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治療

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#京都

外傷治療について

外傷治療について

 昨日、外傷(お怪我)の治療で出張施術に行って参りました。1週間前にふくらはぎに肉離れを起こされたとのことで、内出血はだいぶ下に降りてきていましたが、まだ下腿部全体がパンパンに腫れており痛みも強く足を引きずって歩いておられる状態でした。

 傷められてすぐに接骨院へ行かれ施術を受けられたとのことなのですが、そちらの接骨院が保険診療をされていない自由診療のみの接骨院だったらしく、料金が1万円近くして

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古今整体室の治療について

古今整体室の治療について

かねてよりこちらのページやインスタグラム上で「筋肉や骨格の問題に対応する」とご案内させて頂いておりますので筋骨格系に症状がある方のみを対象とさせて頂いているとお考えの方も多いかもしれないと思いまして、改めてご案内させて頂きます。

「筋肉や骨格の問題に対応する」というのは筋骨格系に働きかけ、お身体に起こるさまざまな不調の改善を図るということです。対象ではなく方法の話ですね。

お身体に起こりうる不

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上腕骨外側上顆炎(テニス肘)について

上腕骨外側上顆炎(テニス肘)について

 手首を反らせたりする働きのある筋肉が上腕骨の外側上顆という部分(肘の外側の骨のでっぱり)に付着しています。

テニス等の運動をされる方や力仕事の方はこの筋肉の使い過ぎによって繰り返し外側上顆部にストレスが加わるため炎症が起こります。

また妊娠中から産後にかけて分泌されるホルモンの影響で肘や手首の関節が不安定になり、そこに家事や育児の負担が加わって発症するタイプの外側上顆炎もあります。

テニス

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顎関節症について

顎関節症について

 長年、顎関節に不調を感じておられる方も少なからずいらっしゃるのではないでしょうか?

 どこで診てもらったら良いか分からない。また歯科や口腔外科等を受診したけれども「処置なし」と言われたり、マウスピースだけ処方されて「様子を見てください」といったケースもままあるため、お困りの方が多い疾患ではないかと思います。

 私もいくつかの整骨院や整形外科に勤めてきましたが、顎関節症は難治性疾患の代表例とし

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施術メニューについて

施術メニューについて

古今整体室の施術は大きく分けて以下の4つに分類しています。

⚪︎整体治療
⚪︎急性外傷治療
⚪︎疲労回復・リフレッシュメニュー
⚪︎骨盤・骨格調整

「どの施術を受けたら良いでしょうか?」というお問い合わせの声を頂くことがちらほらありますので、改めて施術の内容についてご説明させて頂きます。

⚪︎整体治療

筋肉や関節、骨格といった運動器に起こる痛みや可動域制限などの多種多様な問題に対してマッサ

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関節のゆるみについて

関節のゆるみについて

 関節は骨と骨の繋ぎ目です。その繋ぎ目は関節包や靭帯などの組織で補強されているため、安定した静止状態を保ったり、適正な軌道で動かすことができるようになっています。

 関節包は関節部全体を覆う袋状になっているため、関節内部を関節滑液という水分で満たすことができます。この関節滑液によってスムーズな関節運動が可能となり、また運動や炎症によって生じた熱を素早く吸収することができます。

 靭帯は関節包が

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骨盤の構造と下肢抗力について

骨盤の構造と下肢抗力について

 ヒトの骨盤は左右の寛骨が背骨の土台部分である仙骨を斜め下(外下方)からVの字型に挟み込んで支える作りになっています。これはヒトが直立位の動物だからです。長時間上体荷重を受けるためにそのような作りになっています。(四足獣や類人猿の骨盤は上体荷重をそれほど受けることはありませんからそのようにはなっていません。)

 そして上体荷重をしっかりと受け支えるためには寛骨を斜め上(内上方)に押し上げる力が必

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低気圧と関節痛

低気圧と関節痛

 梅雨時は大気圧が下がり身体が膨張傾向となります。また多湿のため発汗機能が低下し、身体がむくみやすくなったり排熱が上手く出来ないことで至るところに不調が出やすくなります。
 

 特に関節部は関節腔という袋状になっているため気圧の影響を受けやすく、外気圧が下がることで相対的に関節腔は膨張し関節面の密着性が低下します。関節面の密着性が低下すると関節運動時の摩擦係数が高まりスムーズな関節運動が出来なく

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手関節部の腱鞘炎について

手関節部の腱鞘炎について

 妊産期は身体にさまざまな不調が起こりやすいですが、特に多いもののひとつに手関節部の腱鞘炎があります。一般的に親指を動かす筋肉の腱(鞘)部分に炎症が起こります。

 主な原因は妊産期のホルモンの影響による手関節の緩みです。その状態で家事や長時間の抱っこなどの負担が積み重なり発症します。

 ホルモンは種類も豊富でそれぞれに多種多様な効果があり、基本的に血液を介して輸送されるので全身的に作用します。

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ギックリ腰について

ギックリ腰について

 冬場は冷え込みやそれに伴う活動性の低下により、筋肉や関節の柔軟性が低下し、不意な動作時に腰を傷めてしまう、いわゆるギックリ腰が増えます。程度の差はありますが、この時期に整体を受けられる理由では最も多いですね。

 多くは腰から仙骨部にかけての筋肉・筋膜を傷めます(トップの写真において赤く着色している部位)。スポーツ経験のある方は太ももやふくらはぎの肉離れをやったことがある方もいらっしゃると思いま

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寝違えについて

寝違えについて

最近、首の寝違えの治療が立て続けにありました。1年を通して比較的よく目にする症例ではありますが、気圧が下がったり冷えたりしてくると起こりやすくなりますね。

首の寝違えはたいていが頸椎の椎間関節のいわゆる捻挫です。関節まわりの靭帯や関節包、筋肉などが損傷しています。軽微な損傷であっても痛みが強いことが多くなかなかやっかいなものです。

他の筋骨格系の問題と同様に普段から姿勢の悪い方に起こりやすいで

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温熱療法について

温熱療法について

炎症の起こっている部位(患部)は熱が貯留しています。そしてその熱により人体の構成物質であるタンパク質が変性します。
そのため急性・慢性に関わらず炎症の起こっている部位は、その熱を奪うために氷水で冷却する必要があるのです。

昔から慢性の症状(慢性炎症)に対しては温熱を加えた方が良いと考えられ、様々な温熱療法が施されてきました。
これは温熱刺激によって痛みを和らげたり、患部の血流を良くしようと考えた

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四十肩について

四十肩について

40代からだんだんと悩まされることが多くなってくる整形外科領域の疾患に四十肩(五十肩とも言います)というものがあります。
整形外科や整骨院を受診する代表的な疾患でもあり、肩関節周囲炎という診断名が付けられます。
その名の通り肩関節の周囲の組織に炎症が起こり、肩関節から上腕部にかけての運動痛や夜間痛のため腕を挙げにくくなってくるというものです。
何となく腕が挙げづらいなといった程度のものから激痛のた

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2020.6.15〜6.28雑記

2020.6.15〜6.28雑記

暑い日が続きます。京都では今のところ雨はあまり降っていませんね。

先日、京都を拠点に日々お産に寄り添っていらっしゃる海(まある)助産院さんと久しぶりにお会いして、妊産婦さんに対する治療や腹帯の処方・巻き方などについて色々と意見を交換しました。

海助産院さんは現在は出張専門の開業助産師さんですが、入院分娩ができ産前産後の方やご家族、地域の方々が集える助産院の建設に向け取り組んでいらっしゃいます。

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