三浦一平

米国CTI認定プロフェッショナル・コーアクティブ・ コーチ / HSP(繊細さん)の…

三浦一平

米国CTI認定プロフェッショナル・コーアクティブ・ コーチ / HSP(繊細さん)の特性を活かして40歳からコーチングを学んでキャリアチェンジ

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記事一覧

コーチ達は、何故、大規模に協力し合えないのか?

友達に言われました。 「うまく言葉にできなくても、その時、あなたが感じたことにきっと間違いはないと思います。 うまく伝わったら気持ちいいかもしれないけれど、 今…

三浦一平
1日前
6

「死生観を対話するワークショップ」〜日本古来の死生観を体感することで見えてくる本当に大切にしたい今〜

こんにちは!プロフェッショナル・コーアクティブ・コーチの三浦一平です。今日は、今度主催する「死生観のワークショップ」についてご紹介します! はじめに 現代日本社…

三浦一平
3週間前
27

「みんなちがって、みんないい?」日本企業の多様性の誤解と本質を考える。

はじめに 日本企業における「多様性」という言葉は、近年、ますます重要性を増しています。その中で、「みんなちがって、みんないい」というフレーズは、多様性とインクル…

三浦一平
1か月前
35

成人発達理論〜発達段階を上げるため、という方針を掲げてはいけない理由とは?〜

成人発達理論は、人の内面が、生涯を通じてどのように成長し、変化するかを探求する学問分野です。 しかし、この理論を「発達を上げる」という目的で扱うことには大きな誤…

三浦一平
1か月前
8

エンゲージメント向上に必要な対話スキルの中で、もっとも日本組織に足りないスキルをChatGPTに聞いてみた

現代の日本社会や資本主義社会において特に足りないとされる対話スキルは、「アクティブリスニング(能動的聴取)」です。 アクティブリスニングとは、話し手の言葉だけで…

三浦一平
1か月前
8

風の時代〜物質的豊かさを重視する時代と精神的豊かさを重視する時代の決定的な違いとは?

◎イントロダクション 近年、私たちの社会は大きな転換期を迎えています。長きにわたる物質的豊かさの追求から、より精神的な充足感や幸福感を重視する方向へと価値観がシ…

三浦一平
1か月前
12

自分の声を聴く: Co-Activeコーチングの力

私たちの日常は、忙しさに追われ、他人の意見や社会的な期待に左右されがちです。その中で、「自分の声」を聴くことの重要性はしばしば見過ごされます。自分自身の内なる声…

三浦一平
1か月前
10

自己紹介

三浦 一平 (みうら いっぺい) プロフェッショナルコーチCPCC(米国CTI認定) Engagement Run!講師(株式会社アトラエ) https://get.wevox.io/engagement_run 1979…

三浦一平
4か月前
21

まだ形になっていない思考のメモ書き【10月】

世間一般の成功や幸せを追い求めている時、 「夢に向かって頑張っている」 ような錯覚に囚われるが、 僕の場合は、その夢からはずれたら生きていけないという恐れや不安…

三浦一平
5か月前
11

【かつて、YeLLの世界観に共鳴して集まった仲間は、今もそれぞれの場所で世界観を広げている。】

4年ほど前に、YeLLという会社で変わった働き方をしていました。 "「社員」ではないけど、YeLLのビジョンやサービスに共感していて、成果物ありきのいわゆる「外注」という…

三浦一平
6か月前
10

【組織を良くしたいと、実践している人たちの知見や経験を掛け算にできるようなコミュニティをつくりませんか?】

「どうすれば組織の中で、より活き活きと働くことができるのか?」 を探求しあうとき、対話はとても大切な要素になってきますが、その、対話にまつわる知恵や学びは、たく…

三浦一平
6か月前
8

まだ形になっていない思考のメモ書き【8月】

コーチングを学びたいのに、資金面で学べない人、本当にたくさんいる。 そしてコーチングを学んだのに、クライアントが見つからないという人も、本当にたくさんいる。 コ…

三浦一平
8か月前
16

日本の伝統芸能の「能」を学び、死生観を探求して、たどり着いた言葉

老いや死に対する敬意を、頭では理解しているつもりだけど、心からは、そう思えていない自分を責める気持ちがありました。 「日本にかつてあった死生観や美意識に、能を通…

三浦一平
9か月前
21

まだ形になっていない思考のメモ書き 7月

" 世阿弥の偉さは、たとえば仏教を理解したことではなく、仏の教えの中に、自分の芸が自ずと合致することに気がつくとともに、それを方便として用いたこと。" 白州正子『…

三浦一平
9か月前
10

【緩募】対話×ワークショップに興味のある人

対話×ワークショップに興味のある人で、 (お仕事としてやってるかどうかは、問いません) 主にオンライン、ときどき対面で、 お互いが妄想したワークショップのフィード…

三浦一平
9か月前
9

書評「隣の女」by 向田邦子

向田邦子の短編集「隣の女」。 2日に一編ずつ読んで10日間。 至福の5編でした。 勝ち組、負け組という言葉が、頻繁に使われるようになってからだいぶ経ちます。 僕…

三浦一平
9か月前
12
コーチ達は、何故、大規模に協力し合えないのか?

コーチ達は、何故、大規模に協力し合えないのか?

友達に言われました。

「うまく言葉にできなくても、その時、あなたが感じたことにきっと間違いはないと思います。

うまく伝わったら気持ちいいかもしれないけれど、

今日の夕日が言葉で表せないくらい綺麗なように、僕らの心も言い表せないけれど確かなものだという具合に。 」



お互いを活かしあえるコーチングスキルがあるのにも関わらず、資格取得中の人も合わせれば、数万人はいるはずのコーチ達が、何故、

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「死生観を対話するワークショップ」〜日本古来の死生観を体感することで見えてくる本当に大切にしたい今〜

「死生観を対話するワークショップ」〜日本古来の死生観を体感することで見えてくる本当に大切にしたい今〜

こんにちは!プロフェッショナル・コーアクティブ・コーチの三浦一平です。今日は、今度主催する「死生観のワークショップ」についてご紹介します!

はじめに

現代日本社会において、「死」と「老い」はしばしばタブー視され、多くの人々の心の中に不安や恐れを植え付けています。

日々の生活の中で、これらのテーマに直面することは避けられないものの、社会全体として、これらについてオープンに話し合う文化はまだ十分

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「みんなちがって、みんないい?」日本企業の多様性の誤解と本質を考える。

「みんなちがって、みんないい?」日本企業の多様性の誤解と本質を考える。

はじめに

日本企業における「多様性」という言葉は、近年、ますます重要性を増しています。その中で、「みんなちがって、みんないい」というフレーズは、多様性とインクルージョンを象徴するキャッチフレーズとして広く受け入れられてきました。

多様性の誤解について

「みんなちがって、みんないい」という言葉の背後にある意図は、多様性を肯定的に捉え、それぞれの個性や能力がチームや組織にとって価値あるものである

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成人発達理論〜発達段階を上げるため、という方針を掲げてはいけない理由とは?〜

成人発達理論〜発達段階を上げるため、という方針を掲げてはいけない理由とは?〜

成人発達理論は、人の内面が、生涯を通じてどのように成長し、変化するかを探求する学問分野です。

しかし、この理論を「発達を上げる」という目的で扱うことには大きな誤解があります。

今回は、なぜそのようなアプローチが問題なのか、僕自身が、かつて陥った罠からの学びを書いてみました。

「各段階をやりきることの大切さ」など、他にも視点はあると思いますが、ひとつの視点として、ご参考になりましたら幸いです。

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エンゲージメント向上に必要な対話スキルの中で、もっとも日本組織に足りないスキルをChatGPTに聞いてみた

エンゲージメント向上に必要な対話スキルの中で、もっとも日本組織に足りないスキルをChatGPTに聞いてみた

現代の日本社会や資本主義社会において特に足りないとされる対話スキルは、「アクティブリスニング(能動的聴取)」です。

アクティブリスニングとは、話し手の言葉だけでなく、その背景にある感情や意図も理解しようとする深い聴き方を指します。

このスキルは、人間関係を深め、コミュニケーションを改善する上で極めて重要ですが、忙しい日々の中で十分に実践されているとは言い難い状況があります。

◎アクティブリス

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風の時代〜物質的豊かさを重視する時代と精神的豊かさを重視する時代の決定的な違いとは?

風の時代〜物質的豊かさを重視する時代と精神的豊かさを重視する時代の決定的な違いとは?

◎イントロダクション

近年、私たちの社会は大きな転換期を迎えています。長きにわたる物質的豊かさの追求から、より精神的な充足感や幸福感を重視する方向へと価値観がシフトしています。この「風の時代」とも呼ばれる過渡期において、個人や組織はどのように変容し、新たな価値を創造していくべきでしょうか。

物質的な豊かさを重視する時代と精神的な豊かさを重視する現在との決定的な違いは、成功や幸福の定義にあると言

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自分の声を聴く: Co-Activeコーチングの力

自分の声を聴く: Co-Activeコーチングの力

私たちの日常は、忙しさに追われ、他人の意見や社会的な期待に左右されがちです。その中で、「自分の声」を聴くことの重要性はしばしば見過ごされます。自分自身の内なる声に耳を傾け、真の願いや価値観に基づいた人生を送ることは、充実した生活への鍵です。この過程で、Co-Activeコーチングは強力なツールとなり得ます。

Co-Activeコーチングとは?

Co-Activeコーチングは、コーチとクライアン

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自己紹介

自己紹介


三浦 一平 (みうら いっぺい)
プロフェッショナルコーチCPCC(米国CTI認定)
Engagement Run!講師(株式会社アトラエ)
https://get.wevox.io/engagement_run

1979年、秋田県生まれ
早稲田大学 商学部卒

2002年、製薬会社に入社。MRとして病院や薬局で勉強会を提供(3年)公認会計士の資格取得にチャレンジするために退職し、合計3回資格

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まだ形になっていない思考のメモ書き【10月】

世間一般の成功や幸せを追い求めている時、

「夢に向かって頑張っている」

ような錯覚に囚われるが、

僕の場合は、その夢からはずれたら生きていけないという恐れや不安が根っこにあった。

そのことに気付いてから、世間一般の成功や幸せとは違う成功や幸せを感じている、願っている自分を認め始めた。



尊敬する人や、好きな人とケアし合うことで、傷は癒え、勇気が湧いてくる。

その上で、

許せない人

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【かつて、YeLLの世界観に共鳴して集まった仲間は、今もそれぞれの場所で世界観を広げている。】

【かつて、YeLLの世界観に共鳴して集まった仲間は、今もそれぞれの場所で世界観を広げている。】

4年ほど前に、YeLLという会社で変わった働き方をしていました。

"「社員」ではないけど、YeLLのビジョンやサービスに共感していて、成果物ありきのいわゆる「外注」という契約形態とも少し違う。" https://note.com/enflow/n/n3113ffa66b0e

そんな、"Penguin(ペンギン)"という働き方で4ヶ月程、ミーティングに参加したり、イベントのお手伝いなどをしており

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【組織を良くしたいと、実践している人たちの知見や経験を掛け算にできるようなコミュニティをつくりませんか?】

【組織を良くしたいと、実践している人たちの知見や経験を掛け算にできるようなコミュニティをつくりませんか?】

「どうすれば組織の中で、より活き活きと働くことができるのか?」

を探求しあうとき、対話はとても大切な要素になってきますが、その、対話にまつわる知恵や学びは、たくさんあります。

対話手法の一つであるコーチングだけでも、たくさんの流派があり、同じ組織の中にも、コーチング、ファシリテーション、チームビルディングなど、様々な対話的学びをしている方が増えてきました。

素敵な流れです。

一方で、これら

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まだ形になっていない思考のメモ書き【8月】

コーチングを学びたいのに、資金面で学べない人、本当にたくさんいる。

そしてコーチングを学んだのに、クライアントが見つからないという人も、本当にたくさんいる。

コーチングを学ぶ場の多くは、プロコーチを養成するところ。

プロ野球選手だけで野球をやっていても、観客は集まらない。

学生野球や、草野球など、野球をプレイする楽しみを知っている人が多くいるから、プロ野球選手の凄さがわかったり、観戦がより

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日本の伝統芸能の「能」を学び、死生観を探求して、たどり着いた言葉

日本の伝統芸能の「能」を学び、死生観を探求して、たどり着いた言葉

老いや死に対する敬意を、頭では理解しているつもりだけど、心からは、そう思えていない自分を責める気持ちがありました。

「日本にかつてあった死生観や美意識に、能を通じて触れることで、何かヒントが得られるのではないか?」

それが、この半年間、「ゆっくり、いそげ」の影山さんが開いてくださった、伝統芸能カレッジ「能の扉」を受けたきっかけです。 以下、いくつかの日記を振り返ります。



若さや華やかさ

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まだ形になっていない思考のメモ書き 7月

" 世阿弥の偉さは、たとえば仏教を理解したことではなく、仏の教えの中に、自分の芸が自ずと合致することに気がつくとともに、それを方便として用いたこと。"

白州正子『世阿弥』より



自分の在りたい姿がぼんやり見えてくると、

その姿に反するような出来事や、障壁となるような出来事に違和感を感じる。

その違和感を探求していくことで、ぼんやりしていた在りたい姿の輪郭が少しずつハッキリしていっている

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【緩募】対話×ワークショップに興味のある人

【緩募】対話×ワークショップに興味のある人

対話×ワークショップに興味のある人で、
(お仕事としてやってるかどうかは、問いません)

主にオンライン、ときどき対面で、

お互いが妄想したワークショップのフィードバックをしあったり、アイディアを出し合ったりしたり、情報交換したりしたい仲間を募集しています🍀

今のところ、僕が1番興味あるのは、対話のワークショップに日本の伝統文化の要素を取り入れられないかな?

ということなのですが、伝統文化

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書評「隣の女」by 向田邦子

書評「隣の女」by 向田邦子

向田邦子の短編集「隣の女」。
2日に一編ずつ読んで10日間。

至福の5編でした。

勝ち組、負け組という言葉が、頻繁に使われるようになってからだいぶ経ちます。

僕自身も勝ち組になるためというよりは、負け組にならないために本を読んでいた時期がありました。

当時、読んだ本は投資の本や会計の本、自己啓発の本などのいわゆる実用書がほとんど。

その後、人生の荒波で溺れかけたりなんだりしたお陰で、ふた

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