抜こう作用

評論家│神秘主義│心理学専攻

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  • 抜こう作用の新・マガジン

    現在、記事数は少ないですが、50本程度までこのマガジンでやる予定です。 稀代のエンターテイナー・評論家の抜こう作用が、書籍、漫画、エンタメ、社会、ASDなどについて評論します。

  • 《黒歴史》過去記事

    抜こう作用の、社会・哲学・文芸に関する評論他、有料公開記事を纏めたもの

最近の記事

【読書感想文】「ヘ-ゲル『精神現象学』入門」長谷川宏

 意識の途方もない旅を主題とする哲学書の解説書。「ただのこれ」が「ある」感覚的世界を、むしろもっとも低次の意識的状態と仮定する。そこから、個物の状態へと移り、更にそれが否定され…。次の意識へと進むを繰り返し、最後に絶対知に至る。  端的に言って、序中盤はよく分かったが、後半以降(特に絶対知への帰結)がよく分からなかった。なぜ、意識が行き着く先が学問なのか。精神的な過程を辿った後に、キリスト教→学問という過程は、僕も同様の状態にあるのだけど、それが最終結論な理由が全く理解でき

    • 【DM相談】J鯖狐盾、簡潔な結論

      Xで、一通のDMが届いた。 DM内容は、「これ言ってる事理解できる?」という内容ともに2枚の画像。 誰かとのやり取りを僕に対して送ってきた訳だ。 恐らく、ここで引用されたコメントは、はたひゅ氏のものだと思う。 DMで勝手に送り付けられてきたので、僕が一方的に反論(?)する形になり、ちょっと申し訳ない気はする。 とはいえ、引用元は単に言葉の定義が従来と違うだけで、言っている事は簡潔である。 以下、DMのやり取りを載せる。 おまけ(泥沼進行議論) ここから有料

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      • 【人狼J】配役毎プレイヤー層の特徴【9スタ、ア式、普通配役、多役】

        世は空前絶後の人狼J再ブーム。尋常ではないぐらい村が走り、盛り上がっています。これを機に、界隈的な話を展開すると、内部結束が高まり、盛り上がるのではないかと考えました。 他の配役に興味がある人に対して、この配役はどういう人が多いのか等を知ってもらい、まあなんかいい感じになって貰えばいいなと思います。 ※注意 前提として、著者は2022年くらいまでの知識で止まっており、その中でこの記事は書かれています。 誰か2024年最新版を書いてください。 9スタ民 配役難易度:☆★

        • 【雑文】珈琲/希望的観測/母親/拝金主義/女性蔑視

           研究室に行って珈琲を飲んだ時の事を考えていた。あの時、僕は、教授に、「この珈琲は酸味が強いタイプですか」と言った。それで、結果、「味が分かってるじゃないですか」と言われた。そう言われたので、それで良い話だ。それで良い話なのだが、僕は、その珈琲の味の品評について、時間がかかったのは何故かを考えていた。  確か、最初の方、僕は、苦味が強いタイプかと思っていた筈だ。それが、ちゃんと判断してみると、酸味が強い。こういう過程を辿ったのは何故か。理由を考えた結果、1つ浮かんできた答え

        【読書感想文】「ヘ-ゲル『精神現象学』入門」長谷川宏

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        記事

          【コラム】認知心理学│認知革命・チョムスキー

          認知心理学の生まれ  コンピュータ及び情報技術の成立によって、人間の情報処理も同じように行われているのでは、という推測が生まれた。

          【コラム】認知心理学│認知革命・チョムスキー

          【雑文】大学サボタージュ/焦り/研究室/月村手毬/認知心理学/図書館

           今日は体調が悪く、というか、眠すぎて、講義を休んだ。大学の講義は3回までなら休める。4回目の欠席で不可が確定する。よって、3回までの欠席は権利である。それで、途中まで休んで、途中から何をするかという話になって、課題のレポートを1つ終わらせた。それだけなら、凄く充実した1日である。  しかし、ココ最近、ストレス度が高くなっていて、精神的に滅入っている。何か原因があるわけではないが、日常の積み重ねが臨界点に達した感じである。というより、何もしていない現状への絶望が爆発した。教

          【雑文】大学サボタージュ/焦り/研究室/月村手毬/認知心理学/図書館

          【書評】古典黄金本格は、難しい│「朱の絶筆」鮎川哲也

           鮎川哲也の「朱の絶筆」を読み終わった。本書のあらすじは、篠崎豪輔という傲慢な流行作家が、別荘で殺される。別荘に集まっていたのは、9名で、うち6名は殺害の動機がある。犯人はなぜ原稿の束を焼却したのか?というもの。  オーソドックスな古典的本格ミステリである。キャラクター造形は舞台装置+α程度のもので、事件及びトリックに焦点が置かれる。この、一昔前の日本人の会話というのは、独特の雰囲気があって、中々良い。良いのだが、この手のタイプも読み慣れてくると、退屈に感じる。  本書の

          【書評】古典黄金本格は、難しい│「朱の絶筆」鮎川哲也

          【雑文】人狼/絶望の起床/習慣/通学時間の勉強/読書

           絶望の起床。昨日は00:40まで人狼ゲームをやっていた。それで、寝た。朝なのに体が重い。時計は9時を指していた。この程度の夜更かしで体調が悪くなるというのは、健全過ぎる。それはそれでいいのだが、2年前まで不健全でアーティスティックな人生を呷っていた僕としては複雑だ。  人狼ゲームが急にやりたくなった。皆さんは、人狼Jというゲームをご存知だろうか?これが楽しいのでお勧めだ。僕はもう当分やらないけれど、このゲームでそこそこ有名なプレイヤーだった。僕の発信活動の根源はここにある

          【雑文】人狼/絶望の起床/習慣/通学時間の勉強/読書

          【書評】毒親小説│「金木犀とメテオラ」安壇美緒

           毒親が悪いだけ。彼女らは何も悪くない。これはそういう小説である。単なる毒親と言っても、両者の間に差はある。一方は、教育ママと死別した父親。一人娘を僻地に送って、子供の意向とプライドを蔑ろにした。一方は、ギャルの母親。金がなく、家をごちゃごちゃにし、愛人である起業家の金で生活している。  東京出身の宮田佳乃は、父親に北海道行きを告げられる。彼女の成績なら都内の上位難関私立に入るのは簡単だった。一方、地元出身の奥沢叶は美少女で、優等生。しかし、彼女は秘密を抱えていた。つまり、

          【書評】毒親小説│「金木犀とメテオラ」安壇美緒

          【書評】DaiGoの本は普通に有意義だという話│「自分を操る超集中力」メンタリストDaiGo

           集中力を高めよう、という気持ちで本書を手に取ってみた。この動機からしてまず怪しい。人は、なにゆえ、イキナリ、集中力を高めたいなどと思い付くのか?  というのも例えば、継続力よりも集中力の方が重要だというのは恐らく有り得ない。集中とは1日単位、もっというと数時間単位の話であるが、継続力は最低でも一週間、もっというと数年単位の話である。継続力は人生を変える力を持つ。集中力、いらなくないか?  本末転倒なロジックを構成してしまった。恐らく、そんな事はない。集中力も継続力も高め

          【書評】DaiGoの本は普通に有意義だという話│「自分を操る超集中力」メンタリストDaiGo

          【コラム】コムドットのライブを評論家がガチ批評する【2024/05/27】

          著者プロフィール:  抜こう作用:元オンラインゲーマー、人狼Jというゲームで活動。人狼ゲームの戦術論をnoteに投稿したのがきっかけで、執筆活動を始める。月15冊程度本を読む読書家。書評、コラムなどをnoteに投稿。独特の筆致、アーティスティックな記号論理、衒学趣味が持ち味。大学生。ASD。IQ117。 ─────────────────── ※記事のタイトルは煽りである。「評論家」は基本的に誰でも名乗っていいので名乗っているが、ガチ批評などしていない。 ──────

          【コラム】コムドットのライブを評論家がガチ批評する【2024/05/27】

          【書評】中東は我々に接近している│エマニュエル・トッド「グローバリズム以後」【連載2回目:2024/05/27】

          著者プロフィール:  抜こう作用:元オンラインゲーマー、人狼Jというゲームで活動。人狼ゲームの戦術論をnoteに投稿したのがきっかけで、執筆活動を始める。月15冊程度本を読む読書家。書評、コラムなどをnoteに投稿。独特の筆致、アーティスティックな記号論理、衒学趣味が持ち味。大学生。ASD。IQ117。 ───────────────────  エマニュエル・トッドの「グローバリズム以後」を読んだ。本書は、トッド氏へのインタビュー記事をまとめたもの。  今回は、中東、

          【書評】中東は我々に接近している│エマニュエル・トッド「グローバリズム以後」【連載2回目:2024/05/27】

          【書評】トランプ再選の保護主義に備えろ│エマニュエル・トッド「グローバリズム以後」【連載1回目:2024/05/26】

          著者プロフィール:  抜こう作用:元オンラインゲーマー、人狼Jというゲームで活動。人狼ゲームの戦術論をnoteに投稿したのがきっかけで、執筆活動を始める。月15冊程度本を読む読書家。書評、コラムなどをnoteに投稿。独特の筆致、アーティスティックな記号論理、衒学趣味が持ち味。大学生。ASD。IQ117。 ───────────────────  エマニュエル・トッドの「グローバリズム以後」を読んだ。本書は、朝日新聞のインタビュー記事をまとめたもの。世界情勢について、トッ

          【書評】トランプ再選の保護主義に備えろ│エマニュエル・トッド「グローバリズム以後」【連載1回目:2024/05/26】

          【当事者が解説】ASDやぼっちの人がコミュ障を治して友達を作る方法(1)【2024/05/26】

          著者プロフィール:  抜こう作用:元オンラインゲーマー、人狼Jというゲームで活動。人狼ゲームの戦術論をnoteに投稿したのがきっかけで、執筆活動を始める。月15冊程度本を読む読書家。書評、コラムなどをnoteに投稿。独特の筆致、アーティスティックな記号論理、衒学趣味が持ち味。大学生。ASD。IQ117。 ─────────────────── 初めまして! 抜こう作用と申します。 私は現在、地方の大学に通っています。 そこで、ASDという特性がありながら、友人が15人

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          【当事者が解説】ASDやぼっちの人がコミュ障を治して友達…

          【コラム】我々は実在しない,真に実在するのは…│アウグスティヌス「告白」【連載5回目:2024/05/25】

          著者プロフィール:  抜こう作用:元オンラインゲーマー、人狼Jというゲームで活動。人狼ゲームの戦術論をnoteに投稿したのがきっかけで、執筆活動を始める。月15冊程度本を読む読書家。書評、コラムなどをnoteに投稿。独特の筆致、アーティスティックな記号論理、衒学趣味が持ち味。大学生。ASD。IQ117。 ───────────────────  アウグスティヌスの「告白」を読んでいる。本書は、アウグスティヌスがエッセイ調に回心体験を書き連ねるものである。退屈な箇所も多い

          【コラム】我々は実在しない,真に実在するのは…│アウグスティヌス「告白」【連載5回目:2024/05/25】

          【評論】涙の意味を考察│「成瀬は天下を取りに行く」漫画版:一話【2024/05/25】

          著者プロフィール:  抜こう作用:元オンラインゲーマー、人狼Jというゲームで活動。人狼ゲームの戦術論をnoteに投稿したのがきっかけで、執筆活動を始める。月15冊程度本を読む読書家。書評、コラムなどをnoteに投稿。独特の筆致、アーティスティックな記号論理、衒学趣味が持ち味。大学生。ASD。IQ117。 ───────────────────  「成瀬は天下を取りに行く」、は毛嫌いしていた。なぜなら、独特の世界観を持っている少女が、破天荒な事をやってファンを獲得するとい

          【評論】涙の意味を考察│「成瀬は天下を取りに行く」漫画版:一話【2024/05/25】