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心の病の可視化「今日もあなたに太陽を」
6月の梅雨の時期に決まって思い出す事がある。父のうつ病の事だ。
昭和の終わり、1988年の6月の事だった。42年も働いていたダムからの帰り、道に迷い、なかなか帰って来なかった。
父は「2,3日前、交通事故のあった現場を通り過ぎると急にわけがわからなくなった。気が付いたら、全く知らない森の中を走っていた。それから汗びっしょりになって死に物狂いで帰ってきた」
父が会社に出勤した最後の日の出来事。
水木しげるに学ぶ、生きる力と見えない世界
はじめに、昭和の闇と現代の共通点
「鬼太郎誕生 ゲゲゲの謎」は、戦争という不条理な現実を生き抜いた水木を主人公に、戦中・戦後から続く昭和の闇の世界を構造的に描いていた。ここで描かれる水木は、現実の水木しげるではなく、会社の中で使い捨ての駒として扱われている水木。
戦後を野心的な会社員としての水木が、目玉親父と幽霊族、戦争中、虫けらのように死んでいった戦友の怒りと怨念を抱えながらも未来に希望
「アバウト・タイム」日常的タイムトラベル、トライアル&エラーのすすめ
①「今日が人生最後の一日だったら何をする?」の答えを探す「タイムトラベル」
「アバウトタイム」は、父親から代々受け継いだ「タイムトラベル」の能力を、21歳のティム(ドーナル・グリーソン)が使って、自分の恋愛の失敗や友人や家族の不幸な出来事を消そうと奮闘するラブコメディ。リチャード・カーティスの監督としての最後の作品。
リチャード・カーティスは、インタビューの中で、この映画は「今日が人生最後
「PERFECT DAYS」人を幸せにする持続可能なモノ作りの3つのヒント
「PERFECT DAYS」は、シンプルに楽しい至福の映画体験だった。
長年ヴィム・ヴェンダースの映画を観てきたが、これほどわかりやすく心に響いた映画はなかった。
私はこの映画からストレス社会から抜け出し、人を幸せにする持続可能なモノ作りの姿勢や楽しさを改めて教えられた。
①日常の観察から生まれる心の安定と優しいまなざしを持つ事
「PERFECT DAYS」はトイレ清掃作業員の日常が繰り