三浦一平

米国CTI認定プロフェッショナル・コーアクティブ・ コーチ / HSP(繊細さん)の…

三浦一平

米国CTI認定プロフェッショナル・コーアクティブ・ コーチ / HSP(繊細さん)の特性を活かして40歳からコーチングを学んでキャリアチェンジ

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  • 「聴く」をめぐる冒険

    コーチングを受け、コーチングを学び、コーチングを仕事にするまでの体験記です。

  • エンゲージメント・ストーリー

    ブラック企業3年、外資系企業12年、介護ベンチャー企業1年、ヘルスケアベンチャー企業1年+コーチング複業3年の経験から心理的安全性についてのストーリーをまとめています。

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    • 1本

    VRコーチングラボでの研究をシェアします!

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    妄想から湧き出た作り話です。

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「死生観を対話するワークショップ」〜日本古来の死生観を体感することで見えてくる本当に大切にしたい今〜

こんにちは!プロフェッショナル・コーアクティブ・コーチの三浦一平です。今日は、今度主催する「死生観のワークショップ」についてご紹介します! はじめに 現代日本社会において、「死」と「老い」はしばしばタブー視され、多くの人々の心の中に不安や恐れを植え付けています。 日々の生活の中で、これらのテーマに直面することは避けられないものの、社会全体として、これらについてオープンに話し合う文化はまだ十分には育っていません。 この分断が、先行きへの漠然とした不安を育む一因となってい

    • 「みんなちがって、みんないい?」日本企業の多様性の誤解と本質を考える。

      はじめに 日本企業における「多様性」という言葉は、近年、ますます重要性を増しています。その中で、「みんなちがって、みんないい」というフレーズは、多様性とインクルージョンを象徴するキャッチフレーズとして広く受け入れられてきました。 多様性の誤解について 「みんなちがって、みんないい」という言葉の背後にある意図は、多様性を肯定的に捉え、それぞれの個性や能力がチームや組織にとって価値あるものであることを認識することにあります。 しかし、日本企業の中には、この言葉を誤解し、「

      • 成人発達理論〜発達段階を上げるため、という方針を掲げてはいけない理由とは?〜

        成人発達理論は、人の内面が、生涯を通じてどのように成長し、変化するかを探求する学問分野です。 しかし、この理論を「発達を上げる」という目的で扱うことには大きな誤解があります。 今回は、なぜそのようなアプローチが問題なのか、僕自身が、かつて陥った罠からの学びを書いてみました。 「各段階をやりきることの大切さ」など、他にも視点はあると思いますが、ひとつの視点として、ご参考になりましたら幸いです。 ◎発達を「上げる」アプローチの問題点 1. 個々人の発達段階の多様性の無視

        • エンゲージメント向上に必要な対話スキルの中で、もっとも日本組織に足りないスキルをChatGPTに聞いてみた

          現代の日本社会や資本主義社会において特に足りないとされる対話スキルは、「アクティブリスニング(能動的聴取)」です。 アクティブリスニングとは、話し手の言葉だけでなく、その背景にある感情や意図も理解しようとする深い聴き方を指します。 このスキルは、人間関係を深め、コミュニケーションを改善する上で極めて重要ですが、忙しい日々の中で十分に実践されているとは言い難い状況があります。 ◎アクティブリスニングが足りない理由 1. **高速化と効率重視の文化**: 現代社会は情報

        「死生観を対話するワークショップ」〜日本古来の死生観を体感することで見えてくる本当に大切にしたい今〜

        • 「みんなちがって、みんないい?」日本企業の多様性の誤解と本質を考える。

        • 成人発達理論〜発達段階を上げるため、という方針を掲げてはいけない理由とは?〜

        • エンゲージメント向上に必要な対話スキルの中で、もっとも日本組織に足りないスキルをChatGPTに聞いてみた

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        記事

          風の時代〜物質的豊かさを重視する時代と精神的豊かさを重視する時代の決定的な違いとは?

          ◎イントロダクション 近年、私たちの社会は大きな転換期を迎えています。長きにわたる物質的豊かさの追求から、より精神的な充足感や幸福感を重視する方向へと価値観がシフトしています。この「風の時代」とも呼ばれる過渡期において、個人や組織はどのように変容し、新たな価値を創造していくべきでしょうか。 物質的な豊かさを重視する時代と精神的な豊かさを重視する現在との決定的な違いは、成功や幸福の定義にあると言われています。 ◎物質的な豊かさの時代 ①成功の指標 物質的な豊かさの時代で

          風の時代〜物質的豊かさを重視する時代と精神的豊かさを重視する時代の決定的な違いとは?

          自分の声を聴く: Co-Activeコーチングの力

          私たちの日常は、忙しさに追われ、他人の意見や社会的な期待に左右されがちです。その中で、「自分の声」を聴くことの重要性はしばしば見過ごされます。自分自身の内なる声に耳を傾け、真の願いや価値観に基づいた人生を送ることは、充実した生活への鍵です。この過程で、Co-Activeコーチングは強力なツールとなり得ます。 Co-Activeコーチングとは? Co-Activeコーチングは、コーチとクライアントが協力的な関係を築き、クライアントの自己認識を深め、変化を促すコーチングのアプ

          自分の声を聴く: Co-Activeコーチングの力

          自己紹介

          三浦 一平 (みうら いっぺい) プロフェッショナルコーチCPCC(米国CTI認定) Engagement Run!講師(株式会社アトラエ) https://get.wevox.io/engagement_run 1979年、秋田県生まれ 早稲田大学 商学部卒 2002年、製薬会社に入社。MRとして病院や薬局で勉強会を提供(3年)公認会計士の資格取得にチャレンジするために退職し、合計3回資格試験にチャレンジ。 2008年、公認会計士資格を断念し、簿記の知識を活かして外

          まだ形になっていない思考のメモ書き【10月】

          世間一般の成功や幸せを追い求めている時、 「夢に向かって頑張っている」 ような錯覚に囚われるが、 僕の場合は、その夢からはずれたら生きていけないという恐れや不安が根っこにあった。 そのことに気付いてから、世間一般の成功や幸せとは違う成功や幸せを感じている、願っている自分を認め始めた。 ◆ 尊敬する人や、好きな人とケアし合うことで、傷は癒え、勇気が湧いてくる。 その上で、 許せない人や、嫌いな人に愛をもって関わることで、世界は変わっていく。 尊敬する人は、自分

          まだ形になっていない思考のメモ書き【10月】

          【かつて、YeLLの世界観に共鳴して集まった仲間は、今もそれぞれの場所で世界観を広げている。】

          4年ほど前に、YeLLという会社で変わった働き方をしていました。 "「社員」ではないけど、YeLLのビジョンやサービスに共感していて、成果物ありきのいわゆる「外注」という契約形態とも少し違う。" https://note.com/enflow/n/n3113ffa66b0e そんな、"Penguin(ペンギン)"という働き方で4ヶ月程、ミーティングに参加したり、イベントのお手伝いなどをしておりましたが、このYellという会社の「働く楽しさがつながる世界」や「聴き合う組織」

          【かつて、YeLLの世界観に共鳴して集まった仲間は、今もそれぞれの場所で世界観を広げている。】

          【組織を良くしたいと、実践している人たちの知見や経験を掛け算にできるようなコミュニティをつくりませんか?】

          「どうすれば組織の中で、より活き活きと働くことができるのか?」 を探求しあうとき、対話はとても大切な要素になってきますが、その、対話にまつわる知恵や学びは、たくさんあります。 対話手法の一つであるコーチングだけでも、たくさんの流派があり、同じ組織の中にも、コーチング、ファシリテーション、チームビルディングなど、様々な対話的学びをしている方が増えてきました。 素敵な流れです。 一方で、これらの学びをしている人たちは、一体、どのくらいの人数いるのでしょうか? いくつかの

          【組織を良くしたいと、実践している人たちの知見や経験を掛け算にできるようなコミュニティをつくりませんか?】

          まだ形になっていない思考のメモ書き【8月】

          コーチングを学びたいのに、資金面で学べない人、本当にたくさんいる。 そしてコーチングを学んだのに、クライアントが見つからないという人も、本当にたくさんいる。 コーチングを学ぶ場の多くは、プロコーチを養成するところ。 プロ野球選手だけで野球をやっていても、観客は集まらない。 学生野球や、草野球など、野球をプレイする楽しみを知っている人が多くいるから、プロ野球選手の凄さがわかったり、観戦がより一層楽しくなったりする。 コーチングも、学生野球や草野球のような場があると、も

          まだ形になっていない思考のメモ書き【8月】

          日本の伝統芸能の「能」を学び、死生観を探求して、たどり着いた言葉

          老いや死に対する敬意を、頭では理解しているつもりだけど、心からは、そう思えていない自分を責める気持ちがありました。 「日本にかつてあった死生観や美意識に、能を通じて触れることで、何かヒントが得られるのではないか?」 それが、この半年間、「ゆっくり、いそげ」の影山さんが開いてくださった、伝統芸能カレッジ「能の扉」を受けたきっかけです。 以下、いくつかの日記を振り返ります。 ◆ 若さや華やかさなどが美しさだ、という表現の中で育ち、それが美しさだと思っていたが、 能の世界で

          日本の伝統芸能の「能」を学び、死生観を探求して、たどり着いた言葉

          まだ形になっていない思考のメモ書き 7月

          " 世阿弥の偉さは、たとえば仏教を理解したことではなく、仏の教えの中に、自分の芸が自ずと合致することに気がつくとともに、それを方便として用いたこと。" 白州正子『世阿弥』より ◆ 自分の在りたい姿がぼんやり見えてくると、 その姿に反するような出来事や、障壁となるような出来事に違和感を感じる。 その違和感を探求していくことで、ぼんやりしていた在りたい姿の輪郭が少しずつハッキリしていっている。 ◆ 今日は、午後から「君たちはどう生きるか」。 見る前に緊張して、ソワ

          まだ形になっていない思考のメモ書き 7月

          【緩募】対話×ワークショップに興味のある人

          対話×ワークショップに興味のある人で、 (お仕事としてやってるかどうかは、問いません) 主にオンライン、ときどき対面で、 お互いが妄想したワークショップのフィードバックをしあったり、アイディアを出し合ったりしたり、情報交換したりしたい仲間を募集しています🍀 今のところ、僕が1番興味あるのは、対話のワークショップに日本の伝統文化の要素を取り入れられないかな? ということなのですが、伝統文化以外にも、色々な要素を対話のワークショップに取り入れることに好奇心があります!(演

          【緩募】対話×ワークショップに興味のある人

          書評「隣の女」by 向田邦子

          向田邦子の短編集「隣の女」。 2日に一編ずつ読んで10日間。 至福の5編でした。 勝ち組、負け組という言葉が、頻繁に使われるようになってからだいぶ経ちます。 僕自身も勝ち組になるためというよりは、負け組にならないために本を読んでいた時期がありました。 当時、読んだ本は投資の本や会計の本、自己啓発の本などのいわゆる実用書がほとんど。 その後、人生の荒波で溺れかけたりなんだりしたお陰で、ふたたび小説を読むことができるようになりました。 隣の by 向田邦子この小説にで

          書評「隣の女」by 向田邦子

          まだ形になっていない思考のメモ書き(2023年6月)

          主体性が、感じられないのは、潜在意識に「自分をそのまま出してはいけない。」という類の思い込みがあるからだ。 ヒエラルキー型の教育機関、組織は、その類の思い込みを育み、効率よく管理・評価・統制する仕組みになっている。 そのお陰で得られている恩恵は、大きい。 一方で、ヒエラルキー型から自立分散型への挑戦は、組織でも教育機関でも既に始まっている。 ◆ 今月受けたコーチング。 気が付いたら、行動で日常が埋め尽くされている。 価値を出さないと、居てはいけない。 行動の奥

          まだ形になっていない思考のメモ書き(2023年6月)