創ること 表すこと
僕もそれなりに、創作というものには手を付けたことがあって …… どうにも続かないな、ということの要因は色々にあるはずで、世に言うモチベーションの問題だけではないだろう。
自分の場合、書(描)くという行為自体に問題があるのではない。
ここへこうして書き表すことは、まだ一年と経っていないけれど、個人的な日記というのはもう五年半も毎日続いている。
なら、その日記くらいの感じで毎日少しずつ創ってゆけないの?というと、途端に駄目になってしまう。
物語ることと、自分自身を表さんとすることには、何やら異なりがあるだろう。
異なりといっても「ここからはこっち」という区切りを設けることではなくて、「どちらか寄り」といったグラデーションの変化だろうけれど。
その異なりを、残念ながら今はまだ、具体的な言葉で説明することは出来ない。
少なくとも「僕は物語ることが下手だな」という、その所は認めねばなるまい。
上手下手とは、手法の問題ではない。
この様に描写すればこう印象され得る、といった技術論としては、わからないでもないつもりで …… あるいは手法とか技術としてのみ捉えてしまって、感情的に表せない所に、僕の要因の一つがあるのかもしれない。
この心に、どうしても表出のできないものがあるはずだ。
それは気持ちだ、と言いたいところだけれど、気持ちが丸ごと表へ出せない、というほどに不器用でもないつもりではある。
気持ちという領域の内の、何らか。
僕は一体、何を表すことを恐れ、隠し続けているのだろう?
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