マガジンのカバー画像

高井宏章 雑文帳

314
徒然なるままに。案外、ええ事書いてます
運営しているクリエイター

#子育て

「子育て本」なんて、書けない。

「子育て本」なんて、書けない。

よく「高井さん、『子育て本』を書いたら?」と言われる。
私の答えはいつも同じだ。
「わざわざ本に書くようなこと、何もないです」
これは本音だ。
子育てやら教育やらについて、高井家には特別なことは何もないと思う。
普遍的な秘訣やノウハウめいたものも、何もない。

三姉妹はそれぞれ愉快で「やるな、キミたち」という人たちだ。
それは「子育て成功」ではなくて、たまたま愉快でなかなかやりよる人たちが、私の娘

もっとみる
「しあわせな片思い」の記録 #子どもの後ろ姿をアップする

「しあわせな片思い」の記録 #子どもの後ろ姿をアップする

まず、この投稿、メーンディッシュはこの文章ではありません。
ツイッターで、
#子どもの後ろ姿をアップする見た人もやる

のハッシュタグを検索してみてください。
数百枚、すばらしい写真がみつかります。
以下、このハッシュタグについての備忘録。

思い付きのハッシュタグこのハッシュタグ、作ったのは私です。
思いのほか反響が大きくて驚きました。

きっかけは自分の何気ないツイートでした。

10年前の

もっとみる
ウサギをめぐる冒険 「チマ絵」少女が東京藝大に入るまで

ウサギをめぐる冒険 「チマ絵」少女が東京藝大に入るまで

次女が東京藝大の美術学部に合格した。
めでたい。大変めでたい。
嬉しい。とても嬉しい。心も、財布も、喜んでいる。

高井三姉妹の長女が大学に受かった時、こんな文章を投稿した。

娘が東大、藝大と立て続けに現役合格。
なんだか、すごい。「東大・藝大に現役合格する子育てが10割」という本を出したら売れそうだ。

でも、そんな本は書けない。
実態はそんなにすごくない家庭だからだ。
娘たちのことは「すごい

もっとみる
子どものころ、父に置き去りにされたこと

子どものころ、父に置き去りにされたこと

こちらのエッセイでちょっとふれたように、私は子供のころ、よく父に置き去りにされた。

自分にとってミステリーというか、いまだに「なんでやねん」という記憶だ。PCを切り替えていて、ファイルを整理していたら「オヤジネタ」を書き溜めたメモのフォルダが見つかったので、少し推敲してシェアします。

置き去り子供のころ、よく父に置き去りにされた。

たとえばこんな具合。
小2くらいの頃のある週末、トラックで父

もっとみる
「描くこと」と生き抜く力

「描くこと」と生き抜く力

新型コロナウイルスとの戦いで、私たちは「おうちにいること」が使命になっている。
この使命が、なかなか大変な人たちがいる。
そして、そうでもない人たちもいる。
ウチの三姉妹は「そうでもない」という部類に入る。
それは、彼女たちが持つ「絵を描く力」と無縁ではないと私は思ってる。
今日はそんなお話を書いてみる。
テーマは「描くこと」とresilience(レジリエンス)だ。

難訳語 resilienc

もっとみる
お年玉で子どもに「大人買い」を経験させよう!

お年玉で子どもに「大人買い」を経験させよう!

令和最初の年の暮れとなりました。
さて、お正月と言えば、子どもにとって最大のイベントはお年玉。子ども達が普段手にすることのない大金を手にするこの機会は、親子でお金について考える絶好のチャンスでもあります。

そこで提案です。

「お年玉はまとめて使わせて、子どもに『大人買い』を経験させよう」

ムチャなアイデアに聞こえるかもしれませんが、以下、ご説明します。

お年玉は普段のお小遣いの約10倍唐突

もっとみる
APITAには「なまはげ」がいる

APITAには「なまはげ」がいる

ちょっと昔のほっこり話を。

年末年始、恒例の孫見せ興行で奥様の実家に。名古屋市の郊外で、近くにはAPITAがある。東海地方中心にチェーンがあるモールです。

(ストリートビュー、便利ね)

おもちゃ屋さんや「すがきや」があって、三姉妹のお気に入りのスポットだったのですが、十年ちょい前、異変がありまして。
祖父母&高井家で立ち寄ったら、4歳だった次女が入店を拒否。

次女「入り口までしかいかない」

もっとみる
「自己肯定の鬼」の育て方

「自己肯定の鬼」の育て方

こんにちは、「自己肯定の鬼」です。
こちらの称号は「自称」ではない。ウチの奥様に最近リアルにそう呼ばれた。
ちなみに、我が家には「鬼」が4匹棲んでいる。
私と三姉妹だ。奥様はそうでもない。呆れて「鬼」たちを見ている。
どうやってそんな自己肯定感を育むのか。

自己肯定感は「言霊7割 諦念3割」で成る

というのが私の見解である。
言霊は「ことだま」と読むのじゃよ、若いの…。

「お父さんはイケメン

もっとみる
人を優しくするなら、クリスマスも悪くない

人を優しくするなら、クリスマスも悪くない

クリスマスというイベントは、昔からしっくりこない。
堀井憲一郎の名著『若者殺しの時代』にあるように、日本におけるクリスマスの位置づけは1980年代に「子どものイベント」から「恋人たちの大切な日」へと変質した。変質させられた。消費のドライバーとして。

1972年生まれの私にとって、子どものころのクリスマスは「頼むとオモチャが買ってもらえる日」だった。
ところが、小学校2年生のクリスマス前に、新聞の

もっとみる
「適当な命名」も悪くない

「適当な命名」も悪くない

子どものころ、何度か親にこう言われたことがある。

「お前の名前は、適当に付けた」

ちなみに「高井浩章」はペンネームだが、本名と一字違いで、下の名前の読みは同じ。Kindleで「おカネの教室」を個人出版するときに、 「一文字だけ変えとくか」と「ひろ」の変換候補から適当に選んだ。

「女の子の名前しか考えてなかった」「お前は橋の下で拾った」という、(一部の)昭和の子どもが言われた定番フレーズもよく

もっとみる
兄貴という不思議 高井三兄弟物語

兄貴という不思議 高井三兄弟物語

こちらの投稿はツイッターのアンケートで要望が多かったネタです。noteの投稿の告知だけでなく、たまにリクエスト企画やりますので、ぜひこちらからフォローを!

「ダビスタ」ファンなら痛感するように、配合が同じでも産駒のバラツキは大きい。駿馬もいれば、駄馬もいるし、気性良しもいれば気性難もいる。(注:「 ダービースタリオン」は競走馬育成ゲーム。Wiki参照)
ダビスタを持ち出さなくても、兄弟がいる方、

もっとみる
不憫なnoteに憐れみのご一読を! 10万View突破!

不憫なnoteに憐れみのご一読を! 10万View突破!

noteの累計ビューが10万を超えた。
タイトル画像を見て、「20万超えてるやんけ」と思った方。
まあ、世の中、物事にはいろいろなとらえ方があるのですよ……。
その辺はボチボチ。
ちなみに、3月3日に5万超えの投稿をしている。

note開始8か月で5万。10万までは2か月。
え?あれ?合ってんのか?
あー、これやっぱり、「ゲタ」履いてるなー……。
ま、いいか!
では、アクセス上位の投稿です。

もっとみる
親が楽しむ「読み聞かせ絵本」10選!

親が楽しむ「読み聞かせ絵本」10選!

この投稿を「おカネの教室」を担当してくれたミシマ社の編集アライと、すべての子育て世代の方々に捧げます。
がんばれ、パパ&ママ!

「もう1回読んで」無間地獄小さな子どもがいる親御さんなら同意していただけると思うが、「絵本の読み聞かせ」というのは、時になかなかの苦行である。
膝に子供を載せて、あるいは布団でごろごろ寝転がって、一緒に本を読んで、一緒に笑って、子どもの反応に成長を感じる。
おむつ替えた

もっとみる
専業主婦で何が悪いか!

専業主婦で何が悪いか!

最初にお断りを。
私はこのテーマの専門家でも何でもありません。これは我が家の個別ケースです。タイトルに「ウチの奥様が」と補完してお読みください。

肩身の狭い専業主婦世帯我が家は三姉妹と夫婦の5人家族で、奥様はずっと専業主婦だ。
一時期は高校の非常勤講師を務めていたし、本屋なんかでバイトをやってたこともあったが、27歳で長女が生まれてからはずっと専業主婦である(高校の同級生なので同い年です)。

もっとみる