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写真・短編小説・詩

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様々な内容にチャレンジしてみたいと思います😄皆様の人生において、何かのきっかけになりますように😊
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#雨

道の絵画

道の絵画

何にもなかった塀に
素敵な絵が描かれた
それはそれは美しく
時間の経過と
天気の具合で
都度塗り替えられてゆく
行きも帰りも
見る度に表情を変える絵
こうなると
雨の日の絵も見てみたい
雨の日は好きじゃないけど
紫陽花にはきっと
雨が似合うから

心の虹

心の虹

雨上がりに虹が出た
足を止めて見つめる目
喜ぶ子供の弾む音
虹は心を色付ける

私の心は雨続き
最近母さん悲しそう
雨止み心に虹出たら
きっと母さん嬉しかろ

母さん笑ってくれるなら
すぐに雨止み虹も出ようよ

紫陽花

紫陽花

車窓に映る疲れ顔
誰かと思えばこの私
朝からこれでは雨も降る
隣の子供も黙り込む
いかんと笑顔を作ったら
隣の子供が去ってった
虚しくなって窓の外
見たら雨中あじさいが
とても綺麗に咲いていた
発車後車窓に映る顔
気付けば少し笑ってた
今日も一日
頑張ろう

定め

定め

雪は降ったら解けるが定め

雨は降ったら乾くが定め

花は咲いたら散るが定め

人は

泣いたら笑うが定め

光風

光風

辿り着いた景色にあなたはいなかった

さくらを散らせた風は光風
降りしきる雨にやっと耐えて見た光
眩しさに紛れた風の手は目に見えない
瞬く間に散ってゆくさくら色のあなた
最後のひとひらはあなたの想い
舞い落ちたフロントガラス
気付かずいれたワイパー

辿り着いた景色にあなたはいない…けど
さくらを見る度に思い出すあなたの想い
そのひとひらの想いは今も
私を温かく励ましてくれる

今年の春も
あなた

もっとみる
それぞれに事情

それぞれに事情

花散らす雨
放っておけば間も無く散るものを
なぜそんなに急かす

いや

雨も降りたくて降っているとは…
雨降らす雲
なぜ…

いや

雲も降らせたくて降らせているとは…
雲をつくる空

いや その空だって…

誰のせいでもない
何のせいでもない

せいにしてるのは
この私

花散らす雨も
雨降らす雲も
雲つくる空も
それぞれに事情

散らしてほしくない
それは 私の事情

誰のせいにもせず
何の

もっとみる
傘

冷たい雨に打たれていたら
手足の自由が利かなくなった
凍えていては
体の芯が冷えてゆき
心の芯が冷えてゆく
冷たい雨は容赦ない
震えは容易におさまらない
この冷たい雨…いつまで…
冷たい雨にはせめても傘を
傘は心の玄関に置いてある

涙雨

涙雨

お山の煙突もくもくと
母さんお空へゆきました
お空はどんなとこですか
ひとり寂しくないですか
きっと母さん悲しかろ
こんなあたしら置いてって
悲しくなったら思いきり
ぼろぼろぼろぼろ泣けばいい
雨降りゃ母さん泣いてると
あたしそう思うから
普段は泣かずに我慢する
けれど母さん泣くんなら
あたしもぼろぼろぼろぼろと
一緒に泣こうと思うんよ

新しい季節

新しい季節

季節の迷いが雨となり
雨が次の季節を呼ぶ
どんな雨でも地を濡らし
季節彩る命を育てる

季節が人生と言うならば
雨は苦難
彩る命は そう 想いに他ならない

次の季節は
きっと
新しい季節

雨降りの心得

雨降りの心得

人生の苦難は
避けがたい
苦難は雨降るよう
時期場所選ばす
降り始め 降り続く
笠も傘もさほど役立たぬ
大雨にでもなれば
濡れること免れぬ
雨降れば濡れるもの
道歩めば難あるもの
怯え避けることよりも
ものを頼ることよりも
そう覚悟することこそが
大事なことと心得よ

そのままでいい

そのままでいい

心をかすめる言葉が
私の足を止める
心をかすめる村雨が
私の気持ちを止める

言葉は避けてない
雨も避けてない
避けているのはこの私

もう少し正直になれたら
そして強くなれたらと

うつ向く足元には道草
正直でなくてもいい
別に強くなくてもいい
ありのままのそれでいい
そう言っては揺れてた

自然に生えるその草は
青々としておりました

今を信じて

今を信じて

風に向かう気持ちがあるならば
雨に打たれる覚悟があるだろう

雲間に光を探す気持ちがあるならば
闇に挫けぬ情熱があるだろう

今を信じる気持ちが
この空を青くする

夢はまだ
終わっちゃいない

雨音

雨音

しとしとと降る雨の中
ただ雨音だけを聴いている

流してしまいたい想いはまだ
この心から離れない

もっと強く降ればいいのに…

間も無く消える雨音よ
もう少し
せめてもう少し
聴かせていてほしい

流れない想いを
傷む心にもう一度
そっとこの手で仕舞うまで

前向きに

前向きに

雨は降ってるけど
風はない

靴は濡れたけど
髪は大丈夫

信号は赤だけど
次は青

今日はきっと残業
でも
明日会える

まあ そう悪くない

前向きに行こう