#無垢な泥棒猫_官能という美学

24才。東京。 【本と珈琲、ラジオと映画、サウナ🗽 】 自称ハルキスト/汚れた物語が…

#無垢な泥棒猫_官能という美学

24才。東京。 【本と珈琲、ラジオと映画、サウナ🗽 】 自称ハルキスト/汚れた物語がすきなプチ潔癖/INTJ/心療内科/ 出版社→IT Filmarks ID➡️Nanamelo313

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#彼女を文学少女と呼ばないで/村上春樹【超弩級の芸術的なフェラチオ】村上的ジェンダー思考

海辺のカフカ/村上春樹 僕は性別からいえばまちがいなく女だけど、 乳房もほとんど大きくならないし、 生理だって一度もない。 要するになにもないんだ。 ねえ、僕はいったいなんなんだろう? ________ねえ大島さん、 そんなことを言えば、 僕にだって自分がなにかはわからないんだよ たしかに僕はほかのみんなとは “少し”変わっている。 でも基本的には同じ人間なんだ。 僕は化け物でもなんでもない。 しかしそのちょっとしたちがいが、 ときには無限の深淵の

    • 愛されたかったと思ってみたかっただけ、偶然にそういう夜があっただけ なんて、言い聞かせてぼくはぼくを健気に慰める そんな夏の最中、未明に突然降り出した雨の音で目が覚めた 窓の隙間から流れ込む生温かい湿った空気に想像以上に苛ついた きみ以上にぼくはエモーショナルに憧れていたみたい

      • 《#無垢な泥棒猫》【思い出した、あたし、愛を知りたいわけじゃなかった】#24才夏

        【傷つきたくないわけじゃない】 あたし血を流してても傷ついてるわけじゃないの 愛は全部嘘だから、 君との演技めいた遊戯こそ誠実 【目的】 思い出した、あたし、 愛を知りたいわけじゃなかった 【ぼく流リストカット】 君から貰ったどろどろに甘すぎる致命的な癒えない傷にすがりたい1人の夜、あれは愛じゃなかった支配的な目つきを思い出す(死ぬほど大好き) 【幸と不幸】 幸せはあの子の視界にいるとき、 不幸せはあの子の視界にいられないとき 【それは愛なんかじゃないと誰かに言われ

        • 【僕たち平等だよ】この人が私の内面を心底溺愛することはないだろうと直感で判断した瞬間その人に心底惚れ込んでしまう 人生でこれで3人目 愛するというエゴイズム  許してほしい、僕だって君のこと大事にしないから(ねえ何を伝えたら許してくれるの)

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        #彼女を文学少女と呼ばないで/村上春樹【超弩級の芸術的なフェラチオ】村上的ジェンダー思考

        • 愛されたかったと思ってみたかっただけ、偶然にそういう夜があっただけ なんて、言い聞かせてぼくはぼくを健気に慰める そんな夏の最中、未明に突然降り出した雨の音で目が覚めた 窓の隙間から流れ込む生温かい湿った空気に想像以上に苛ついた きみ以上にぼくはエモーショナルに憧れていたみたい

        • 《#無垢な泥棒猫》【思い出した、あたし、愛を知りたいわけじゃなかった】#24才夏

        • 【僕たち平等だよ】この人が私の内面を心底溺愛することはないだろうと直感で判断した瞬間その人に心底惚れ込んでしまう 人生でこれで3人目 愛するというエゴイズム  許してほしい、僕だって君のこと大事にしないから(ねえ何を伝えたら許してくれるの)

          【創作】嘘ばっかりだね君の嘘がだいすきだったよ、

          そんな話はさておき、私たちはそれらを口に含みながら、だんだんと更けていく東京の夜の青い空気が肌に触れるのを感じる。そして気づけば浅葱色の小ぶりなソファで、隣に座ってる彼の右足と私の左足がくっついてそのあと和くんのほうから私の両耳を撫で始めて私は何度やられてもその感覚に慣れなくて、緊張とくすぐったさで顔が熱くなってそうするとその熱さはお腹、腰のほうにまで降りてきて居ても立っても居られなくなって私から唇を重ねたりする。というか、私は相手からされるキスが昔からあまり好きではなかった

          【創作】嘘ばっかりだね君の嘘がだいすきだったよ、

          君といれるためならなんだってするんだ そもそも意味なんてなかった人生だもん お前に愛してもらいたくて嘘ついてるんだよわかってる?そのへん 片思いなんてドーピング無しにできるわけがないので‼️

          君といれるためならなんだってするんだ そもそも意味なんてなかった人生だもん お前に愛してもらいたくて嘘ついてるんだよわかってる?そのへん 片思いなんてドーピング無しにできるわけがないので‼️

          ChatGPT小説『無力な家庭犬は本当の愛を知らない』

          #1 東京の夜景がきらめく高層ホテルの一室で、私は大橋さんとワインを楽しんでいました。大橋さんは以前、転職エージェントとしてお世話になった方で、彼が東京に移住してきたことで再会する機会が巡ってきたのです。 当時の私は、新卒から僅か5ヶ月で会社を去り、あらゆる不安症の薬を服用しながら転職活動に奮闘していました。面接の場では、彼の勧めに従いいくつかのベンチャー企業に挑戦しましたが、同年代の異性に対する恐れが私から払拭されることはなく、ほとんどが挫折に終わりました。思い返せば、社

          ChatGPT小説『無力な家庭犬は本当の愛を知らない』

          また会社サボっちゃった

          +2

          最近新しい本との出会いがなく、再読。病院行ったら休みだった。一回頓服服用して心を鎮めている。ナニハトモアレ、このシリーズ全部お勧めだよ

          最近新しい本との出会いがなく、再読。病院行ったら休みだった。一回頓服服用して心を鎮めている。ナニハトモアレ、このシリーズ全部お勧めだよ

          昼も夜も身体を重ね、昼も夜も言葉を重ね、束縛を望み所有を望み、不在による空虚さをも望んだ 彼だけが私に与えられる甘美さを望むのとおなじくらいに、彼だけが私に与えられる苦痛をも望んだ

          昼も夜も身体を重ね、昼も夜も言葉を重ね、束縛を望み所有を望み、不在による空虚さをも望んだ 彼だけが私に与えられる甘美さを望むのとおなじくらいに、彼だけが私に与えられる苦痛をも望んだ

          当時私たちは、身も世もなく恋をしていた。傲慢で貪欲で、幸福で不幸で、片時も離れていられず、人目もはばからず、生きることも死ぬこともおなじだと思っていた

          当時私たちは、身も世もなく恋をしていた。傲慢で貪欲で、幸福で不幸で、片時も離れていられず、人目もはばからず、生きることも死ぬこともおなじだと思っていた

          #彼女を文学少女と呼ばないで【私はあの人の恋人だと、なぜ思い込めたのだろう】

          「楽園の土曜日」片岡義男 彼女はきっと、階段を駆け降りてくるだろう。そのときの足さばき、駆け降りるテンポ、そして足音などを、彼は空想のなかでひとつにまとめてみた。 「マイ・シュガー・ベイブ」川西蘭 乾かした長い髪のなかに彼女の顔は埋まっていた。癖のない細く柔らかな髪の毛だ。ぼくは彼女の髪の毛を指にからめて意味もなく時間をすごすのが好きだった。幻想的な絵画展を散策しているみたいに豊かな様々なイメージを感じ取ることができた。 重くたれ込めた雲がわれ、華やいだ金色の光が刺す

          #彼女を文学少女と呼ばないで【私はあの人の恋人だと、なぜ思い込めたのだろう】

          #彼女を文学少女と呼ばないで【あなたに出会ったとき、すでにあなたに恋をしていた】「恋人の寝息をききながら、死について考えていた」

          「私の憶えている限り」 二度つづけてセックスをしたあとで、ベッドにならんで仰向けになった恰好で、私は恋人に言う。 「私の憶えている限り、私はあなたに出会ったときに、もう恋をしていた。どういうことかしら。自分でもよくわからない。一目惚れというのではないの。あなたに出会ったとき、すでにあなたに恋をしていた」 「それは」 私の首の下から腕を抜き、背中をみせて床の煙草を拾いあげると、一本とりだしてくわえながら恋人はこたえた。 「それは、その通りだったからだよ」 タバコをくわえているせ

          #彼女を文学少女と呼ばないで【あなたに出会ったとき、すでにあなたに恋をしていた】「恋人の寝息をききながら、死について考えていた」

          煙草の跡 淫らな肌の凹凸 私の手を掴んで私の方を見て上下したり伸縮したりする、ひとまわり少し上の貴方の口角 なのにこれからも私を愛さない乾燥した中指 好きなんだけどと啼けない窮屈な気管支 ああ息が 上手く続かない

          煙草の跡 淫らな肌の凹凸 私の手を掴んで私の方を見て上下したり伸縮したりする、ひとまわり少し上の貴方の口角 なのにこれからも私を愛さない乾燥した中指 好きなんだけどと啼けない窮屈な気管支 ああ息が 上手く続かない

          #彼女を文学少女と呼ばないで【世の中でいちばんかなしい景色は】「かわりにあなたを呼び出したりしたら陽子さんに叱られちゃうかしら」

          「でも、陽子さんが何て言うかしら」 「気になるの?」 タクシーの屋根に両手をついて 中をのぞく恰好だった詩史は首をかしげ、 ややあって、 「いいえ」と、こたえた。 「いいえ、気にならないわ」と。 それは特別な一瞬だった。 二人のあいだにまぎれもなく共犯者めいたシンパシイが走った。愛情と信頼と共感の、輝かしいほど濃く甘い一瞬だった。 ドアが閉まり、タクシーが走りだした。 透は、座席に凭れ、目をとじて、息をすった。 世界は、この上なく素晴らしい場所だった。 東京タ

          #彼女を文学少女と呼ばないで【世の中でいちばんかなしい景色は】「かわりにあなたを呼び出したりしたら陽子さんに叱られちゃうかしら」

          《#無垢な泥棒猫》「あなたの息子さんとときどき会って、そしてときどき寝ています」【夜の果てのごく短い時間】#23才冬

          いまならば、と、透は思う。 地下鉄を神谷町で降り、 ゆるい坂道をのぼりながら。 いまならば、詩史さんも母親に逐一報告することはできないだろう。 あなたの息子さんとときどき会って、そしてときどき寝ています、なんて。 寒い夜だ。吐く息が白い。 夜の東京タワーはやわらかな灯りに縁どられ、それ自体が発光しているようにみえる。 まっすぐな身体で、夜の空にすっくと立って。 東京タワー/江國香織 だれよりも、自分を愛して生きようと思う。 私はあの人じゃなくてあの人になりたい

          《#無垢な泥棒猫》「あなたの息子さんとときどき会って、そしてときどき寝ています」【夜の果てのごく短い時間】#23才冬