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歴史考察

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歴史について考察した記事をまとめています。
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2022年11月の記事一覧

モロッコ、戦士たちの国

モロッコ、戦士たちの国

モロッコ、と言えばアフリカの国!

そう思われた方も、心配なしです。
私も、パッとは出てきませんから。
こういう時は、有名な国から連想して
考えていくと良い。

そうそう。

そうそう。

そうなんです。

その通り!

アフリカ大陸は逆L字型、
ひらがなの「つ」のような形で
西にぽこっと突き出ていますが、

その西の北のあたり、
ジブラルタル海峡を挟んで
海の向こうはスペインという場所。
アフリ

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スペイン無双の栄光、太陽の沈まぬ国

スペイン無双の栄光、太陽の沈まぬ国

メキシコとフィリピンは、元は同じ国でした。

そう思われるかもしれません。
ですが、疑う方は、検索してみてください。

『ヌエバ・エスパーニャ』というワードで。





本記事は、この恐ろしく離れた地域を
同時に支配していた、
「ヌエバ・エスパーニャ」について。

英語風に言えば『ニュースペイン』です。
「新しいスペイン」。

…私たちは、どうしてもスペインと言えば、

闘牛士とか、バルセロ

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ドイツの16州、日本と違う地方自治

ドイツの16州、日本と違う地方自治

ドイツには「16の州」があります。

日本は47の都道府県。
しかし、ドイツの州の在り方は
実は、日本の都道府県とは全く違う。

2022年W杯の予選リーグで、
日本はドイツと戦いました。
さて、その相手選手たちは、どのような
歴史と地理を背負っていたのでしょう?

本記事は、ドイツの16の州のご紹介です。

(注:ネット情報を元に書いた記事です。
詳細は各自でご検索を…)

さて、ドイツと言って

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アルゼンチンに渡った、マルベック

アルゼンチンに渡った、マルベック

南米のアルゼンチンと言えば、肉料理!
何しろ、穀物や野菜よりも
肉のほうが安い、というお国柄です。

特に「アサード」と呼ばれる肉料理は
定番中の定番で、
アルゼンチンの国民的な料理、
とも言われております。

スペイン語で「焼かれたもの」の意味。
シンプルに「焼いた肉」です。
鉄板やバーベキュー的に焼かれて
岩塩やソースで美味しくいただくこの料理は
パーティーには欠かせないもの。他にも、

他に

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プラビダなコスタリカ

プラビダなコスタリカ

2022年のカタールW杯、予選リーグの顔触れ。

…コスタリカという「国」そのものについて、
読者の皆様は、何を知っていますか?

はい、ということで本記事では、
コスタリカの歴史と地理について
書いてみます。
(私もよく知らなかったので、
ほぼネット情報であることをご容赦ください)

まず、場所からいきましょう。

中南米、北アメリカと南アメリカの間。
パナマ運河のあたり。
北のメキシコと、南の

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カタールの首都、ドーハを語る

カタールの首都、ドーハを語る

大きなアラビア半島の東側、
ペルシャ湾の海に、ぴょこっと
カタール半島が突き出ています。

カタールは、ここにあります。

西には、サウジアラビア。
海を越えた向こうには、イラン。
この二つの国の間に、小さな国々が
いくつか点在しているのです。
そのうちの一つ。

ペルシャ湾の奥から順に行きましょう。
湾の一番奥には、イラクに隣接して
「湾岸戦争」の舞台となったクウェート。
そこから湾の出口に向か

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電力の帝王、鳩と交流する男

電力の帝王、鳩と交流する男

あることが当たり前と思っているものほど、
無くなってみると
その大事さがわかる、と言います。

電気や電力は、その最たるものですよね。
あって当たり前なもの。ゆえに、
停電になって、失って、初めて
その大事さが身に沁みるものです。

本記事では、
その「電力の安定供給」に尽力した、
二人の人物を紹介していきます。
…いわば「電気の伝記」です。

一人目は、日本から。
『松永安左エ門』(1875~1

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渋沢敬三の仮面

渋沢敬三の仮面

新一万円札の顔となる「渋沢栄一」。
大河ドラマ『青天を衝け』でも主人公として
取り上げられ、脚光を浴びましたよね。

この栄一の孫が「渋沢敬三」という人です。
しぶさわけいぞう。1896~1963年。

調べてみると、この敬三さんも
凄い人でしたので、本記事で紹介します。

彼はよく、このように紹介されます。

祖父が「日本の資本主義の父」渋沢栄一。
当然の如く、その地位を受け継ぎました。
(本当

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ハンガリアン・ラプソディ

ハンガリアン・ラプソディ

「地理」や「歴史」を学ぶ醍醐味の一つに、
『環境の異なる国の歴史を知ることによって
自分たちの立ち位置が重層的にわかる』
というものが、あります。

そこで本記事では、東ヨーロッパの
「ハンガリー」を取り上げてみます。

…えっ、ハンガリー、ですか…?

なんて、今、思いませんでしたか?
確かに、日本から見て
なじみが薄い国の一つ、かもしれません。

東ヨーロッパの、あのへん(あやふや)?
オース

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ベルティエ、しっかり伝える

ベルティエ、しっかり伝える

どんなに優れた組織のトップがいても、
その指示がしっかりと部下に伝わらなければ
良い結果を出すことはできません。

現在はリモート会議などで
離れていても画面上で顔を合わせて
話すことができます。
プレゼンを、動画で視聴することもできる。

ところが昔は、遠く離れた人に対しては、
アナログな方法で
伝えるしかありませんでした。

また、わかりやすい指示ならまだしも、
よくわからない指示を出すトップ

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魔女狩りとSNS

魔女狩りとSNS

「他者を尊重し、考えを認め、共存する」。
…大事なことです。
特に、SNS上においては。

しかし例えば、TwitterなどのSNS上では、
「誹謗中傷」「袋叩き」など
『中世の魔女狩り』と同じ状況が
起きることがあります。

この状況を解決するヒントはないか…?

そう考えた私は、
「中世の魔女狩り」そのものの
歴史を見てみることにしました。

本記事は、魔女狩りとSNSについて。

中世の魔女

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アドリア海の女王と日出ずる国

アドリア海の女王と日出ずる国

ヴェネツィア。ヴェニス(ベニス)。
イタリアの都市です。

「水の都」として世界中に知られています。
優雅にゴンドラが行き交う、
歴史のある観光都市!

古くはシェークスピアの『ヴェニスの商人』、
最近では『インディ・ジョーンズ 最後の聖戦』
など、数々の小説や映画の舞台にもなり、

漫画『こちら葛飾区亀有公園前派出所』
(こち亀)の46巻、
「ゴンドラのうた」でも舞台になっています。

本記事で

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酒の神ディオニューソスと人間の二面性

酒の神ディオニューソスと人間の二面性

調和を重んじるギリシア神話。
そんな中で「酒の神」で「豊穣の神」の
ディオニューソスは、
極めて異端であり、異様、異色です。

本記事は、この神様について少々…。

あまりにも異端であるために、
この神は長らくギリシア神話「ではなく」
他の神話の神なのではないか…?
と思われていたそうです。

19世紀の学者たちは、

(ちょっとラノベのタイトルみたいですが)
と主張し、後付けで、
他の地方の神が

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破壊王 交渉王に 学習王

破壊王 交渉王に 学習王

信長、秀吉、家康は、キャラが立っている。

このたび五回にわたって、
戦国時代~安土桃山時代の記事を投稿し、
改めてそう思いました。

本記事は、ちょっと振り返りで書いてみます。

五回の記事のタイトルはこちら。

①武田勝頼の誤算、長篠よりも

②どうする勝頼、高天神城

③どうした信忠、本能寺の選択

④天下分け目の小牧・長久手

⑤本当に『関ケ原』は天下分け目だったのか?

織田信長、豊臣秀

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