見出し画像

本当の「うつ」から抜け出すと、全然違うよ。

「元気!!もう治ったんだ!!」って思う時。それは良くあって、その次の週、なんなら次の日とかには激鬱だ。だからいつしか私は「元気だ…ということはこれからまた鬱が来るんだ…」と思うようになった。
全部、今考えたら症状だ。でもその頃の私に、何も悪いことはなくて、むしろ「激鬱を耐え抜いてくれてありがとう」と褒めたい。

本当の「うつ」を抜け出すのは、このような「もう元気!治った!!」というような状態ではない。
実際は「あれ、最近苦しいって感じてないや」とふと気付き、「自分が病気」ということを意識せず、でも、自分の「体調のコントロール」「機嫌取り」を自然とする。
そうしていつの間にか「明るい人間」になっていき、「明るい人間」「明るい出来事」が集まってくる。嫌なことが起きても乗り越えるパワーが常に備わっている。自分に自信がないとか、未来への不安とか、そういうことを考えようとすら、頭に思い浮かびもしない。

本当に、違うんだ。本当の「うつ」から抜け出した先の景色は。

きっかけとかそういうの

いつから私が「うつ」から抜け出したのか、そのきっかけはない。
ただ、「周りの環境が整った」のと「それに合わせて自分も努力した」の2つの結果だ。急に変わったとかなくて、だんだんと良くなっていった。

1つ言えることがある。
それは「自分を信じること」だ。
それが出来たら苦労しないとか、思われるかもしれない。でも、「自分を信じること」が1番「うつ」の治療で大事なことなのだ。
1つの小さな成果がチリツモで大きな自信へと繋がる。

最初は「今週は3回お風呂に入れた」などから始まった。それが「今週は仕事に2回いけた」→「今日は3食ご飯作れた」→「今週毎日外に出た」→「家で一人時間楽しめるようになった」→「自分の意見を人に言えた」→「仕事に今月毎日行けた」…と徐々に成果レベルが大きくなっていき、大きくなるほど自信がつく。
ある日「今日は何も出来なかった」となっても、「まぁ、今まで頑張ったし、元気になったらまた出来るからとりあえず今日は寝よう」となる。

今でも時々「ダメだ〜〜」ってなる。それは人間だから当たり前だ。でもそういう時に「ここで乗り越えたら、また楽しい日々が待っているんだ」って思えて、自傷とかに走ったり自分をむやみに責めたりとかしない。とりあえず、寝る。それだけだ。とりあえず寝て、明日のことは明日の自分に任せている。


戻りたくない

一度でも「平和な日々」を経験してしまうと、「うつ」に戻りたくなくて、しんどい時や苦しい時も「あの鬱期には戻りたくない」と思って、とにかく耐える。
「平和な日々」の基準は人それぞれだが、私はただ「毎日3食ご飯が食べれて、布団で安心して眠れて、朝起きれて」が出来ていることに幸せを感じている。
それにすら、私は「うつ」の時は大切だということに気付けなかった。とにかくあの頃は、「生きたいか・死にたいか」の選択肢しかなくてそれについて24時間・4年以上考え続けた。結局、答えは出なかった。

しあわせ

今、「うつ」で悩んでいる人にとっては、もしかしたらあんまりピンと来なかったり、妬ましかったり信じられなかったりする内容なのかもしれない。
でも、いつかこの内容が本当だと思える日が、あなたにも来ることを私は願っているし応援しています。

全世界全人類が全員あなたの敵ではない。味方は、必ずいます。

琴音



この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?