人がどこまで残忍になれるかを検証すると、人であることが嫌になるくらいの情報があふれ出てくる。しかし人間の本質が高度な知能を持ち、それを感情や欲動で使うことのできる生き物である以上、なんでもできる。心とはそれを制御する重要な機能であり、同時にそれを引き起こす危険な機能でもある。
「犯罪心理学」からすれば、マスコミが、凶悪犯罪が発生すると、必ず、犯人について、家族に聞いたり、周辺の住人や友人に聞いたりしますが、教科書どおりの解明法であり、しかも、多くの聞き取り調査の中から、良くない情報のみ体系化して報じますが、それは、犯罪報道の教科書どおりの報じ方です。
高級ブランド品は、自信やセンスに不安を感じる人達にとって、自己を守る鎧の様な存在かもしれない!しかしその鎧が自信を与えると同時に、 多くの誘惑や危険が光に引き寄せられる害虫の様に集まり、最終的には、その持ち主を食い尽くすといった、凶悪な犯罪に巻き込まれてしまう事にも繋がります。
この国から「懸命」という精神が希薄になったと感じられる。 『懸命に生きる』 それは戦後日本が荒廃から立ち直った原動力でもある。 額に汗してこそ得られるものの尊さ。 昨今の凶悪犯罪の根本には、『「楽」をして利益を得よう』とする卑しき心根がある。 下卑た者の繁栄は国を滅ぼす。
一倉大悟の件、死刑求刑でないのは意外だった。 伯母殺害は、融資を得て利益を得ることが目的。伯父殺害は、借金返済期限を短くされた不満と、絵画窃盗の被害届を取り下げなかったことから。 不合理な弁解を行い、反省は微妙。 検察は、利益が確実ではなかった事を理由に、死刑求刑をしなかった。
小林久美子は、懲役24年を求刑された。 傷害の被害者3人にも、凄惨な暴行を加え、うち一人は食事制限もし、身体障害4級、脳の機能障害にしている。 被告人は、証人は嘘をついている、人間不信になる、などと言い、最終意見陳述では泣いているように見せていたが、涙は流れていなかった。