(Mエックハルト)神はその人間が過去にどうであったかというようなことには頓着しないのである。神はあくまで現在の神なのである。神は現在汝を見出しているとおりに汝を受取り、そうして汝が過去にどうであったかということではなく、今汝がどうであるかということに留意して、汝を受容れるのである
完成した本が手元に届きました。2人目の紙のこどもが目の前にある気分です。 私の学者人生の総決算と言って良いものが形になり、達成感とともに虚脱感も感じています。 書店に並ぶのは2月末になりますが、専門家でなくも読めるように書いたつもりです。ぜひ一度手に取ってみてください。
スピノザとエックハルトは、類似点も多いのだけど、相違点も少なくない。私は、エックハルトの主張の多くは理解できる、つまり正しいと思うのだけど、スピノザの主張はそれほどでもない。彼の思想には、どうしても理解できないところが残る。
拙著の最終校正が終わり、いよいよ刊行の日が近づいてきました。 『神の放下、神の突破 —— エックハルト理解への道』(晃洋書房) 3400円(税抜き) 紙の書籍と同時に電子版が出る予定ですが、どちらでも構わないという方は、是非、電子版をお買い求めください。私のために(笑)。