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Human Resource Logistics(HRL)

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『 海外事業要員確保は兵站(Logistics)である 』 これは最近私が見つけたメタファーです。 noteでは前向きにLogisticsを進める、特に中堅中小企業の事例をご紹…
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#人材育成

本を書いてみた(下)

本を書いてみた(下)

 6月28日、初の単著となる『海外事業を加速する 中途採用の成功法則』が発売されることになりました。既にAmazonでは予約販売が始まっていますので、もしよければ表紙だけでもご覧ください。

 一連の投稿は、自分もいつか本を書いてみたいと考えている人のために、なぜ私にそれができたのか、私にとって、本を書くために必要だったのはどのようなことだったかをお伝えするためのものです。
 よろしければ、ぜひバ

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本を書いてみた(中)

本を書いてみた(中)

 6月28日、初の単著となる『海外事業を加速する 中途採用の成功法則』が発売されることになりました。既にAmazonでは予約販売が始まっていますので、もしよければ表紙だけでもご覧ください。

 前回の「本を書いてみた(上)」では、出版の動機や背景についてお伝えしました。

 ただ実際に出版をしようとすると、その作業は大変なものです。共著での出版経験はあったため、ある程度その大変さは分かっていたつも

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日本企業の旧くて新しい課題

日本企業の旧くて新しい課題

 青山学院大学名誉教授で国際経営学をご専門とする林吉郎先生の著書『異文化インターフェイス経営』、1994年に出版されたものです。

  グローバル経営において課題となる異文化間のコミュニケーションギャップが、現地駐在員の異文化コミュニケーションの問題に変わってしまっていることを問題視し、そのギャップを、本社の問題と捉えて異文化インターフェイスをデザインすることで解決を図るべきであることを主張してい

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エンゲージメントの目指す先

エンゲージメントの目指す先

 本日(9/3)の日本経済新聞(夕刊)から、『社会人の学び直し加速 スキル磨き「生き残る」』

 コロナによる景気の悪化やテレワークの進行によって、将来の雇用に不安を感じた社会人が、プログラミングなどの専門学校や社会人大学院に通うようになったと伝えています。

 記事では、法政大の田中研之輔教授(キャリア論)による「国際的にリカレント教育が遅れてきた日本でも終身雇用が崩れる危機を感じてキャリアを切

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折返し地点は48歳

折返し地点は48歳

今朝(7/19)の日本経済新聞から『新常態「その仕事、AIで」〜定型業務の求人30%減』。

  従前からの人手不足に加え、コロナショックによる非接触化ニーズによって仕事の自動化、省人化が進んでいます。
  記事によると、「自動化されやすい業務」の求人が大幅に減少している一方、コロナの不況下においても企業のIT投資は伸び続け、それによって新たな業務(求人)が増えているといいます。

『AIはヒトの

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高度人材確保と人事管理システム

高度人材確保と人事管理システム

    Diamond Online の最新記事から『日本が「第4次産業革命」で欧米や中国に大幅な遅れをとっている理由』。

     グローバル化と並んで国家間の経済格差、競争力格差を生み出す要因はデジタル化。それを進める高度IT人材をどう養成するかが、鍵になるが、日本は人材投資で米欧や中国に圧倒的に差をつけられている、という記事です。

 AI、ビッグデータなどの活用で産業やビジネスが根本的に

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今こそ、優秀人材獲得の前例のない好機

今こそ、優秀人材獲得の前例のない好機

  Harvard Business Review の最新記事から「いまこそ、優秀な人材を獲得する前例のない好機である」。
  新型コロナウイルス感染拡大により世界中の企業が存続すら危ぶまれる危機に直面しています。経営が苦しくなると多くの企業が新規採用を停止したり大幅に縮小したりしがちですが、危機後の成長を見据えるなら人材への投資は控えるべきではありません。

  筆者は、むしろ優秀な人材を獲得で

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アフターコロナで必要となる人材

アフターコロナで必要となる人材

  人事労務や事業承継などを専門とする立命館大学の守屋貴司教授のブログから、「アフターコロナで必要となる人材になる!」

  長年にわたり数多くの学生(日本人、外国人留学生)に対する就活指導を行なってきた守屋先生。グローバル化の潮流ととリモートワークの急速な普及によって企業が求める人材も変化していくとしています。

    対面に比べて非言語情報が伝わり難いオンラインコミュニケーションにおいて、相

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コロナ後に進むグローバル化とは

コロナ後に進むグローバル化とは

  隔月で連載させていただいている日経産業新聞「HRマネジメントを考える」への寄稿も、お陰様で丸2年続きました。

  今回は、過去の不況期に見られた国内回帰と反グローバリズムの動きと、一方で急速に普及するオンラインコミュニケーションによる物理的距離による制約の解消。この2つの潮流から今後の人事の在り方に関する愚見を述べています。

  巷間、中国からの撤退や海外進出計画中止などが相次いで報じられ

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国内回帰⇔グローバル化

国内回帰⇔グローバル化

 新型コロナウイルスは、世界中で多くの人々を不安と混乱に陥れるとともに、経済にも大きな影響を与えています。国際通貨基金(IMF)の試算によると、今年の経済損失は5兆ドル(名目GDPベース)にも及ぶとのことです。また国際労働機関(ILO)は、世界中のフルタイム労働者の2億人弱が仕事を失う可能性があると予測しています。

 では、今後コロナウイルス感染拡大は世界(社会)にどのような影響を及ぼしていくこ

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採用企業が人材会社を使って成し遂げたいジョブとは②

採用企業が人材会社を使って成し遂げたいジョブとは②

 前稿では、社会の大きな変化に伴って人材紹介事業者が価値の再定義を余儀なくされるのではないかと予測しました。

 人材紹介に限らず、事業の意義や価値ついて考えるときに私が下敷きに用いるのはP.ドラッカー博士の『経営者に贈る5つの質問』です。

 同書に限らずドラッカーの著作はその“厚み”に尻込みしてしまう人もいるかも知れませんが、エッセンシャル版や専門家の方のブログなどでも充分に学びを得ることがで

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エースの代わりを務めるのは・・・

エースの代わりを務めるのは・・・

  今日は一日、とある地方都市で地元金融機関や自治体関連機関を次々と訪ねて情報交換。
  いつも感じることですが、他地域とも東京とも異なる、各地域ごとの問題意識があって非常に勉強になります。

  この地域には、2011〜14年頃の「進出ラッシュ」の時期にタイやインドネシアに進出した数多くの中小企業があります。
  ところが同時期に進出した企業(ライバル)が多いことや、ここにきて自動車の生産台数が

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”外国語力は二の次”によって起こること

”外国語力は二の次”によって起こること

 世界中で死者数が1,483名(2月14日未明時点、日本経済新聞)に達するなど、新型コロナウイルスの影響は益々拡大しています。

 上海から一時帰国中の当社社員によると、当社のお取引先の中国現地拠点では、従業員が自宅から出ることができない、中国(日本)に帰ることができない、といった事態に数多く見舞われていて、依然として緊張が続いている模様です。

 1日も早い事態の収束と、罹患しておられる多くの方

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