マガジンのカバー画像

写真・短編小説・詩

665
様々な内容にチャレンジしてみたいと思います😄皆様の人生において、何かのきっかけになりますように😊
運営しているクリエイター

2023年10月の記事一覧

もみじ

もみじ

暑かった季節が過ぎて
寒さが増してくる

寂しいことなんてない
悲しいことなんてない

日に日に色づく紅葉のよう
深まる季節を鮮やかに彩る

過ぎた季節を想えば想うほど
遠い春を想えば想うほど
時節
一層彩りを増す
見事散りゆくその時まで

空の彼方

空の彼方

見てくれてますか

あなたのせいでひとりぼっち

ため息しかでないけど

悪い人生

じゃないからね

平凡な日々

平凡な日々

うちわ扇ぎ見る夕焼け空
微かに香る蚊取り線香
台所より聞こえる夕支度
テレビより流れる大相撲

何もなかったけど
幸せなんて感じなかったけど
戻れるならあの夏に戻りたい
どれ程幸せだったかを
近頃になって知ったから

幸せはきっと
平凡な日々の中にある

今なら そう思う

リセット

リセット

見上げた空は
広く青かった

しばらく見なかった空は
あの頃と変わらない
今も昔のままだった

見ることも忘れてた日々

変わったのは私だけ

空はそっと
私をリセットしてくれる

あの頃の気持ち
もう一度

光となれ

光となれ

光が見えるなら
光に向かって歩けばいい
光が見えないなら
光を探せばいい
光が探せないなら
光が見えるまで待てばいい
目を瞑って
じっと待てばいい
光がいつまでも見えないなら
明かりを灯してみればいい
その明かりで誰かと出逢えたら
共に歩いてゆけばいい
あなたと誰がが灯すその明かりはきっと
いずれ光となるだろう

光りがなければ明かりを灯せ
その明かりはきっと
光となって誰かの希望や夢となる

もっとみる
雨音

雨音

しとしとと降る雨の中
ただ雨音だけを聴いている

流してしまいたい想いはまだ
この心から離れない

もっと強く降ればいいのに…

間も無く消える雨音よ
もう少し
せめてもう少し
聴かせていてほしい

流れない想いを
傷む心にもう一度
そっとこの手で仕舞うまで

今から一歩

今から一歩

通り過ぎる風の柔らかさ
射し込む日の温かさ
夜の帳の優しい歩調
そっと頬を撫でる朝日

こんなにも温かいのに
今まで気付けなかった

さよならしなければいけないのは
あの日じゃなく
あの人でもなく
今の この私なのかもしれない

そう思えたら
何だか泣けてきた

今から一歩
歩き出せるかもしれない

大切な心

大切な心

足の小指を角にぶつけて悶絶
心もこんな痛みだったらわかりやすいのに
心は良くも悪くもよく出来てる

そんな心が辛くなったら一大事
だって 元々良く出来ていてとても強いんだから
そんな心の悲鳴
ちゃんと聴いてあげないと
また頑張ってもらうんなら尚更だ

痛んだり病むのは
自身を顧みず誰か何かの為
極限まで頑張り続けた結果

そんな我慢強く頑張り屋さんの心
たったひとつしかない大切な心
ちゃんと労って

もっとみる
枝先の想い

枝先の想い

手を離した途端 風と共に消えた夢

時代運命で語るほどのこともない
散り時を知る枝先の想いを
吹く風が知る由もないように
儚さを知るその指先の想いを
世間の眼が知る由もないように

芽吹く春を待ち焦がれるように
眩しい季節の風を憧れるように
人は誰もが心に咲く
夢という花を摘むのだろう
ただその指先は
いつも微かに震えてる
それは憧れだけではないことを
心が知っているからなのだろう

先延ばし

先延ばし

ちょっと先延ばし
まあまあ先延ばし
だいぶ先延ばし

必殺技ではない以上

後悔の風
後悔の雨
後悔の嵐
発生で回避不可・直撃確定

先延ばしするなら
不意の直撃に備えを

壊してはならない

壊してはならない

体や心が壊れてしまうなら

やめればいい
捨てればいい
諦めればいい

頑張りが足りない
努力が足りない
出来ることはまだある
そうなのかもしれない

仮にそうだとしても
壊れてしまうなら
それはきっと 大したことじゃない

体も心もひとつだけ
守れるのは自分だけ
甘え怠けと言われても
失うものが多くても
壊してはならない
壊してはなりません