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#エッセイ
手帖から消えたページ #1
朝、目覚めると、手帖から数十ページが無くなっていた。県庁通りの雑貨屋で買った、手触りのよい紙を束ねたお気に入りの手帖だった。部屋中をくまなく調べたところ、その痕跡から、夜の間に誰かが持ち去っていったのだろうと考えるに至った。
乱暴な手の持ち主によって、手帖は見るも無残に引き裂かれていた。いったい誰が、なぜこのようなことをしたのだろう。しがない一般市民の(それも私なんかの!)日記に、貴重な情報などあ
金曜日、23時の交差点
金曜日の夕方、後で消えるかもしれないnoteとして、会社を辞める人の周辺から聞き伝わったことについて書いた。そしてそのあと、ふしぎなことが起こった。23時頃、とある交差点で、私は彼女にばったり会ったのだ。花束を持った彼女に。
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