初めてわかった義母のこと
福岡に滞在して1週間余り、ついに千葉へ帰ってきました。
福岡はとてもいいところで(夫の実家がある福岡市内しか巡っていませんが)、食べ物はおいしい、すぐに山と海に行ける、ほどほどに都会でほどほどにのどか、そして何より住んでいる人がとっても優しい!という、人情に溢れた大好きな街。
夫と結婚してもうすぐ4年、夫の両親とは節目節目にお会いすることはあっても、行事の時にはなにかと慌しくて、ゆっくり一緒に過ごすことができていませんでした。
ところが今回、思いがけない長期間の滞在で、福岡ののびやかな雰囲気の中で過ごせたことは勿論、義両親と長い時間を一緒に過ごせたことが本当によかったです。
特に今回は、義母の本当の人となりがわかったような気がしました。
厳しくきちんとした人
わたしが義母に初めて会ったのは、大学の卒業式の前日でした。
当時、夫とお付き合いを初めたばかりでしたが、わざわざ福岡からいらっしゃるということで、3人で食事をすることになったのです。
義母はものすごく目力のある人で、若い時の写真を見るとエキゾチックな美女です。
彼女の趣味は寺社仏閣巡りや美術館巡り(ここは、わたしと趣味が同じ!)、そして昔からジャニーズのファンで、いくつものグループのファンクラブに入っています(これは、わたしと全然違います)。
そんな感じの人なのですが、最初に会ったときは…とても真面目で厳しそうな人なのかな?と思っていました。
なにしろ、こういう夫を育てた人なので、ものすごくきちんとした人なのかと思ったのです。
結婚し、事あるごとに「決まりに則って〜」「伝統が…」と口にする義母のことを「きちんとした人だな」と尊敬する反面、「本当はどういう人なんだろう?」と、考え込んでしまうこともありました。
一緒に生活してみたら
今回、義両親と初めて一緒に生活しました。
すると、今まで見えてこなかった彼らの人となりがだんだん見えてきたのです。
まず、【義母はきちんとしている人だ】という思い込み。
勿論、きちんとした人だったのですが、考えてたように神経質な人ではなく、かなり大らかな人だったのです。
わたしは今まで、電話やLINEで義母とやりとりをしている時に「お義母さんは本当はどう思ってるんだろ?」「この発言の真意は一体なに?」と思うことが多かったのです。
その度に悩んでいたのですが、今回わかりました。
義母は深い意味を持って発言しているのではなく、ただ思いついたことを何の気なしに言っているだけなんです。
外見がすごく真面目そうだから、性格もすごく真面目で堅苦しい人なのかと思いきや…実はおおらかで細かいことを気にしない性格だったのでした(笑)
それがわかってからは、義母とのやりとりがものすごく楽になりました。
その他にも、
・義母の手料理がとってもおいしいこと
・夫にはもちろん、嫁であるわたし、孫である息子に対してもたくさんの愛情を注いでくれていること(そしていつも気を配ってくれること)
・本が好きで、わたしが興味を持った本を譲ってくれたこと
・時勢の話など深い話題で語り合えること
など、たくさんの義母の愛情に触れることが出来、彼女の人となりを理解できた気がしました。
嬉しい誤算
自宅に帰る日が近づき、お世話になった義母に何かプレゼントしたいな、と考えていました。
そこで、義母が愛飲しているハーブティーのお店に行ったのです。
そのお店のハーブティーは、息子を産んだ時に義母からプレゼントしてもらったものでした。
それがとても嬉しかったので、同じお店でプレゼントを買おうと思ったのです。
(このお店は九州地方にしかないようです)
店員さんに相談しながらあれこれ考え、悩んだ末、普段はあまり飲まないだろうな〜と思う和紅茶を買いました。
最後の日の晩ご飯、義母にプレゼントを渡そうと思っていると、なんと彼女が「〇〇ちゃん(わたし)にプレゼントがあるの」と言って、同じ店のハーブティーをプレゼントしてくれたんです!!
なんて嬉しい偶然。
お互いに想い合えていたのかな…と、嬉しくなりました。
終わりに
結婚によって、自分と相手以外にも新しい家族ができるというのは不思議なものです。
わたしたち夫婦は、普段お互いの実家から離れたところで暮らしているので、こうやって義両親のことをじっくり知る機会がなかなかありませんでした。
そういった意味でも、今回の休息はわたしたち家族にとってすごく意味のあることだった、必要なことだったんだな…としみじみ感じました。
すべての物事には意味がある、そういうふうにできている、と、またひとつ悟りがひらけたのでした。
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