

      • 主治医制とチーム制

        当院はこれまで、日中の入院患者を主治医制でみていました(夜間は当直医が対応)。 今年度に入って主治医が日中、院外の施設で勤務する時間も増え、入院患者に適応できない時間が増えました。 そこで日中、部分的に病棟チーム制を導入しました。 基本的に主治医がいる日は、主治医が対応しますが、不在日はチームメンバーの医師が回診することにしました。基本的には責任の所在は主治医にあり、そのバックアップをチームメンバーが行うというイメージです。 主治医制とチーム制のメリット、デメリットに関し

        • ★NSTのミニ知識 ●エネフリード ビーフリード+脂肪乳剤+ビタミンで末梢から入れられるので栄養学的にはよいが、混注できず感染に注意しなければいけないのがデメリット。 ●イノラス 少量で、高カロリー、高たんぱく、必須微量栄養素を補給できる医療用の半消化態栄養剤。

        ★病院の宣伝方法1 市民公開講座を行うことで、地域住民に病院を知ってもらい、親しんでもらうことができる。

        • ★脳神経内科のすすめ 脳神経内科と地域医療/総合診療は非常に相性がいい。神経疾患はほぼ問診だけで、診断を推測できるから。特殊な検査もあるがあくまで補助診断だ。よく神経学的所見が難しいという声を聞くが、脳神経内科の真髄は問診力だと思う。問診力で戦えるのでどこでだって活躍できる!

        • 主治医制とチーム制

        • ★NSTのミニ知識 ●エネフリード ビーフリード+脂肪乳剤+ビタミンで末梢から入れられるので栄養学的にはよいが、混注できず感染に注意しなければいけないのがデメリット。 ●イノラス 少量で、高カロリー、高たんぱく、必須微量栄養素を補給できる医療用の半消化態栄養剤。

        マガジン

        • 病院経営
          16本
        • 脳神経内科
          2本
        • 一般内科
          4本

        記事

          Drop boxを使った動画付きマニュアル作り

          今年度に入って、外来や当直にバイト医師が入ることが多くなりました。 一人一人にカルテの操作方法やローカルルールを伝えるのは非常に手間がかかるのでマニュアルを作ることにしました。 マニュアルの中身としては ①カルテの操作方法 ②院内でよく行う業務の説明 ③こんなときどうする!?フローチャート作り ④CT撮影方法(当院は夜間休日は放射線技師不在のため医師が撮影する必要があります泣) 基本的にWordを使っていますが、文字だけでは伝えにくいことは動画を作っています。 動画作成の

          Drop boxを使った動画付きマニュアル作り

          職場でも使える「妻のトリセツ」

          職業柄、他人と会話をすることが多いのですが、どれだけ理屈を説明してもわかってもらえないことがあります。 こんなときに”傾聴”、”共感”を意識するとうまく機会が少なからずあります。大事なことですが、つい忘れがちになります。完全に私見ですが、特に医師は忘れがちになっているのではないでしょうか(笑) これは医師はカンファレンスや学会発表でロジカルな考え方が求められるからではないかと思っています。 患者の診察でロジカルな考え方や話し方は当然必要なのですが、それだけではうまくいかない際

          職場でも使える「妻のトリセツ」

          ★タスクシェア 昨今、タスクシェアの重要性が強調されています。院内で取り組んでいることを紹介します。”いつ自分が死んでも、職場が回るように”を意識しています笑 ①行政に提出する書類内容の共有 ②drop boxを用いたファイル共有 ③院内の中心メンバーでのLineグループ作り

          ★タスクシェア 昨今、タスクシェアの重要性が強調されています。院内で取り組んでいることを紹介します。”いつ自分が死んでも、職場が回るように”を意識しています笑 ①行政に提出する書類内容の共有 ②drop boxを用いたファイル共有 ③院内の中心メンバーでのLineグループ作り

          ★一般内科に求められていること 最低限の救急医療の知識と経験に加えて、、、 × 知識 ⚪︎ 知識の引き出し方 学生時代はテストでいい点を取ることが求められますが、仕事では答えをみてもいいから高得点を出す技術が求められます。

          ★一般内科に求められていること 最低限の救急医療の知識と経験に加えて、、、 × 知識 ⚪︎ 知識の引き出し方 学生時代はテストでいい点を取ることが求められますが、仕事では答えをみてもいいから高得点を出す技術が求められます。

          医師同士のコミュニケーションアプリ「Join」について

          私の病院は常勤医が数名しかおらず、地域の中核病院でもあるので近隣の診療所にも医師を派遣しています。そのため日中でも院内で医師が1人になることもあります。そんなときに大活躍してくれるのがこの「Join」というアプリです。機能としてLINEのグループラインと似ており、複数人で患者の相談を行うことができます。プライバシーはLineよりも強化されているのが強みです。写真、メッセージのみならず、CTやMRIも送ることができるので自分では判断がつかない時に相談できます!特に医師が少ない場

          医師同士のコミュニケーションアプリ「Join」について

          ★ピンチはチャンス ピンチはチャンス。臭い飯を食え。 院内で揉め事がおこればチャンスと思った方がよい。人は助けてくれた人を信頼してくれるようになる。つまり信頼を勝ち取れるチャンス! 信頼がないと正しいことを言っても聞いてくれない。何を言うかではなく、誰が言うかなのだ。

          ★ピンチはチャンス ピンチはチャンス。臭い飯を食え。 院内で揉め事がおこればチャンスと思った方がよい。人は助けてくれた人を信頼してくれるようになる。つまり信頼を勝ち取れるチャンス! 信頼がないと正しいことを言っても聞いてくれない。何を言うかではなく、誰が言うかなのだ。

          ★院長の心得 自分が悪くなくとも、「院長が悪かった」と言っておけば、丸くおさまることはよくある

          ★院長の心得 自分が悪くなくとも、「院長が悪かった」と言っておけば、丸くおさまることはよくある

          ★院長回診の意義 ①患者状態の把握 ②診療内容の確認 ③診療報酬の点数の取り忘れの確認 臨床的な意義だけでなく経営的な視点でもしています。

          ★院長回診の意義 ①患者状態の把握 ②診療内容の確認 ③診療報酬の点数の取り忘れの確認 臨床的な意義だけでなく経営的な視点でもしています。

          議会について

          病院長になって議会に興味を持つようになりました。 病院の方向性は病院だけでは決定できず、大きな事業(特にお金のかかること)においては行政と相談が必要です。ところがそれだけでは不十分で、各地方自治代長であるは市長や町長は議案の執行にあたって、議会の承認が必要になります。 各地域によって市長/町長と議会との関係は異なるとは思いますが、その構図について知っておくことは重要だと思います。 安芸高田市市長の石丸さんの本は議会について詳しく、わかりやすく、そして刺激的に書かれており非常

          議会について

          国保直診と国診協

          国民健康保険診療施設協議会のイベントに参加してきました。 当院は国民健康保険診療施設(国保直診)です。概念がよくわかってなかったのでメモ書きです。 ●国民健康保険診療施設(国保直診) 国民健康保険の保険者が運営する診療施設です。 地方交付税が交付されます。国から助成が受けられます。 参考URLはこちら ●全国国民健康保険診療施設協議会(国診協) 全国の国保直診を拠点として「地域包括ケアシステム」の構築を推進することを目的としています。 参考URLはこちら

          国保直診と国診協

          ★方針の相談 仕事をする上で何かしらのプロジェクトや事業を他人に相談する際に、他人を充てにはしすぎてはいけないと思います。これは複数の組織に関わって、共通して感じたことです。なぜなら、他人は自分ほど情報量や熱意が少なく、真剣に、責任感を持って取り組むことが難しいから。

          ★方針の相談 仕事をする上で何かしらのプロジェクトや事業を他人に相談する際に、他人を充てにはしすぎてはいけないと思います。これは複数の組織に関わって、共通して感じたことです。なぜなら、他人は自分ほど情報量や熱意が少なく、真剣に、責任感を持って取り組むことが難しいから。

          ほうれん草のおひたし

          院長になって特に感じますが、周囲の納得は論理ではなく感情です。 社会人としての心得に「ほうれん草のおひたし」が使えますので共有させていただきます。 ●社会人の心得「ほうれん草」 ほう:報告 れん:連絡 そう:相談 ●上司の心得「おひたし」 お:怒らない ひ:否定しない た:助ける し:指示する

          ほうれん草のおひたし