まだ形になっていない思考のメモ書き 7月

" 世阿弥の偉さは、たとえば仏教を理解したことではなく、仏の教えの中に、自分の芸が自ずと合致することに気がつくとともに、それを方便として用いたこと。"

白州正子『世阿弥』より

自分の在りたい姿がぼんやり見えてくると、

その姿に反するような出来事や、障壁となるような出来事に違和感を感じる。

その違和感を探求していくことで、ぼんやりしていた在りたい姿の輪郭が少しずつハッキリしていっている。

今日は、午後から「君たちはどう生きるか」。

見る前に緊張して、ソワソワ落ち着かないので、

「え?こんな値段で!?」

みたいな嘘くさいテレフォンショッピングの番組みて、心を落ち着かせている。

「君たちはどう生きるか」鑑賞。

夢のような時間だった。

みんなが主人公になって欲しいと願っているか、

主催者サイドだけが主人公になればいいと思っているか。

どれだけ謙虚に振舞ったとしても、ほとんどの場合、無意識の意図は、後者になっている。

自問自答していきたい。

"落語は英雄譚じゃない。

見栄っ張り、呑気や助平にお調子者。

完璧に成れない普通の人間の失敗を語る芸。

それ故に

弱さもまた、武器になり得る。

弱くてもいい。

それもまた、人としての味だ。"

~あかね噺より~

川沿いで夕涼み。

周りには、花火大会に向かう人たちがガヤガヤと。

一番好きな風景。

また、日本で味わえる日がきて、良かった。

"憧れや

強さを追いかけているうちは

その深奥にたどりつけない。"

~あかね噺より~

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