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わたしをとりまくひとびと

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わたしの周りにいる大切なひとたち。 彼ら・彼女らについて書いた記事を集めました。 みなさんとのつながりはわたしの財産です。
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#家族

結局、大事なのは人間関係。

結局、大事なのは人間関係。

新居に引越してきた。
私たちの住む家は大型分譲地の一角で、古い家と新しい家が混在している街にある。

わが家のご近所さんは、少し前に分譲地を買った方ばかりだ。引越ししたのだから早々にご挨拶したく、粗品を持って数軒のお宅のインターホンを押した。

この時点で、夫婦ともども緊張感MAXだった。どんな人が住んでいるんだろう、もしも相性の合わないお宅があっても、家を買ってしまったから逃げられないぞ……。

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「恵みの雨」を降らせたい(Day.12)

「恵みの雨」を降らせたい(Day.12)

今、親子3人川の字に並んだ布団のなかで、この記事を書いている。

今日は朝から神社さんへ行き、家内安全のご祈祷をしてから用を済ませに。大事な用だったので、無事に終わって安心した。その帰り道、通り雨が降って、晴れた空に虹がかかっていたのも縁起がよくて、よい。

前祝いということで、夕飯には焼き肉を食べた。じゅうじゅうと美味しそうな音を聴きながら、ビールを片手に、ここ10年のことを語り合う。

最初は

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オットと柔軟剤

オットと柔軟剤

夫とハグをすると、私の鼻づらは彼の胸元に押しつけられる。
そのときにいつも思うのが、「いー匂いだなー」ということ。

互いに仕事の日はすれ違いの生活で、朝はバタバタ、夜は寝落ちで、ろくに顔を見る時間もない。
もちろん、ハグなんてする時間も。

でも私にとっては、夫の胸に抱かれることが結構大切だったりする。
結婚するときには「あーこれで一生この場所(夫の胸のなか)にいられるのかー!シアワセ!」と思っ

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あなたと生きるということ。

あなたと生きるということ。

まもなく、2022年にも別れを告げる時期ですが、今年は何度「激動の1年だな〜!」と呟いたことでしょう。

その激動の1年にも終わりがみえてきて、最後の1ヶ月くらいはゆっくりすごせるなぁ…と思っていたところ、数日前に実家の母から連絡がありました。

「Sばあちゃんが今朝、亡くなりました」

Sばあちゃんは伯母(母の長兄の妻)の母で、最近退院して自宅に戻ってきたばかりでした。
週明けに葬儀を行うとのこ

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最初のたからものは、姪っ子。

最初のたからものは、姪っ子。

ある日、ネイリストさんにこんなことを言われました。

「舞さんって、もしかしてお姉ちゃん(長女)ですか?」

「そうです」

「妹さんとふたり姉妹?」

「はい」

「妹さんって、ぜんぜんタイプの違う人ですか?」

「えっすごい、なんでわかるの?」

「でも仲良いんじゃないですか?」

「すごく」

「やっぱり…。なんかお互いに尊敬し合ってそうですよね」

妹のことは以前こちらの記事で書いたのです

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じいちゃんのハンバーグ

じいちゃんのハンバーグ

父方の祖父はよく言えば破天荒、悪くいえばどうしようもない人で、父と伯母、そして祖母は昔からたくさん苦労したそうだ。

母が父と結婚してからは、母もその苦労を(大いに)背負っていた。

とにかく遊ぶことが好きで、マメ。
楽しくなるとどんどんお金を使ってしまうタイプだったそう。

確かに、若い頃の祖父の写真を見ると、かなりのイケメンだ。

りゅうとした眉の下には、とろんとした二重瞼。
祖父は昭和10年

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いとこのお姉ちゃんが嫌いだった。

いとこのお姉ちゃんが嫌いだった。

わたしには親族がとても多く、さらにそれぞれとの関係がかなり密接でした。

まさに”一家眷族”という言葉が当てはまるような関係性で、孫世代のわたしたち全員が大人になった今でも(そしてそれぞれが全国に散り散りになった今でも)、正月には親族のほぼ全員が一堂に会します。

子どもの頃、寝る間も惜しんで働いていた母に代わり、幼かったわたしの面倒をみてくれていたのが母の兄嫁(わたしにとっての伯母)でした。

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初めてわかった義母のこと

初めてわかった義母のこと

福岡に滞在して1週間余り、ついに千葉へ帰ってきました。

福岡はとてもいいところで(夫の実家がある福岡市内しか巡っていませんが)、食べ物はおいしい、すぐに山と海に行ける、ほどほどに都会でほどほどにのどか、そして何より住んでいる人がとっても優しい!という、人情に溢れた大好きな街。

夫と結婚してもうすぐ4年、夫の両親とは節目節目にお会いすることはあっても、行事の時にはなにかと慌しくて、ゆっくり一緒に

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お義父さんは一流シェフ。

お義父さんは一流シェフ。

先日義母のことを書いたので、今回は夫の父である義父について書いてみたいと思います。

▼義母について書いた記事はこちら▼

イタリア料理店のオーナーシェフ福岡市内にある小さなイタリアン・レストラン。
そこが義父の城です。

2人のシェフを雇って、メニューの考案と給仕は義父が担当しています。

富士山のお膝元で育った義父は、若い頃は製菓の勉強をし、東京都内でパティシエとして働いていました。

ある日

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