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市川船橋親族連続殺人事件公判傍聴記・2023年7月10日(被告人:一倉大悟)

2023年7月10日
千葉地裁1刑A合議ろ
201号法廷
事件番号:令和3年(わ)第2067号等
罪名:殺人、強盗致傷、逮捕監禁致傷、住居侵入、現住建造物等放火、窃盗、有印私文書偽造・同行使、詐欺、傷害
被告人:一倉大悟
裁判長:水上周
書記官:平野翔太

<法廷の風景>


7月7日に論告求刑が行われた。死刑が求刑されるかと思われたが、予想に反し、求刑は無期懲役であった。
9時30分の締め切りまでに、9人ほどしか来ず、無抽選だった。最終的に、傍聴人は10数人来ていた。
弁護人は、これまでと同じ二人。眼鏡をかけた髪を短く刈った、がっしりとした体格、いかつい容貌の初老の男性。もう一人の弁護人は、これも眼鏡をかけ髪を短く刈った、がっしりとした体格、いかつい容貌の、中年男性であった。中年男性の方は菅野という名前である。記録に目を通している。
検察官は、スキンヘッドの痩せた中年男性のヨコイ、短髪中年男性のサイトウ、短髪の中年男性の合計三人。これまでの公判では、若い女性を加え概ね四人体制であった。
記者席は8席指定されており、二人座る。
書記官は、眼鏡をかけ頬がこけた、くせのある髪の中年男性。
スクリーンには、最終弁論、7月10日、被告人一倉大悟、弁護人菅野亮とあった。
9時58分、書記官は、「一倉大悟さんって、もう出られてるんですか?」とどこかへ電話。「もうでてる、はい、わかりました」と受けごたえをし、電話を切った。
被告人は、その直後入廷した。丸坊主、太めの眉で、がっしりした体格。色は白い。逮捕時と比べやや太った印象である。白いマスクが顔の殆どを覆っている。前を開けた黒いジャケット、白い服、ベージュ色の長ズボン、という格好である。初老の弁護人に話しかけ、傍聴席の方を見て、被告席に座る。
裁判長は、がっしりとした体格の浅黒い中年男性。裁判官は、髪の短い青年と、ショートボブの、痩せた整った顔立ちの40代ぐらいの女性。
裁判員は、白髪交じりの眼鏡をかけた初老の男性二名、丸坊主の初老の男一名、眼鏡をかけたショートカットの女性一名、髪の長い若い女性一名、眼鏡をかけた中年男性一名。
10時より、一倉大悟被告人の最終弁論公判は、開廷した。

最終弁論には、菅野弁護人が立った。一礼し、証言台の前に立ち、弁論を開始した。スクリーンにも弁論内容が映し出され、弁論が進むにつれ、内容を変えていった。

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