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僕の写真を使ってくれたnoteたち

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みんなのフォトギャラリーで僕の写真を使ってくれたnoteのうち、とくにみなさんに紹介したいnoteを集めました。
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#読書

(54)自分とか、ないから。教養としての東洋哲学

(54)自分とか、ないから。教養としての東洋哲学

【自分とか、ない】

悟った、と言う事は「本当の自分」の答えが見つかったということである。一体どんなものなのか?その答えは「無我」だった。

【逆にどこに自分がある?】

無我とはどういうことか。今僕が自分だと思っているものを一体何なのか。ブッダはこういった。
自分とは、ただの妄想。
本当はこの世界全部つながっている。よく観察すればわかる。
人間の体の細胞は常に入れ替わっている。
一説によると3ヶ

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#554:野家啓一著『歴史を哲学する 七日間の集中講義』

#554:野家啓一著『歴史を哲学する 七日間の集中講義』

 野家啓一著『歴史を哲学する 七日間の集中講義』(岩波現代文庫, 2016年)を読んだ。岩波書店から2007年に双書<哲学塾>の一冊として刊行された本を増補して文庫化したものとのこと。

 著者には『物語の哲学 柳田國男と歴史の発見』(岩波書店, 1996年)という本があり(2005年にやはり増補されて岩波現代文庫から『物語の哲学』として刊行されている)、こちらの本は20年ほど前に読んだことがある

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#彼女を文学少女と呼ばないで【世の中でいちばんかなしい景色は】「かわりにあなたを呼び出したりしたら陽子さんに叱られちゃうかしら」

#彼女を文学少女と呼ばないで【世の中でいちばんかなしい景色は】「かわりにあなたを呼び出したりしたら陽子さんに叱られちゃうかしら」

「でも、陽子さんが何て言うかしら」

「気になるの?」

タクシーの屋根に両手をついて
中をのぞく恰好だった詩史は首をかしげ、
ややあって、
「いいえ」と、こたえた。

「いいえ、気にならないわ」と。
それは特別な一瞬だった。

二人のあいだにまぎれもなく共犯者めいたシンパシイが走った。愛情と信頼と共感の、輝かしいほど濃く甘い一瞬だった。

ドアが閉まり、タクシーが走りだした。

透は、座席に凭れ

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『緋の城』 木崎さと子

『緋の城』 木崎さと子

とても怖い、そして言いようもなくセクシーな小説だ。
この物語には「女性」というものが万華鏡のように映し出されている。
母性と少女性。現実をさばくたくましさと妄想に浸る危うさ。頑なに理性的かと思えば本能的な心のブレにはしなやかに従う。
「わたし」は、そんな女性という性が持つ特質を体現しているかのようなヒロインだ。
そのさらけ出された女性性の暗い部分が怖く、そしてさらけ出されているというそのことに官能

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無駄な知識を摂取する

無駄な知識を摂取する

最近、小説を読むモチベーションが低下しつつある。前のように夢中になるほどのめり込めなくなったことが大きい。

面白いとは感じなくても、小説を書くための勉強だと捉えることで読書量を保っていた。読書量はそのまま作品の面白さに繋がると考えていたのだ。けど、別に小説を必死になって書かなくてもいいやという心境なので、そうなると小説を読む意味が見当たらなくなってしまった。読みたくなったらまた読めばいいやと考え

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読書について

読書について

こんにちは:-)
31です!
私、最近大きく変えたことがありまして…
実は、電子書籍を読むようになりました✨
というのも、私
月に漫画や小説、雑誌類…紙ものは30冊は読みます。
そうすると、私の部屋が紙で埋まってゆくのです(汗)
本棚を買い、本棚を買い、本棚を買ったのですが…
入り切らず…(汗)
カラーボックスにしまい、ダンボールに入れ、私
気が付きましたよ!
こりゃ、あかんと(汗)
私の部屋が本

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情報弱者におきる闇

情報弱者におきる闇

最近僕が読んだ本の中でも特に衝撃的な作品でした。

教育団体に所属している僕としては本当に心が痛みました。

若くて社会経験が浅い、貧困に苦しむ女性が抱えるおぞましい現実に触れ、その中で感じる悲しみと怒りを通じて、経済的な不安を乗り越え、どんな家庭でも教育を受ける機会が平等に提供される社会への願いが強くこみ上げてきます。

俳優の趣里さん主演で実写化もされているようです。

【文豪?】中上健次がよくわからない!?

【文豪?】中上健次がよくわからない!?

中上健次がわからない。
正確には、
中上健次の凄さが私には
よくわからない(汗)。

中上健次は昭和時代や、
平成前半に活躍した作家で、
新宿ゴールデン街で
朝まで酒を呑んでは、
文学議論をしてケンカする、
そんな昔体質な最後の作家でした。

中上健次は、
私と同じ和歌山県出身で、
だから、和歌山の文学スターです。

私は和歌山県中部の海の町、御坊。
中上健次が生まれたのは、
和歌山県南部の海の町

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かいぞくポケット2 空とぶかいぞくせん(小学校低学年男児に読み聞かせた絵本を紹介)No.104

かいぞくポケット2 空とぶかいぞくせん(小学校低学年男児に読み聞かせた絵本を紹介)No.104

かいぞくポケット2 空とぶかいぞくせん

寺村輝夫(著) あかね書房

かいぞくポケットシリーズの2作目。

海賊ポケットはなぞのたから島で手に入れたカメラで、たまたま近くをボートで通りかかった女の子の写真を撮影したら、なんと女の子が消えてしまった!!

カメラは1作目で行ったなぞのたから島から持ってきた物だったが、ポケット達は最初、女の子が消えたことに気が付かず、カメラを開けて女の子が出てきた事

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