Jun Ishibashi -山と写真とカポエイラ-

東京を拠点に様々な国や地域の自然に触れながら登山活動をする写真家。BLUE NOTE …

Jun Ishibashi -山と写真とカポエイラ-

東京を拠点に様々な国や地域の自然に触れながら登山活動をする写真家。BLUE NOTE TOKYOでは国内外のトップアーティスト、雑誌撮影やコラム執筆など幅広く活躍。ブラジルの伝統芸能カポエイラを25年間学び、LAを本部に置くCapoeira Batuqueでは副師範の位を持つ。

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    写真集『Life is Fleeting』

    ¥6500 (税込み/別途送料) 全96Pのハードカバー大型本。 ※お届けまでに1〜2週間ほどお時間を頂く場合がございます。 Photo: Jun Ishibashi Book Design: Fuyuki Hashizume Printing: Yamada Photo Process Co., Ltd. Binding Shibuya: Bunsenkaku Co., Ltd. Published on Sep, 2022.
    6,500円
    JUN Artwork
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    写真集とポストカードセット

    写真集 ¥6,500(税込/別途送料)+ポストカード10枚 ¥2,000(税込)をセット割 全96Pのハードカバー大型本とポストカード10枚セット ※ポストカードの種類はお選び頂けません。 ※お届けまでに1〜2週間ほどお時間を頂く場合がございます。 Photo: Jun Ishibashi Book Design: Fuyuki Hashizume Printing: Yamada Photo Process Co., Ltd. Binding Shibuya: Bunsenkaku Co., Ltd. Published on Sep, 2022.
    7,500円
    JUN Artwork
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    ポストカード10枚セット

    ポストカード10枚セットです。 ポストカード10枚 ¥2,000(税込) ※ポストカードの種類はお選び頂けませんが厳選した10枚をお送り致します。
    2,000円
    JUN Artwork

記事一覧

35mm フィルム Konica HEXAR AF

皆さんは自分にとって良いカメラと出会えていますか? 僕はカメラを始めてからずっとCanonを使用しています。もともと機材やガジェットにあまり興味がないので基本的に使…

300〜
割引あり

自分の生まれた国。

日本は国としてかなり成熟されているのではないだろうか。もちろん地方はそうでないところもあるけど、総じて日本は既に出来上がっていると思う。自分が今まで行った"海外…

完璧な表。不安定なフィルム。

今日、電車の中で音楽を聴きながら色々なことを考えていたら、涙が溢れてきた。周りにたくさんの人がいる中で涙が止まらなかった。咄嗟に俯き、涙が止まるまで両手で顔を抑…

僕らの幸せ。

バンコクに着いたのは深夜だった。飛行機を降りると温暖なモワッとした空気に包まれ、僕は疲れと眠気に襲われながら入国審査の長蛇の列に並んでいた。年越しをどこか海外で…

中判フィルム PENTAX645 作例

僕が中判フィルムを始めたのはちょうど一年前にネパールに行ったことがきっかけだった。それまでフィルムは祖父の形見であるCanon7という古い35mmフィルム一眼レフカメラを…

Homeless, Hopeless?

コンビニの前で座っていたホームレスのおっちゃん。この暑さでよく死なないな。 なにか飲み物と食べ物が欲しいか聞いたら何を言ってるかよくわからない。彼らは普段からあ…

イヤイライケレという言葉。

真冬の知床にいる。 時間がない中での一泊二日だけの滞在。 人生一度は流氷を見てみたいと思い、仕事を終えた札幌から北東へ向かった。 僕の旅は基本的にノープラン。と…

フィルムでしか撮れない写真

LINEが鳴った。 何人かでやっているグループLINEに1人の友人がこんなことを投げかけてきた。 「フィルムでしか撮れない写真ってどんなのだと思いますか?」 僕は少し考え…

意味のない写真

フィルムの値段がどんどん高くなっている。 先日そんなことをカメラを持たない友人の家で話していた。友人の子供の写真を何枚か撮りその中の1枚がこの写真だった。 撮っ…

福島の沿岸部に行ってきた。

- 自分の家に帰るのに許可がいる あれから10年って言うけど、まだ何も終わっていない - そんな言葉が僕の耳に今も強く残る。 震災から11年、福島県にある浪江町、双葉町…

アートは主観的である。

先日、車を運転していた時にSpotifyからある曲が流れてきた。 イントロは日曜日の晴れた朝、窓を開けて聴きたくなるような心地良いメロディーから始まり、軽快なリズムが入…

美しすぎる北アルプス・後編

皆さんこんにちは! 先日お届けした、北アルプスにある唐松岳に登った前編の続きです。 まだ前編を読んでいない方はまずはこちらをご覧ください! それでは後編をお楽し…

なぜ白黒写真なのか?

皆さんこんにちは! 今日は白黒写真についてです。モノクロと白黒写真についての説明はここでは省略させて頂きます。こちらのサイトに書かれているものが分かりやすいので…

美しすぎる北アルプス・前編

皆さんこんにちは!先日、北アルプスにある山、唐松岳に登ってきたのでその旅を写真と共に振り返りたいと思います。今まで気付いていなかったのですが、これだけ山に登って…

何も考えない 「ただの写真」とは?

皆さん、こんにちは!去年の秋頃からマンツーマンで何人かに写真を教えているのですが、その帰り道に行く方向も決めず、知らない道を気の向くまま散歩して写真を撮りながら…

小浪次郎さんの写真展

皆さんご無沙汰しております。 最後にノートを書いてからだいぶ時間が空いてしまいました。 もともと文章を書くことが苦手なので始めから予想していたことですが、少し空…

35mm フィルム Konica HEXAR AF

35mm フィルム Konica HEXAR AF

皆さんは自分にとって良いカメラと出会えていますか?

僕はカメラを始めてからずっとCanonを使用しています。もともと機材やガジェットにあまり興味がないので基本的に使えれば良いとは思っているのですが、デジタル機材に関してはCanonをずっと愛用しています。僕がなぜCanonを愛用しているかをお話しすると今回の話とは逸れてしまうのでここではそれを省かせて頂きますが、ほんの数行だけこちらでそれに触れて

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自分の生まれた国。

自分の生まれた国。

日本は国としてかなり成熟されているのではないだろうか。もちろん地方はそうでないところもあるけど、総じて日本は既に出来上がっていると思う。自分が今まで行った"海外に比べて"日本の成熟された良いところを考えてみた。

貧富の差が激しくない。夜に子供や女性が出歩いていても安全。交通機関の乱れがなく、バス/タクシー/電車/地下鉄/新幹線/飛行機などほぼ網羅されている。飲食や店舗のクオリティ、サービスが行き

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完璧な表。不安定なフィルム。

完璧な表。不安定なフィルム。

今日、電車の中で音楽を聴きながら色々なことを考えていたら、涙が溢れてきた。周りにたくさんの人がいる中で涙が止まらなかった。咄嗟に俯き、涙が止まるまで両手で顔を抑えた。

特に何かがあったわけではないし、ここ最近で悲しいことがあったわけでもない。涙する数秒前まで平然と電車に乗って過ごしていて音楽を聴きながら写真のことを考えたり、ある人のことを考えたりしていた。今この文章を書いている夜になって、なぜあ

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僕らの幸せ。

僕らの幸せ。

バンコクに着いたのは深夜だった。飛行機を降りると温暖なモワッとした空気に包まれ、僕は疲れと眠気に襲われながら入国審査の長蛇の列に並んでいた。年越しをどこか海外で過ごし写真の旅に出ようと気候や滞在費の安さでタイを選んだ。入国審査では何事もなく通過し、空港からタクシーで向かってホテルに着いたのは深夜2時。チェックイン後はそのまま何もせずベッドに倒れ込んだ。

次の日の朝、写真を撮りにホテルを出ると昨日

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中判フィルム PENTAX645 作例

中判フィルム PENTAX645 作例

僕が中判フィルムを始めたのはちょうど一年前にネパールに行ったことがきっかけだった。それまでフィルムは祖父の形見であるCanon7という古い35mmフィルム一眼レフカメラをデジタルの撮影の合間に撮ったり、登山で数枚撮るくらいでそこまでフィルムにはハマっていなかった。

ネパールの話をフォトグラファーの友人としていた時にせっかく行くなら中判フィルムを持っていったほうがいいとFujiGW690iiiを貸

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Homeless, Hopeless?

Homeless, Hopeless?

コンビニの前で座っていたホームレスのおっちゃん。この暑さでよく死なないな。

なにか飲み物と食べ物が欲しいか聞いたら何を言ってるかよくわからない。彼らは普段からあまり人と話さないせいか声が出ない人が多い気がする。

仕事の合間で時間もないから本当に水も何もいらないの?と最後に聞いたらコーラがいいって言うから買ってあげたら美味そうに飲んでた。

コーラのプシュッと開く音と蝉の声がくそ暑いアスファルト

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イヤイライケレという言葉。

イヤイライケレという言葉。

真冬の知床にいる。

時間がない中での一泊二日だけの滞在。

人生一度は流氷を見てみたいと思い、仕事を終えた札幌から北東へ向かった。

僕の旅は基本的にノープラン。とりあえず行ってみる。それが好き。結果下調べも碌にしないことから失敗することも多い。でも僕にとって旅はそれでいい。

今回泊まった宿は知床のウトロにある民宿で先住民「アイヌ」の宿。

ウトロという地名とアイヌの宿という言葉に惹かれてここ

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フィルムでしか撮れない写真

フィルムでしか撮れない写真

LINEが鳴った。
何人かでやっているグループLINEに1人の友人がこんなことを投げかけてきた。

「フィルムでしか撮れない写真ってどんなのだと思いますか?」

僕は少し考えたあとにこう伝えた。

「個人的に思うのはフィルムでしか撮れない写真っていうのはないと思う。

フィルムでしか撮れないというより、フィルムだから撮りたい写真というほうがあるんじゃないかなって思う。」

君ねフィルムでしか撮れな

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意味のない写真

意味のない写真

フィルムの値段がどんどん高くなっている。

先日そんなことをカメラを持たない友人の家で話していた。友人の子供の写真を何枚か撮りその中の1枚がこの写真だった。

撮った写真を送ると子供の写真を気に入ってくれたようで喜んでいた。

ただこの写真を見て「フィルムで洗濯物を撮ったの?もったいない笑」と言われたので

「それがいいんだよ。この服は来年には着てないんだから」と一言だけ伝えると「なるほど。そうい

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福島の沿岸部に行ってきた。

福島の沿岸部に行ってきた。

- 自分の家に帰るのに許可がいる

あれから10年って言うけど、まだ何も終わっていない -

そんな言葉が僕の耳に今も強く残る。

震災から11年、福島県にある浪江町、双葉町、大熊町、富岡町、南相馬市に行ってきた。訪れるのは今年で6回目になる。これらの街は東日本大地震以来、大なり小なり帰宅困難地域に指定されている。

僕が初めて福島の沿岸部に訪れたのは震災後5年目の2016年3月13日だった。

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アートは主観的である。

アートは主観的である。

先日、車を運転していた時にSpotifyからある曲が流れてきた。
イントロは日曜日の晴れた朝、窓を開けて聴きたくなるような心地良いメロディーから始まり、軽快なリズムが入ってくる。一瞬でいい曲だ、好きだなって思った。

その声は宇多田ヒカルだった。彼女の新しいアルバムの一曲「BADモード」

彼女の曲はいつの時代も色褪せることなく、常に時代を先駆けているように感じる。メロディーやリズムだけじゃなく、

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美しすぎる北アルプス・後編

美しすぎる北アルプス・後編

皆さんこんにちは!
先日お届けした、北アルプスにある唐松岳に登った前編の続きです。

まだ前編を読んでいない方はまずはこちらをご覧ください!

それでは後編をお楽しみください!

余談ですが、僕は何も最初から登山が好きだったわけではありません。むしろ、山なんか絶対に登りたくなかったんですよね。友人から誘われても食い気味に「いや行かない」と断っていたぐらいです笑 それがいつの間にかソロ登山をするくら

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なぜ白黒写真なのか?

なぜ白黒写真なのか?

皆さんこんにちは!

今日は白黒写真についてです。モノクロと白黒写真についての説明はここでは省略させて頂きます。こちらのサイトに書かれているものが分かりやすいので参照ください。

白黒写真ってなんかいいですよね。ありきたりな言葉で言えば、情緒がある。エモい。雰囲気がいい。味気がある。歴史を感じる。など色々と言い換えられると思います。
正直、写真を見て思う感想なんてなんだっていいんですよね。それが稚

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美しすぎる北アルプス・前編

美しすぎる北アルプス・前編

皆さんこんにちは!先日、北アルプスにある山、唐松岳に登ってきたのでその旅を写真と共に振り返りたいと思います。今まで気付いていなかったのですが、これだけ山に登っていてnoteに山の記事を書くのはこれが初めてでした。ヒーコさんに山の記事を寄稿させて頂いていたのでてっきり書いていたものと思っていました。

是非こちら記事もこの後に読んでみてください!

さて、今回は東京から長野県白馬の八方尾根スキー場ま

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何も考えない 「ただの写真」とは?

何も考えない 「ただの写真」とは?

皆さん、こんにちは!去年の秋頃からマンツーマンで何人かに写真を教えているのですが、その帰り道に行く方向も決めず、知らない道を気の向くまま散歩して写真を撮りながら帰りました。

スナップを撮るのがかなり久しぶりです。前回の記事でも少し触れましたが、ここ最近は仕事以外での写真をあまり撮っていません。仕事の写真はある意味においては自分の写真ではないので僕の感覚からすると写真を撮っていない感覚です。

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小浪次郎さんの写真展

小浪次郎さんの写真展

皆さんご無沙汰しております。
最後にノートを書いてからだいぶ時間が空いてしまいました。

もともと文章を書くことが苦手なので始めから予想していたことですが、少し空き過ぎてしまいましたね。

以前に比べて仕事以外で自分の写真を撮る時間がかなり減りました。それに伴って写真のことを考える時間が増えた気がします。ここ何ヶ月かあった出来事の中で様々なことを考えさせられ、自分の写真に疑問が湧いてきたことが大き

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