安島 孝知(ajima, takatomo)

35年以上、経営コンサルタントをしています。 専門は、メディカル・ヘルスケア領域です。…

安島 孝知(ajima, takatomo)

35年以上、経営コンサルタントをしています。 専門は、メディカル・ヘルスケア領域です。 依頼人は病院と企業です。 経営者に多様な視点を提供し、脳を揺らしたい。 異業種にも目を向けていただきたい。

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給料は労働の対価か?

おはようございます! 立川談慶さんの「落語と資本論」を読み、 久しぶりに給料のことを考えています。 給料は労働の対価という考え方は、 今は常識となっていますが、 私はそれでは幸せな気分にはなれない と考えています。 * マルクスが言うには、 付加価値を生むのは労働で、 その付加価値未満しか 給料は払われていなく、 残りは資本家が搾取しているといいます。 余剰価値と名づけています。 その後の経済学では、ざっくりいうと、 それは資本家が商売を考えて実行し、 リ

    • NUMBER

      おはようございます! スポーツ雑誌の「NUMBER」 が昔から気になっています。 私が大学に入学した時に創刊され、 その時の山際淳司氏の「江夏の21球」は 印象的でした。 音楽の「YMO」「サザンオールスターズ」 テレビの「笑っていいとも!」、 ジョンレノン等とともに、 大学時代の一風景です。 その「NUMBER」は、写真がきれいで、 取材がノンフィクション作家のそれのようで、 好きでした。 中でも、すごいと思うのは、 今でも続いていることです。 心の

      • 自分を信じ込まない

        おはようございます! これまでと違うことに 出くわすことがあります。 その時に、 「そんなはずはない」と否定したくなる時と 「へぇ、そうなんだ」と受け入れる時とが あります。 どちらの時が多いのかは、 その時の状況によります。 自分が知らない分野にいる という自覚がある時は、 知らないことばかりのはずですから、 受け入れることが多くなります。 しかし、自分が知っている分野だ と思っている時には、 そんなはずはないと 否定することが多くなります。 しかし

        • 絶対化と相対化

          おはようございます! マクロの全体分析とミクロの現場体験の 二つのバランスを気にします。 マクロの全体分析をしないということは、 南アルプスの深い山奥に 地図を持たずに入ることと同じです。 すこしガスが出たり、低い地点に入ると、 見晴らしが悪くなり、 あっという間に自分のいる位置が わからなくなり、遭難しかねません。 ミクロの現場体験をしないということは、 山に入るはずなのに、 部屋で地図ばかりを見ていること と同じです。 山の気温、湿度、風量、匂い、から始まり、

          会話が成り立たない相手

          おはようございます! 会話が成り立たない時があります。 話していて、 フラストレーションがたまり、 徒労感が残ります。 それは、会話だけではなく、 テキストのやり取りである メールでも起こります。 原因はいくつかありますが、 大きく言うと、 その人の常識・背景と 私の常識・背景が違う ことです。 例えば、「早いね」といった場合、 私は朝5時ですが、 相手は朝9時だったりします。 「正確だね」といった場合、 私は全体像を把握したうえで、 部分をとらえるイ

          会話が成り立たない相手

          円安になれば、円高になる

          おはようございます! 円安が進んでいます。 円が安いということは、 日本の国力が衰えていることを 思わせます。 外国の人が日本に来て 「物価が安い!」 と喜んでいるのを見て 複雑な気持ちを持つ人も多いでしょう。 日本に出稼ぎに来ている外国の人が 本国に送金できる金額が 目減りしていると嘆いて、 他の国で働くことを考えています。 熊本ではTMSCという 台湾の半導体メーカーが 大きな工場を建てるとして、 台湾人の管理職がやってきています。 定時でさっさと

          円安になれば、円高になる

          料理のおいしさは、作る側?食べる側?

          おはようございます! どこそこの料理はおいしいなどと言います。 あの店のパスタは絶品だとか、 この店は最近、味が落ちたとか、 食べる側はいろいろと論評します。 それはそれで楽しいことでもあり、 とやかく言うことではありません。 ただ、料理のおいしさは つくる側ばかりにあるのではなく、 食べる側にも責任の一端はあります。 一番は体調でしょうか。 その時の気分によって だいぶ違う気がします。 料理のおいしさを つくる側の要因と食べる側の要因に わけるとどち

          料理のおいしさは、作る側?食べる側?

          向上心の光と影

          おはようございます! 向上心を持って努力をすることは、 当たり前だと思ってきました。 子供の時からそのように言われて育ち、 仕事をする上でも、生活をする上でも それが信条でもありました。 そして、周囲の人にも それを期待してきました。 ただ、その考え方には 注意が必要だと思っています。 私が育ってきた 1960年代、70年代、80年代は、 経済が右肩上がりでした。 努力をしたから成長したのか、 成長できる環境だから努力できたのかは 正確なところはわかりません。

          行ってみなければわからない

          おはようございます! 山登りで、 「にせ(偽)ピーク」という言葉があります。 地図でみるともうすぐ頂上だという地点を 登っている時に使います。 胸突き八丁といわれるように、 頂上直下は疲労がピークの時でもあります。 そうした時に、 下から見るとあそこが頂上だろう という地点が見えてきます。 つらいけれど、 そこが頂上だと思うと目標ができて、 気力がわきます。 しかし、その地点まで行ってみると、 さらに道は続いていて 頂上はまだ先だ となってしまうことがあります

          行ってみなければわからない

          彫像と塑像

          おはようございます! オブジェの創り方には 大きく二通りあるそうです。 一つは、自然にある木とか石を素材にして、 削りながら像を浮かび上がらせていく 彫像です。 もう一つは、粘土や蝋を素材にして、 盛りながら像を形創っていく塑像です。 何かモノを見た時に、 たとえばお地蔵さんを見た時に、 その形の創り方として、 彫刻のように削っていくアプローチを 思い浮かべるのか、 塑像のように盛っていくアプローチを 思い浮かべるのか、 皆さんはどちらでしょうか? 思考の

          どのようなリーダーがよいか?

          おはようございます! 昔からよく引き合いに出される問いです。 兄貴風で面倒見がよいリーダー。 話を聞いてくれるリーダー。 ビジョンを持っているリーダー。 等など。 私はというと、 食わせてくれるリーダーがよい と今でも思っています。 社会人になって、 自分の足で立ちたいと思っていましたが、 いかんせん実力がないので 自分で食べていけませんでした。 先輩がとってきた仕事をあずかりながら、 勉強・練習をする毎日でした。 ですから、仕事を取って、 やらせてく

          どのようなリーダーがよいか?

          新しい挑戦は一番不利なところから始まる

          おはようございます! お笑いタレントの大悟さんが書いてます。 自分はお笑いの舞台に立ってきた。 だから、自分を見に来ていない人を 笑わせる技を磨いてきた。 それがUtuberと違うところで、 戦い方が全く違う。 そのようなことを書いていました。 なるほどなあと思いました。 戦い方が違うと謙虚に書いていますが、 おそらく、だから自分は筋金入りだ というプライドが垣間見えます。 * 糸井重里さんも書いていました。 新しい世界に行ったら、 一番不利な席しか開いていな

          新しい挑戦は一番不利なところから始まる

          海外で働く日本人が減っていると聞きます

          おはようございます! 日本企業が成長しようとしたら、 まずは海外市場の取り込みを考えます。 細かく言えば、国内にも 医療・介護、DXと成長分野はありますが、 全体で見れば成熟市場であることに かわりありませんから。 ですから、 日本企業は海外企業を買収したりします。 しかし、その海外企業をマネジメントする 日本人が少ないと聞きます。 社員が海外に行きたがらないそうです。 コロナ禍で海外に行かなくても オンラインで済んだではないか と言っているようですが、

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          怒る基準

          おはようございます! 私はあまり怒ることがありません。 心の中で怒ることはありますが、 声に出して怒ることはほとんどありません。 怒っている人をみると憂鬱になるし、 怒ると心が疲れるからです。 ですから、怒る基準が 自分の中でなくなってしまいました。 それはそれで、困ったことです。 * 元外交官の田中均さんが怒っていました。 何を怒っていたかというと、 今回の日米共同声明に対してです。 アメリカによりすぎた声明だ と怒っているのです。

          もし、私が大谷翔平だったら

          おはようございます! もしドラのようなことを考えてみました。 もし、私が大谷翔平だったら。 話題の通訳の方とのことです。 はじめは、びっくりしたのち、大丈夫か? と相棒を心配するでしょう。 何か事情があったに違いないと。 そして、詳細がわかるにつれて、 怒りがこみあげてくるのが普通でしょう。 大人ですから、 冷静でいたいと思いながら、 怒鳴りたい気持ちを抑えることが難しい と知るでしょう。 しかし、最後は 相棒は自分の写し鏡であり、 結局は自分の判断で

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          中間管理職の苦労

          おはようございます! 中間管理職は大変だと思います。 部下に対してはこのようなことがあります。 新人時代から苦労してやっと 自分なりのスタイルを見つけたころでしょう。 しかし、まとめなければならない部下は、 自分のスタイルに なじむかどうかはわかりません。 自分とは違うタイプである場合が 往々にしてあります。 その部下をどうまとめ上げていくか という苦労です。 私の場合は、 自分の理想に対して部下たちは 半分くらいしかできないと腹をくくって、 その中でどうお客さん