マガジンのカバー画像

心理学•社会学•哲学•思想

123
運営しているクリエイター

2022年11月の記事一覧

人前でイチャつく人を叩く心理

今朝Twitterで「人前でイチャつく奴は、自分を客観視できない人間なのでブサイクばかりだ」というようなツイートがありました。
なんとも酷いツイートだなと思いました。
このたった一つのツイートで低次の自己防衛が出揃っているんですよね。
自己防衛のフルコースとでも言いましょうか笑

このツイートをした人はフォロワー数が非常に多くおそらくインフルエンサー的な立場の人なのかもしれないが、結構バズっていま

もっとみる

素直とは

素直だとか純粋だとかピュアだと言われる人がいます。
素直で純粋でピュアである事、それはとても良い事だと僕自身は思っています。
しかしこの手の言葉は人によって解釈が違うように最近感じています。
というのも、素直な人が従順な人と混同されていないか?と思うのです。

辞書を見ると「素直」というのは飾り気がなくありのままの姿であるというような意味や腹黒さなどがなく穏やかであるという意味だと記載されています

もっとみる

バンドという形態の魅力とは

僕はバンドでボーカルをやっています。
現在は活動していませんが、とにかく音楽が好きで歌が好きでそして何よりバンドが大好きです。
いつもは心理学の話をメインに記事を書いていますが、今回は僕がバンドという形態にこだわる理由を話してみたいなと思います。
そして面白い事に僕のバンド観を通じて思想の話にも繋がってきそうなので、バンド音楽に興味がない人にも楽しんで頂けるかもしれません。

バンドという形態にこ

もっとみる

課題の分離の例外

アドラー心理学で有名な「課題の分離」という考え方があります。
簡単に説明すると、自分の課題と相手の課題を区分して他人の問題に干渉せずに本人の意思を尊重しましょうというような考え方です。

一見ドライに見える考え方ですよね。
しかし相手を自分の思い通りにしようとする支配的なエネルギーを抑える意味合いもありますし、相手の自立心を促すような意味合いもあるのでこれは非常に大切ではないでしょうか。
これがで

もっとみる

ゲイの世界は閉鎖的

まず初めにこのnoteを始めるキッカケになった記事がありますので、先にそちらを読んでから読んでいただけるとありがたいです。

近年LGBTの権利を認めようというような動きが活発になっています。
婚姻制度の導入などの話も出ており、結婚に近いパートナーシップ制度の導入が進んでいる地域もあります。
しかし昔よりは良くなっているとはいえ、未だにLGBTの人たちがオープンに生きるという事は実現できていないよ

もっとみる

ゲイから見たセックス恐怖症と依存症

今回のテーマはセックスです。
セックス恐怖症の人やセックス依存症の人などのセックスにトラブルを抱える人の背景には何があるのかを考えてみたいと思います。

僕がセックスにトラブルを抱える人たちに対して何らかの共通項があるのでは?と思った理由は僕自身が同性愛者である事と関係があります。
僕はゲイでレズビアンの事情に関してはあまり詳しくないので、ゲイに限った事として書かせていただきますがレズビアンの人に

もっとみる

引きこもりは才能

昨日友人たちと引きこもりについて話をする機会があったので、引きこもりについて話してみようかなと思います。
ちなみに僕は引きこもりそうになった事はありますが、引きこもりになった事はないという立場です。
引きこもりそうになった事がある経験を踏まえての引きこもりに対しての分析になるので、正しいかどうかは保証できないのでご了承ください。

まず第一に僕は引きこもりは才能の表れであるという風に考えています。

もっとみる

社会が人間に適合するには

今回の記事は以前書いた記事との関連が深いので、先にその記事を読んでいただいてから読んでみてください。
以前書いた記事の続きのような内容になります。

最近、自分をねじ曲げて社会に適合しようと苦しむ人たちの姿を見て一つ考えたくなった事があります。
そもそも社会とは誰が作ったものであるか?という事です。

言うまでもなく社会を作ったのは人間です。
ところが人間が作った社会であるにも関わらず、何故か人間

もっとみる

「みんな違ってみんな良い」の解釈

みんな違ってみんな良いという金子みすゞさんの有名な言葉があります。
この言葉は多様性が求められる現代の社会にまさにフィットする言葉だなと思います。

自分ができる事をできない人がいて、
自分ができない事をできる人もいる。
そういう特性の違いを当然のものとして受け入れて、役割分担したりしながら助け合っていきましょうというようなニュアンスが、「みんな違ってみんな良い」の本来の意味でしょう。

ところが

もっとみる

嫌う事の肯定

好きなものの話をしていると楽しい。
当然ですね。

では嫌いなもののを話をするのはどうですか。
きっと嫌いなものの話をするのは不快であるとか、いけない事であるとか、そもそも時間の無駄であると答える人が多いでしょう。

しかし「嫌い」をタブー視する事によって見逃されている価値があるように最近思うのです。
何が好きであるかと同じように何が嫌いであるかも立派なその人の価値観。

「嫌いである事」を肯定す

もっとみる

アレルギーと認知の歪み

まず最初に、今回の記事に関してはいつも以上に根拠に欠けた妄想的な仮説になりそうなので、なるほどそういう視点もあるんだなぁというような楽しみ方をしてもらえたらありがたいです。

僕は潰瘍性大腸炎という病気を患っています。
潰瘍性大腸炎は特定疾患に指定されており、まだまだ分からないことも多い病気です。
しかし研究なども進んで徐々に分かるようになってきた事も多いです。

諸説ありますが、潰瘍性大腸炎は自

もっとみる

褒める事の価値とは

近年、褒める事の価値が子育て本やSNSでバズる投稿などでよく語られている。
確かに褒める事で笑顔になり、生き生きするという事はよくある。
しかし「褒める」という手段には大きな落とし穴があるのではないかと思う。

まず第一に「褒める事そのものに価値がある」という認識は間違いなく誤りである。
最も着目すべき点は褒め方にある。

そしてこの話をするに当たってキーワードになってくるのが、条件付きの肯定だろ

もっとみる

ADHDの強みとは

現在ADHDは発達障害という扱いになっていますが、僕はただの「特性」として捉えています。
ADHDという言葉が生まれたのは最近の事ですが、ADHDの特性に当てはまる人というのは昔から存在していたはずです。
存在していたからには存在していただけの理由があるのでは?とも思うのです。

社会というものは様々な特性を持つ人たちの存在によって絶妙にバランスを取りながら存続してきていると思います。
しかし急激

もっとみる

傷つきやすい人は保護されるべきか?

今の社会というのは昔よりもコンプラに対して厳しく、少数派に対しても少しずつではありますが寛容になりつつあるように思います。
病気や障害などに対しても昔よりは配慮がされるようになっています。
確かに良い側面もあります。
しかし過保護になりすぎている側面もあるので今の現状が必ずしも良いとも言い切れません。

些細な一言に傷つく人というのがいます。
今の社会では傷つけられた人は被害者で、傷つけた人という

もっとみる