優香

よく食べ よく読み よく眠る #わたしの転職体験 受賞「あこがれの出版社」

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  • 偏愛あつめ

    愛してやまないものことひとあつめ

  • よしなしごとたち

    日々感じたことを好きなようにずるずると綴っています。

  • ごはんと日々

    毎日のごはんと日々の記録。 2021年6月1日〜8月30日

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    無為で怠惰な日々の記録。 2021年2月1日〜5月31日

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    愛しかったり そうでなかったり いろんな食べものたちの話

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『愛がなんだ』が好きなんだ。

あなたが心の底から愛している小説は? そう問われて真っ先に思い浮かぶのは、角田光代さんの『愛がなんだ』だ。 27歳・OLのテルコがマモちゃんに出会って恋に落ち、しかし恋人同士にはなれないままでひたすら想いを加速させていく、究極の片思い小説である。 物語の中では、特筆すべきなにかが起こるわけではない。 ただテルコは、とにかくマモちゃんのことが好きで好きでたまらず、時に、いや頻繁にちょっと行きすぎた行動をとったりもしつつ、マモちゃんはそれを受け入れたり突然拒絶したりし、そ

    • 名字を履きかえる

      結婚することになった。 相手とは3年余りいっしょに暮らしていて、当面引っ越すつもりもないので、特に生活が変わる予定はない。 では、届を出すことでいったい何が変わるのか。心構え的などうこうは置いておいて実務的な面でいえば、わたしの名字と、それに伴うあれこれである。 もとより結婚を望んでいたのはわたしのほうだったが、名字が変わることにはずっとナーバスな気持ちでいた。 別にめずらしい名字でもないし、仕事は旧姓のまま続けられる。彼の名字は響きがかわいいし、自分の名前ともしっくり合う

      • 7/1-19 欲しい言葉をくれる人

        7月1日(月) 山内マリコさんのエッセイ『結婚とわたし』を読んでいたら読み返したくなり、『あのこは貴族』再読。何度目かわからないくらい読んでいるのに、おもしろすぎて夜更かししてしまう。人生ベストに入るかも。 7月4日(木) ねむすぎてむり。通常モードの5連勤はひさしぶりでぐったりしている。 ニトリのシーツ(Nクール・極冷)を買った。接触冷感って最高!きもちよすぎて大の字で寝そべりそのまま寝落ち。涼しいお部屋でずっと寝ていたい。 7月5日(金) ユニクロのタックワイ

        • 27歳だった年

          仕事相手から「お嬢さん」と言われた。 正確には、雑談内での「あなたのようなお嬢さん(第三者)が〜」という文脈であり、しずかに衝撃を受ける。お相手や話の内容によっては怒り心頭案件だが、特に不快感をおぼえる要素はなく、ただただ「……自分、まだお嬢さんいけますか?」という狼狽えだけが残った。 28歳になった。 本音の建前として、「金銭的にも精神的にも自立した女性でありたい、きちんと仕事もできる人でありたい」と常々思っているし主張もしている。でも、本音の本音はずっと「お嬢さん」やり

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          5/27-6/16 生活、通常運転(やや良)

          5月27日(月) 人身事故で電車が止まっており、訪問先まで倍近くの時間を要するルートで行かねばならなくなった。今日こそ絶対1時間フルで休憩とるぞと意気込んでいたけれども到底無理になり、テリヤキバーガーとナゲットをアイスコーヒーで流し込む。所要時間約10分。ごはんを急いで食べると気持ちがささくれる。ちょっと気持ち悪くなるし。 移動時にこちらのnoteを読み、そう!そうそうそう!と首がもげるほど頷きたくなった。 なんと鮮やかな言語化。当たり前に受け止めている日常の中にも、い

          5/27-6/16 生活、通常運転(やや良)

          したっけ札幌 食いだおれ旅

          5月なかば、母と北海道旅行に出かけた。 この春から札幌で働いている弟に会いに行く旅。弟は、大学進学を機に住みはじめた北海道の水がずいぶん合ったらしく、ついには就職まで決めてしまったのだった。 食べて歩いて読んで食べて、気ままに過ごした3日間の記録です。 1日目 11時ごろ、母の車で神戸空港へ。 離陸まで時間があったので上島珈琲店でランチ。サンドイッチとコーヒーのセットが思いのほかおいしくて、ふたりしてすっかり満足してしまう。フ〜楽しかったね!と帰路に着きそうなテンション

          したっけ札幌 食いだおれ旅

          5/17-26 疲弊からのやや躁

          5月17日(金) 東京出張完。疲労。東京駅のトイレで用を足し、パンツを引き上げるのがしんどすぎて泣きそうになった。ワイドパンツの裾がトイレの床につくこと、トイレットペーパーの破片が散らばった個室にスーツケースを持ち込まねばならないことにもうんざりする。一挙一動が億劫でたまらないのに、ひとりで重たいリュックとキャリーケースを抱えて家までたどり着かなくてはならない。夫は不在で最後の砦すら崩された気がする。  心身ともに、特に心の体力がなさすぎる。出張が増え懇親会が増え身体も心

          5/17-26 疲弊からのやや躁

          4/29-5/9 やっぱり眠い 働くことについて

          4月29日(月) 満を持して、友人から結婚祝いにいただいた銘柄米を炊く。 説明書きと首っ引きで、「研ぎすぎずさっと洗う程度」「水はやや少なめに」といった注意事項をひとつひとつ確認しながらはりきって炊いたのに、いよいよ炊き上がる直前、炊飯器の設定が無洗米モードのままになっていたことに気づく。詰めが甘い。 4月30日(火) 雨なのに、おろしていても見苦しくないくらい髪がおとなしい。恐るべしストパー。課金して良かった。 5月1日(水) 「頼るのが苦手」も甘えなのでは……?

          4/29-5/9 やっぱり眠い 働くことについて

          4/14-28 汗、起きられない

          4月14日(日) なんばHatchでズーカラデルのライブ。以前フェスでライブを観たけれども、単独ははじめて。 前から4列目の端に陣取れたのだけども、ライブが始まってからも人が押し寄せるようなことはなく、間隔を保ったまま終始おだやかに観られてすごく良かった。たっぷり2時間半、20曲以上は演ってくれたように思う。パフォーマンスの格好良さとMCのゆるさのギャップがおもしろかった。好きな曲もたくさん聴けて楽しいライブだったな。 観光客気分で串カツを食べて帰る。 4月15日(月

          4/14-28 汗、起きられない

          入籍前夜

          少なくとも初婚の入籍前夜は、一生のうちでも今夜しかない。 そう思うと居ても立っても居られない気持ちになり、今の所感を残しておくべく筆をとった。 ここで「少なくとも初婚の」とか前置きするあたりがわたしっぽいなと思う。プロポーズに指輪選びにブライダルフェア、華やかなできごとが続く日々に浮かれる一方、必要以上に冷静であろうとしてしまう部分もある。 それは、決して婚姻制度を過信すまいという強い意志に基づくものなのだと思う。あんなに結婚に焦がれたわりにおかしな気もするが、そのふたつの

          入籍前夜

          新卒カードについて思うこと

          入社式に出たこともなければ、新入社員研修も受けたことがないし、同期と呼べる存在がいたこともない。アウトローというには弱いけれども、まっとうな道を歩んできたとも言いがたい。 そんなキャリアをさまよってきた社会人6年目のわたしから、もしかしたらいるかもしれない新入社員の読者さまへ、なんの説得力もないメッセージを送ります。 * 「今の環境が嫌だから」という理由のみで、せっかく入った会社を辞めるべきではない。一度しか使えない新卒カードをみすみす捨てるべきではない。まっさきに強く思

          新卒カードについて思うこと

          3/6-31 ライフイベントぞくぞく

          3月6日(水) NHKの夜ドラ『ユーミンストーリーズ』3話を見る。4夜連続のうち3夜め。 第1弾は、綿谷りさ原作の「青春のリグレット」。以前、特集番組で知ってからこれは絶対見たいと思っていて、ひさしぶりに放送時間にテレビの前で待つことをしている。 15分とは思えない物語の濃密さ。ものすごくおもしろく、えっもう終わり?と思ってしまう。夏帆っていいよね。本当にいいよね……。 3月7日(木) ホルンとトロンボーンをかけもちで担当することになった夢を見た。ピッコロとフルートを

          3/6-31 ライフイベントぞくぞく

          2/10-3/5 外界に心を開く

          2月10日(土) ためていた病院をはしごするつもりが昼前に起床。あわてて準備するもひとつしか行けず。 千早茜『男ともだち』、角田光代『銀の夜』購入。角田さんの新刊、文庫になるまで見逃していた……。 夜、夫婦別姓について恋人と話す。 なぜわたしが苗字を変えなければならないのか、というかどちらかの苗字に揃えねばならないのか。彼と同じ名前を名乗れることをうれしく思う気持ちはもちろんゼロではない、けれども、不条理だと感じる部分も大きい。 2月11日(日) 午後、結婚指輪を見

          2/10-3/5 外界に心を開く

          1/27-2/9 aiko、日常→プロポーズハイ

          1月27日(土) aikoのライブ。 アリーナの後方だから見えづらいだろうなと思っていたら、ひさしぶりに花道&センターステージが設けられたセットになっていて、そこからかなり近かった。ライブ前に話していた好きな曲をたくさん歌ってくれたのでびっくりするやらうれしいやら。 アルバムのツアーではなかったので、新旧織り交ぜた最高のセトリだった。 個人的ハイライトは「明日もいつも通りに」。イントロのピアノを聴いた瞬間、鼓動が高鳴って涙が溢れた。イントロが好きな曲ランキング1位かもしれ

          1/27-2/9 aiko、日常→プロポーズハイ

          くだらないの中に愛が

          正直、別れを考えたのは一度や二度ではなかった。 恋人とつきあって約5年、同棲を始めてからは3年が経つ。 いつかはできたらいいな、くらいだった結婚願望がいよいよ深刻になってきたのがここ2年。話し合いを持ちかけたり、友人をけしかけたりしたのも一度や二度ではない。 それでもなかなか踏ん切りがつかないらしい彼の様子を見て、かなしみ・憤り・怒り・嘆き・知人の結婚報告を妬み(SNSをミュートし)、負の感情は一通り経験した。みにくい自分を嫌というほど知った。 それ以外にも、5年そばにい

          くだらないの中に愛が

          1/13-26 不用意にときめく

          1月13日(土) 2週間ぶりの神戸どうぶつ王国へ。年末に見たミナミコアリクイの赤ちゃんがかわいすぎて、お母さんの背中に乗っているうちにとあわてて出かけた。 背中に乗る瞬間も動画におさめられて大満足。 夜、わたしがソファで3時間眠り、アイスを食べ、シャワーを浴びて髪を乾かしている間に、同居人は洗い物を片付け、新しいキッチンの棚を作って掃除をし、荷物を入れ替えてくれていた。拝みながら感謝を述べると、ゆうちゃんもソファで大人しくしといてくれてありがとう、と言われる。神なのか?

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