めけめけの徒然なるままにアンチテーゼ

品行方正品性下劣な何か書いています。やたらと書いています。物語とかそんなものを。 めけ…

めけめけの徒然なるままにアンチテーゼ

品行方正品性下劣な何か書いています。やたらと書いています。物語とかそんなものを。 めけめけの由来 フランス語の「Mais, qu'est-ce que c'est?」(メケスクセ、「だけどそれがどうしたの?」の意)を訛って「Méqué méqué?」(メケメケ)と発音。

マガジン

  • 心の解体新書~人はなぜ幽霊を怖がり、モノマネで笑えるのか

    神田の居酒屋で出た話題――人はなぜ幽霊を怖がるのか、なぜモノマネで笑えるのかという話しで盛り上がり、ちょうど心のメカニズムを解き明かす作業に行き詰っていた筆者がこれは面白いとマガジンにして心のメカニズムと恐怖、笑いについて書き綴る思考メモです。

  • 【往復書簡】人のハナシ聞いてる?

    • 17本

    人の話を聞くのが大好きな”めけ”と”ねる”が、あまり話を聞かずに好きなことをおしゃべりする、お手紙マガジン。

  • 【老前コラム】老いてなお、気骨ある者になるために

    老いるということをいろいろ考えるマガジンです

  • 震える心、揺れる心

    心を動かすことはできないかもしれないけれど、震えさせたり、揺れさせたりできるのなら、僕はそれをしよう

  • 徒然なるまにまに

    なんとなく思いついたこと、思い至ったこと、思いにふけったことなどを つらつらと書きしるし、書きのこし、書きつけた何か

最近の記事

久しぶりに風を引いた。頭から熱を取り、しっかり汗をかいて一晩寝る。そして朝からしっかり食べて、また寝て、また食べて、また寝る。少しずつ体力が回復してくるのが分かる。でも心はそうはいかない。気を紛らわし、思考実験を繰り返し、脳を疲れさせて寝る。そんなことでもしないよりはした方がまし

    • 明日のことを考えなければいけないというのは、それはそれで幸せなことなのだろうと思う。名古屋の宿泊施設の前に手羽先の店があって、手羽先と味噌カツと生ビールで空腹を満たす。もっと時間があればあれこれ食べたいものもあるのだけれども、明日のこともあるので、今日もこの辺にしておく。

      • 【人の意識とは】アンドロイドの5分前と人間の5分前は同一なのか

         この先には決められた道があるように思う。意思とは何か、自由意志は存在するのかと考えたときに、人間という生物が果たしてダーウィンの進化論のように地球上でしんかしたというのであれば、人が心――自由意志を獲得したことが、生存率を上げたことにどれだけ寄与したのだろうか。  人類は生物として、このようなギフトを得ているにも関わらず、狭い地球の中で争うことをやめず、宇宙の謎を解き、遺伝子の構造を解析し、AIに仕事を託そうとしている。もし人類がこのギフトについて、誤った解釈をしたまま、

        • 【人の意識とは】自由意志を選ぶ~RUSH ニール・パート

           一番の問題は人に自由意志があるとした場合、『自由意志』と呼ばれるものはいかなるものかを定義する必要があり、それをした瞬間に自由意志などないのではないかという疑問を払拭できないことにある。  意思が自由であるということは、意思による行動や言動がすべてなんらほかに影響を受けない――ありとあらゆる因果律から切り離されていることが観測、証明できなければならない。  自由意志の定義:自分自身の意図や選択に基づいて行動する能力  無意志の定義:脳による反射や身体の欲求によるあらゆる

        久しぶりに風を引いた。頭から熱を取り、しっかり汗をかいて一晩寝る。そして朝からしっかり食べて、また寝て、また食べて、また寝る。少しずつ体力が回復してくるのが分かる。でも心はそうはいかない。気を紛らわし、思考実験を繰り返し、脳を疲れさせて寝る。そんなことでもしないよりはした方がまし

        マガジン

        • 心の解体新書~人はなぜ幽霊を怖がり、モノマネで笑えるのか
          21本
        • 【往復書簡】人のハナシ聞いてる?
          17本
        • 【老前コラム】老いてなお、気骨ある者になるために
          9本
        • 震える心、揺れる心
          35本
        • 徒然なるまにまに
          15本
        • めけラヂオ配信後記
          18本

        記事

          アンチテーゼ~『心』なんて言葉はいらない。

          『心のメカニズムを解き明かす』とは、今は僕のライフワークといっていい。しかしこの『心』という言葉は実に厄介である。  言葉というのはいろいろな顔を持つ。心とは実に多種多様な顔を持つが、たとえば「心はどこにあるのか」という問いに対して、どのように答えるのがいいのだろうか。  人は頭で考えるのだから、頭にある。頭の中でも脳の部位にあたる。しかし、心が痛むとき、頭が痛くなるという表現はしない。胸が痛むとは心が痛みを感じているという表現に他ならない。では心は胸にあるのだろうか。

          アンチテーゼ~『心』なんて言葉はいらない。

          日曜クッキング~ジャンやきそば

           日曜のブランチ。友達から頂いた「焼肉の生だれジャン風やきそば」なるものを目の前に、脳内でクッキングを始める。  裏面の作り方の通りにやると、大体どんな味かは想像できるが、そこに足りないものを埋めていく。  作り方はお湯を220沸騰させて両面1分ほどゆでて柔らかくなったらほぐし、水分がなくなるまで混ぜながら火を通す。この辺りはフライパンで作るパスタとも似ている。水分が消えたら付属のたれをかけて終了。  これだと焼肉の締めにただ麺だけ炒めたものになり、いろいろと足りないも

          日曜クッキング~ジャンやきそば

          銀座でライブ。いろんな人の笑顔が描かれていく。美味しい顔、楽しい顔、大好きな歌声、新しい発見、応援、うまい酒。それをステージから見たりカウンターから覗いたり。ああ、ライブって面白いって顔が僕には描かれていたのだろう。また、違う場所で違う人と出会えると思えばまた、笑顔になる。

          銀座でライブ。いろんな人の笑顔が描かれていく。美味しい顔、楽しい顔、大好きな歌声、新しい発見、応援、うまい酒。それをステージから見たりカウンターから覗いたり。ああ、ライブって面白いって顔が僕には描かれていたのだろう。また、違う場所で違う人と出会えると思えばまた、笑顔になる。

          【往復書簡】箱の中の手紙を待つ

          ▼前回の手紙  「手ぐすねを引いて待つ」は、十分に準備をして機会を待つという意味になるのだが、往復書簡という形でこうして公開を条件で手紙のやり取りをする上において、それは相手に対して著しく失礼、或いは無礼な表現であることを認識しているうえで、やはりめけの心情を素直に語れば、ふさわしい表現をほかに思いつかない。  こうした現象はすでに自己の事象として経験済みで、そういうときは「何を書けばいいのかわからない」と相手に問いかけてしまえばいい。しかし簡単にそうもいかないということ

          【往復書簡】箱の中の手紙を待つ

          【老前コラム】44歳と60歳前後がヤバいらしい件

           オンライン科学誌「ネイチャー・エイジング」によれば、人の老化は漸次進むのではなく、44歳、60歳前後の2期に加齢変化が集中するという研究結果が出たそうだ。  これについては実感する人も多いのではないだろうか。そして日本人ならこのことを思い浮かべてしまうだろう。  それは厄年である。  厄年とは男女でことなり、一般的に男性は数え年で「25歳・42歳・61歳」、女性は「19歳・33歳・61歳」が本厄とされているのだが、上記研究結果と符合する点がある。厄年は平安の時代の書物に

          【老前コラム】44歳と60歳前後がヤバいらしい件

          「カクヨム」という投稿サイトに一時「暗い過去と明るい未来の狭間」というエッセイを書いていたことがある。うっかり読み直して悶絶した。50歳になったのを機に書いたそれは今から6年以上の歳月が経っている。面白くはあるが、忘れていた過去がそこに晒されているという事実はいかんともしがたい

          「カクヨム」という投稿サイトに一時「暗い過去と明るい未来の狭間」というエッセイを書いていたことがある。うっかり読み直して悶絶した。50歳になったのを機に書いたそれは今から6年以上の歳月が経っている。面白くはあるが、忘れていた過去がそこに晒されているという事実はいかんともしがたい

          書いているときの幸福感と読まれた時の幸せ

           小説と呼べるようなものを書き始めたのは2020年くらいだったと思う。ふと日常に起きた不条理から妄想を書き連ねたら物語になった。当時は作法をまるで知らなかったので、読み返すとかなり恥ずかしいものなのだけれども、そのときの幸福感は今でも持続している。いつまでたってもそれが愉しくてしかたがない。  そして同時に書けないときの辛さも体験することになる。これは俗にいうスランプとは違って、物語の続きが見えなくなるのだ。新しいものを駆けなくなるのも前が終わっていないからであって、諦めれば

          書いているときの幸福感と読まれた時の幸せ

          みたらし団子に豚バラ肉を巻いて塩焼きにした 噂で耳にした静岡の居酒屋でひそかなブームの裏メニューを再現してみた 肉を巻いてからしばらく置いた方がおいしい

          みたらし団子に豚バラ肉を巻いて塩焼きにした 噂で耳にした静岡の居酒屋でひそかなブームの裏メニューを再現してみた 肉を巻いてからしばらく置いた方がおいしい

          さがしものはなんですか?

          僕はいつだって探している 面白いこと 楽しいこと 誰かを笑わせたり、笑いあったり 僕はいつだって探している 誰かの笑顔 みんなの笑い声 一緒に歌ったり、朝まで踊ったり ずっとそうしていたいから ずっとそうできるように ずっとそうであるように 僕はいつだって探しているんだ 僕はいつだって探している つらいこと 悲しいこと 誰かの心が泣き叫んでいるのを 僕はいつだって探している こぼれ落ちる涙 声にならない声 心の声に耳を傾け痛みを知る きっとそれがわかるから やっとみ

          忘れ去れた忘れ物

          忘れ去られた忘れ物 見捨てられたビニール傘に交じって、保管庫でその時を待つ 置き忘れたことすら思い出されない それは悲しいことなのか 持ち主はいつか思い出すかもしれない そういえば、どこにいってしまったのだろうかと どこを探しても見つからず 探すことも諦めて 仕方ないと片付けられる 忘れ去られた忘れ物 見捨てられたビニール傘 運命は同じ その日が来るのじっと待ち続ける 廃棄の日が近づく 忘れ去られた忘れ物は何も語らない それは悲しいことなのか いっそ誰かに持ち去られて

          【老前コラム】「カチカチ山の薬師」を書くにあたっての不老不死の問題

           エブリスタで「山」をテーマにしたコンテストの応募があり、いろいろ考えたのですが、過去に書いた『新約カチカチ山』を下地にした物語を書き下ろしました。  昔話とは、語り継がれてナンボであります。そしてその中で時勢によって形を変えていく。  僕は子どもの頃から読み書きが苦手で、特に読書感想文なる者は苦手のダブルパンチだったので、本当に難儀しました。僕が編み出したのはあとがきが充実している本であれば、あとがきで感想を書いてしまう方法でした。これはぶっちゃけ今でも使う手です。

          【老前コラム】「カチカチ山の薬師」を書くにあたっての不老不死の問題

          川の流れにゆだねられたもの

          川は流れる 淀みがあってもなくても、それは流れている それはこの街から遠く離れた山からずっと流れてきているのかもしれない もっと身近な場所からも流れてきている 水面に映る景色は、青い空、削れ行く岩々、枯れ落ちた木の葉、生命の息吹、季節を告げるありとあらゆるものが流れている その記憶に街の風景が加えられる 街の明かり、人々の暮らす音、置き去りにされたペットボトルにメッセージは入っていない 何かが混じる ただそこに流れているだけの時間に誰かの想いが重ねられる 淀みは枯れて粘