てんいす

毎週月曜に思ったことを出してゆく生き物だったもの ―― 現在休眠中

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毎週月曜に思ったことを出してゆく生き物だったもの ―― 現在休眠中

記事一覧

「おやすみ」すらも僕が決めるから

 その時々の思いをとにかく外へと表してみよう ―― ちょうど一年前。そう決めて、ここへと書き始めたのだった。  外的な成功云々ではない。その行為によってこの内から…

てんいす
4か月前
1

互いに「全部」と言ったのだもの

 最近のあなたは一体何をやっているのかしら?  おはなしとしては理解できる。  心といえば聞こえはいいけれど、本音の純度が高まれば、時としてとても生臭いもの。 …

てんいす
4か月前

ひとつの星を終えるとき

 僕は僕自身の手で、幼い心を崩さなければならない。  そう教えてくれたものがある。  昔の心が崩壊すれば、留まる言葉の反転は起こるよ。  崩壊とは、消えてなくなる…

てんいす
4か月前

気持ちというより これは気分だ

 お遊びをやることと、遊びごとを本気でやることとは異なるから ―― そこがどうも難しいね。  という、今日はもうそれくらいしかないんだ。  毎週書き続けることに何…

てんいす
5か月前

君へ名前を与えたい

 この心の、ただ鬱々とした混沌さへ名前を与えたい。  一年半ほど前だったろうか。名付けることの大切さ、というものを教わったことがある。  それがようやくわかり始…

てんいす
5か月前

君と僕

 嫌いだと意識しながら、その奥では心がべったりとくっついてしまっていたんだ。  心と僕との乖離。僕を離れた心が向こうとくっついていた、ということ。  それで、嫌…

てんいす
5か月前
1

内の世間がようやく視え始めた

 世間というのはこの心の内に巣食う感じ方のことである。  そう言葉ではっきりと分かったのは、今年に入ってからだったかもしれない。  それからいくらかが経って、この…

てんいす
5か月前

優しさを求めているのだと仮定して――

 僕は優しさを求めているのだろうか。  ふと思ったことだ。  それは「〇〇さん優しい ~!」という形式的な誉め言葉ではなく、かといって神の愛とか仏の慈悲といった理…

てんいす
6か月前

一人の君に許される

 あの人に僕の全てを許してもらおう。  そう決めた。  神様に許してほしいのではない。  一人のあの人に許してもらう。  社会的な ―― 謝ったから許すとか、優しく…

てんいす
6か月前

意識の働かせ方を得る

 物語ることと、自身を表さんとすることとの異なり。  先週はそんな話をしたのだった。  その異なりの定義がわかったのではないけれど、今の僕に必要なものはわかって…

てんいす
6か月前
2

創ること 表すこと

 僕もそれなりに、創作というものには手を付けたことがあって …… どうにも続かないな、ということの要因は色々にあるはずで、世に言うモチベーションの問題だけではない…

てんいす
6か月前
1

気分をつかみ取る

 自分自身の気分なんだな。  世の中では、何が正しいとかどういう生き方が云々とか、色々に言っている。  しかし自分の生き方とは、その時々の自分自身の気分をつかみ…

てんいす
7か月前
1

てのひら

 交わるという強度がとても激しいもので、手をつなぐというささやかな力強さがかすんでしまう。  それで、交わることばかりを求めてしまうのだ。  この心に君を欲した…

てんいす
7か月前

依存という一事について思い考えていたらどうにも長くなった

 依存、という言葉があって ―― それが良いのとか悪いのとかに色々言うけれど、一体それはなんなのだろう。  依存はやめて自立しなくちゃあいけないんだ、という言い方…

てんいす
7か月前

想うというもの

 僕は互いを想い合いたい。  想うとは、ジャンルとしての恋愛ではなく、テクニックとしての傾聴でもない。  互いに今まで生き抜いてきたでしょう、ということ。  僕…

てんいす
7か月前
1

おはよう

 僕にとって、外の世界とは鬱陶しくてたまらないものだったんだ。  生まれた時からそうだったのではない。  それなりの経験というものはあったわけで …… いや、今回…

てんいす
7か月前
2
「おやすみ」すらも僕が決めるから

「おやすみ」すらも僕が決めるから

 その時々の思いをとにかく外へと表してみよう ―― ちょうど一年前。そう決めて、ここへと書き始めたのだった。
 外的な成功云々ではない。その行為によってこの内から何が昇ってくるのだろう、という自らの実感のこと。

 一年前、確かに僕はそう思った。

 そして今。何がしたいのかわからなくなってきている。
 いや、わからないこと自体は大した問題ではない。わからないままに進む、暗中模索も一つのやり方では

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互いに「全部」と言ったのだもの

互いに「全部」と言ったのだもの

 最近のあなたは一体何をやっているのかしら?

 おはなしとしては理解できる。
 心といえば聞こえはいいけれど、本音の純度が高まれば、時としてとても生臭いもの。

 わかっているの?
 それを全部観てくれって、あなたそう言ったのよ。

 全て見られるということは、崇拝から憎悪までの全てを思われ得るということ。
 まさか …… 心と言いさえすれば、手放しで喜ばれるとは思っていなかったのでしょうね。

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ひとつの星を終えるとき

ひとつの星を終えるとき

 僕は僕自身の手で、幼い心を崩さなければならない。
 そう教えてくれたものがある。

 昔の心が崩壊すれば、留まる言葉の反転は起こるよ。
 崩壊とは、消えてなくなることではない。

 一つの恒星が崩壊し、その内部で造られた原子一つひとつが集まって、また新たな星々が生まれる ―― この宇宙とは、その様にして続いてきた。

 であるならば、旧い心の崩壊とは、新たなものを生み出すことなの。
 悲しむべき

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気持ちというより これは気分だ

気持ちというより これは気分だ

 お遊びをやることと、遊びごとを本気でやることとは異なるから ―― そこがどうも難しいね。

 という、今日はもうそれくらいしかないんだ。

 毎週書き続けることに何か生じるはずだと、そう決めてnoteを始めた以上、何かしら書かなくてはならなくて。
 それで時折困ってしまう。

 書くことが無い、という意味ではない。
 むしろ逆で、あまりにも身の丈に合わないでかい口をたたこうと思えば、それくらいの

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君へ名前を与えたい

君へ名前を与えたい

 この心の、ただ鬱々とした混沌さへ名前を与えたい。

 一年半ほど前だったろうか。名付けることの大切さ、というものを教わったことがある。
 それがようやくわかり始めた。

 相手と付き合ってゆくために必要な、知ろうとすることそのものだったのだ。そして、それぞれを形容するのに相応しい言葉 ―― それが、かつて聞いた名付けるということ。
 そうできれば、付き合い方だって見えてくる。

 心を物と勘違い

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君と僕

君と僕

 嫌いだと意識しながら、その奥では心がべったりとくっついてしまっていたんだ。

 心と僕との乖離。僕を離れた心が向こうとくっついていた、ということ。
 それで、嫌だと意識したものですら、心が離れられなかったのである。

 それは、心が悪かったという意味ではない。
 その心を遠ざけていたのは僕だ。
 僕へと近付けなかったこの心は、別なる拠り所を求めるしかなかった。
 ここに、心と意識との乖離が起こっ

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内の世間がようやく視え始めた

内の世間がようやく視え始めた

 世間というのはこの心の内に巣食う感じ方のことである。
 そう言葉ではっきりと分かったのは、今年に入ってからだったかもしれない。
 それからいくらかが経って、この内にこびりつく世間なる感触を、僕はようやく意識上に覚えることができるようになり始めた。

 僕を捕らえ、何となくの全体性へ引き戻そうとするそれ。
 全体性へと戻らない僕をなじり、否定しようとする。
 僕が僕たろうと意識した時、世間が明確に

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優しさを求めているのだと仮定して――

優しさを求めているのだと仮定して――

 僕は優しさを求めているのだろうか。
 ふと思ったことだ。

 それは「〇〇さん優しい ~!」という形式的な誉め言葉ではなく、かといって神の愛とか仏の慈悲といった理想でもない。「こうしてほしい」という希求でなければ、「こういう場面ではこうすればいい」という方法論では有り得ない。

 探し求めているものは、僕なりの優しさと呼べる何らか。

 そうと仮定して ―― だとすれば、それはとても寂しいことだ

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一人の君に許される

一人の君に許される

 あの人に僕の全てを許してもらおう。

 そう決めた。

 神様に許してほしいのではない。
 一人のあの人に許してもらう。
 社会的な ―― 謝ったから許すとか、優しくしてくれたから許すとか、許してくれたから許すとか ―― そういった許しではない。
 ただ、僕というそのものを許される。

 そう決めた時、戸惑い抵抗しているのは僕の側である、ということに気付いたのだ。

 本当に、何もしないままでい

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意識の働かせ方を得る

意識の働かせ方を得る

 物語ることと、自身を表さんとすることとの異なり。
 先週はそんな話をしたのだった。

 その異なりの定義がわかったのではないけれど、今の僕に必要なものはわかってきた。
 この意識の働かせ方を強化する必要があるのだ。

 意識の強化、ではない。
 この意識とは、既に充分強く在る。これ以上意識そのものを強化することは、独りよがりとかエゴイズムという道しか開かない。
 この世界に自分一人しかいないので

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創ること 表すこと

創ること 表すこと

 僕もそれなりに、創作というものには手を付けたことがあって …… どうにも続かないな、ということの要因は色々にあるはずで、世に言うモチベーションの問題だけではないだろう。

 自分の場合、書(描)くという行為自体に問題があるのではない。
 ここへこうして書き表すことは、まだ一年と経っていないけれど、個人的な日記というのはもう五年半も毎日続いている。
 なら、その日記くらいの感じで毎日少しずつ創って

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気分をつかみ取る

気分をつかみ取る

 自分自身の気分なんだな。

 世の中では、何が正しいとかどういう生き方が云々とか、色々に言っている。
 しかし自分の生き方とは、その時々の自分自身の気分をつかみ取ってゆけるかという、そこの所にしかないものではあるまいか。

 個人の自由にさせてしまうと自分勝手になる、と言う人々もいるだろう。
 しかし、他を害する勝手さとは、全体のルールを外れる中にある。
 社会のルールを保ちつつ、個人の自由に振

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てのひら

てのひら

 交わるという強度がとても激しいもので、手をつなぐというささやかな力強さがかすんでしまう。
 それで、交わることばかりを求めてしまうのだ。

 この心に君を欲した時、最初に求めたものとは、そのような交わりではなかったはずだ。
 それがいつしか、激しいものでなければ収まりがつかなくなっている。

 どうすれば、あの日のささやかさへと立ち返ることができるのか?

 それは、過去へ戻りたいということでは

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依存という一事について思い考えていたらどうにも長くなった

依存という一事について思い考えていたらどうにも長くなった

 依存、という言葉があって ―― それが良いのとか悪いのとかに色々言うけれど、一体それはなんなのだろう。
 依存はやめて自立しなくちゃあいけないんだ、という言い方は理解できるし、いやいや様々な人に寄りかかって生きているのが人間なんですよ、という言い方もわかる。
 わかりはするけれど …… それでいて、彼らの言い方に僕がどうも納得できないでいたのは、それらは皆表面的なことを語っているのではないか、と

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想うというもの

想うというもの

 僕は互いを想い合いたい。

 想うとは、ジャンルとしての恋愛ではなく、テクニックとしての傾聴でもない。
 互いに今まで生き抜いてきたでしょう、ということ。

 僕という人間に、生まれた所があって、育った場所があって、人も物も様々があって ―― 好む好まざるとに関わらず、それら全てが僕を形成したはずだ。
 今僕のどこまでが生まれ持った性質で、どこからが育ってきた環境という要因であるのか。あるいは、

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おはよう

おはよう

 僕にとって、外の世界とは鬱陶しくてたまらないものだったんだ。

 生まれた時からそうだったのではない。
 それなりの経験というものはあったわけで …… いや、今回その話は置いておこう。
 なんにせよ、子供の頃から外の世界というそのものが嫌だったんだな、ということ。

 自分を主張できないということ ―― どうしてこんなにも駄目だろうと、ずっと不思議に思っていた。
 世の一般論に訊けば、嫌われたく

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